3点ユニットバスの浴槽、トイレ、洗面台の掃除方法とおすすめ掃除道具
2021.04.07
お掃除コラム
商品紹介コラム
家賃の安さが魅力的な「3点ユニットバス」は、一人暮らしの部屋はこの構造が多いです。ただし、他の部屋タイプに比べて、カビや頑固な汚れが発生しやすく、掃除が大変というデメリットもあります。
そこでこの記事では3点ユニットバスの「掃除方法」や「おすすめの掃除道具」について、ハウスクリーニング会社HP等の情報をもとに簡単に解説します。掃除のポイントを抑え、清潔な暮らしを手に入れましょう。
【こちらの記事も読まれています】
・今さら聞けない?でも気になる! トイレ掃除のコツとポイントをチェック
・ホコリ、油汚れ、カビなど。天井・壁面掃除道具の種類と使い方
3点ユニットバスとは
3点ユニットバスとは、お風呂・トイレ・洗面台の3点が同じ空間に配置されている部屋タイプです。面積がコンパクトで家賃を安く済ませられるので、一人暮らしにはコスパが良い側面もあります。
ただし、その分気密性が高く湿気がこもりやすいのが短所です。ちなみに、部屋タイプには他に2点ユニットバス、3点セパレートというタイプもあります。
ここでは3点ユニットバスの比較対象として、部屋タイプごとの特徴をまとめます。
■部屋タイプ別の特徴まとめ
部屋タイプ | 概要 | 長所 | 短所 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
3点ユニットバス | お風呂・トイレ・洗面台が全て同じ空間 | 家賃が安い | 1.カビや汚れが発生しやすい 2.水回りの備品を置くスペースが狭い |
|||
2点ユニットバス | お風呂と洗面台の2点が同じ空間で、トイレだけ独立 | 水回りの備品を置くスペースがある | 入浴後は洗面台の床が濡れる | |||
3点セパレート | 3点全てが別の空間 | 1.脱衣所がある 2.各部屋に豊富な収納スペースがある |
家賃が高い |
3点ユニットバスの掃除は大変?
3点ユニットバスの特徴について上で簡単に触れました。ここでは3点ユニットバスの掃除の難易度を説明しますが、結論としては「3点セパレートタイプよりも難しい」です。以下でその理由を列挙します。
1.構造的に湿気がこもりやすい
お風呂、トイレ、洗面台が同じ空間にあるだけでなく、窓がない物件が多いです。そのため、特に入浴後は湿気がこもりやすく、カビや水垢は頻繁に発生します。
2.水回り備品の下にヌメリが発生
セパレートと異なり、水回り備品を置くスペースが限られます。だからと言って床や浴槽の端に置くと、底にヌメリや黒カビが発生してしまいます。そのため、小型のラックに備品をまとめるなど、備品が直接、床面に接しないような工夫が必要です。
3.入浴中の水しぶきが洗面台を汚染
体を洗う際の水しぶきが、洗面台の鏡や蛇口に飛び散ることで汚染されます。具体的には皮脂や石鹸カス、水の中に含まれるミネラルが水垢となってこびりついてしまうのです。これは2点ユニットバスにも共通しますが、洗面台と浴槽が隣接することによる弊害です。シャワーカーテンである程度抑えることもできますが、シャワーカーテン自体の洗濯が必要になるなど、かえって手間になる可能性もあります。
以上のように、3点ユニットバスはセパレートタイプに比べて汚れが発生しやすいという特徴を持っています。
3点ユニットバスの「浴槽」の掃除方法とおすすめ商品
3点ユニットバスの浴槽はセパレートに比べて汚れが溜まりやすいです。その理由は浴槽の中で体を洗うため、石けんカスや皮脂汚れが集中するからです。 放置すると浴槽全体がくすみ、さらにはカビも併発して黒ずみの原因になります。床に関しても、ある程度は水で濡れるのは避けられません。ここでは浴槽と床それぞれに適した掃除方法を紹介します。
浴槽の掃除方法
浴槽掃除には浴室用洗剤とスポンジを使います。まずは事前準備として、浴槽全体をシャワーで濡らしてください。次に浴室用洗剤をぐるりと上から噴射して、壁面や底に行き渡らせましょう。3点ユニットバスの場合は、水面ラインに帯状の脂質汚れがつきやすいので、その辺りに重点的に噴射するのも良いでしょう。しばらく放置した後、スポンジで円を描くように軽くこすれば完了です。
ちなみに最近ではこすらずにスプレーしただけで汚れが落ちる商品も開発されています。ご自身の浴槽の汚れ具合や好みに応じて商品を検討してみてください。
床の掃除方法
床は汚れの程度によって使う薬剤を変えるのがポイントです。頑固な汚れがなければ、浴槽と同様に浴室用洗剤で十分です。スポンジでこするか、tidyのプラタワ・フォーバスを活用するのがおすすめです。一方で、ピンク色の汚れには要注意です。正体はカビよりも繁殖力が高い赤色酵母の微生物なので、消毒用エタノール等か塩素系カビ取り剤を使用しましょう。その際はスポンジよりも、プラタワでしっかりこすり落とすのが良いでしょう。
3点ユニットバスの「トイレ」の掃除方法とおすすめ商品
3点ユニットバスのトイレ掃除は、セパレートのトイレと大きな違いはありません。
便器内に洗剤をスプレーし、ブラシでこすった後、水で流しましょう。ブラシの種類については、弊社でもトイレブラシを販売しているので、良ければカタログをご覧ください。
「ブラシに力を入れすぎて便器を傷つけてしまう」「便器のフチの裏側部分が磨きづらい」「黄ばみが落とせない」等の、良くあるお悩みにアプローチした商品を取り揃えています。
例えば「トイレブラシⅡ Aタイプ」は便器のフチの裏側が洗いやすいブラシ形状になっています。他にも、球状研磨剤で頑固な汚れをかき落とす「BMトイレスポンジブラシ短柄」は優しくしっかり磨ける構造になっており、便器への負担も少ないです。
ご自身のお悩みに応じた商品をご確認ください。
以上のように便器内に関しては、ブラシの種類に注意することを除き、通常のトイレ掃除と大差ありません。一方で、便器の外側は3点ユニットバス特有の掃除方法があります。
※汚染後を前提として掃除方法を紹介していますが、普段から用便前・用便後にスプレーすることで汚れが付着しづらくなります。
便器の外側の掃除方法
便器の外側はシャワーを使って丸洗いできます。入浴後に熱めのシャワーで便器周りを洗い流しましょう。
汚れが落ちやすい状態になっているので、入浴とトイレ掃除の一石二鳥です。ただし、3点ユニットバスは湿気が多すぎるので、布やスポンジであらかたの水分を拭き取り、換気扇を回すようにしてください。
3点ユニットバスの「洗面台」の掃除方法とおすすめ商品
洗面台で特に汚れやすいのが鏡と蛇口です。3点ユニットバスでは浴槽にシャワーカーテンを垂らしている場合が多いですが、そもそも湿気が多いこともあり、これらが汚れるのを完全に防ぐことはできません。
鏡・蛇口の掃除方法
鏡の掃除の基本は、「毎日水を拭き取る」ことです。その理由は、入浴後に濡れたままにしておくことで、白っぽい水垢が発生してしまうからです。石けんカスや皮脂汚れも原因ですが、実は水道水に含まれるミネラル成分そのものが水垢になります。そのため、入浴後に軽く洗い流すだけでなく、水気がなくなるまで拭き取るようにしましょう。
既に水垢が発生した場合にはクエン酸スプレーが効果的です。まずは水200mlに対し、小さじ1杯のクエン酸を混ぜ、スプレーボトルに詰めてください。次に鏡にクエン酸水を吹き付け、上からキッチンペーパーを貼り付けます。さらにその上からクエン酸水を吹き付け、30分放置しましょう。その後スポンジでこすり洗いして、シャワーで流すと完了です。最後に布等で水気をとるのを忘れないようにしてください。なお、水切り作業にはtidyのスキージー・ミニも活用できます。タオルハンガーにも掛けることができるため、収納場所を取りません。
蛇口も同様に水垢が発生しやすい場所です。水垢があるときには、先述のクエン酸水を使って対応してください。また、蛇口は黒カビが生えやすい場所でもあります。こちらはクエン酸水だけでは落ちないので、まず歯ブラシに重曹をつけて、黒カビをこすり落とします。次に吐水口をクエン酸水に10分程度浸し、最後によくすすいで拭きあげたら完了です。
3点ユニットバスの掃除方法は湿気との闘い
3点ユニットバスは湿気が多く、水垢やカビが頻繁に発生します。本記事ではこれらの汚れが発生した後の対処を中心に解説しましたが、汚さないための工夫をするに越したことはありません。
そのため「換気扇は回し続ける」「浴槽の皮脂はスプレーで除去」「トイレは入浴するたびにお湯で洗い流す」「洗面台が濡れたら水切りや布で拭く」などの習慣は続けていきましょう。