塗装皮膜樹脂に熱をかけて、焼き付けることで皮膜が硬化する性質をもった塗料・塗装技術です。

一般的に100度以上の高温で焼き付けを行う必要があり、この温度の違いによって対応できることの種類が異なります。
焼付塗装は大別すると、

・メラミン焼付塗装
・フッ素焼付塗装
・アクリル焼付塗装


の3種類があります。

焼付塗装のメリットは種類ごとに細かく異なりますが、大まかなメリットとしては強度や防汚性、耐候性などに優れている点が挙げられます。特にフッ素焼付塗装は性能が高く、防汚性や耐候性の高さが際立ちます。この性質を活かし、外壁やシャッター、自動車部品のように防汚性や耐候性、強度が活かされる場面での活用例が多いです。

焼付塗装のデメリットは、塗装できる対象物が限定されることです。前述の通り塗装時に加熱する必要があるため、その温度に耐えられる素材でなければ塗装できません。

具体的には、

・鉄
・真鍮
・ステンレス
・アルミ
・亜鉛ダイキャスト

などには塗装できますが、一方で熱に弱い、

・ナイロン
・塩化ビニル
・ポリカーボネイト
・ABS樹脂
・カーボン

には塗装できません。また、メラミン焼付塗装は紫外線に弱く、フッ素焼付塗装は比較的コストが高い点も無視できません。