カーポートや屋根の雨樋の掃除は業者に依頼するべき?
2021.11.10
お掃除コラム
カーポートや屋根などに設置されている雨樋は、なんとなく役割を知っていても、詳しい構造や役割を知らない方も多いのではないでしょうか。
雨樋は詰まってしまったり、穴が開いていたりすると、本来の役目を発揮できず、修理が必要となるため、定期的に掃除を行うことがとても大切です。
本記事では、雨樋の概要や役割、掃除は業者に依頼すべきかどうか、などをご紹介します。
カーポートや屋根の「雨樋」とは
雨樋とは、カーポートや屋根、屋上などに溜まった雨水を溜めて外に流すための建材です。筒状をしており、スムーズに雨水が外まで流れるように設計されています。
一昔前までは木製や鉄製の雨樋もありましたが、現在の雨樋はプラスチック製が主流です。
通常、建物の端や軒下に設置されるため、見た目には目立ちません。しかし、雨樋がなければ屋根や屋上に溜まった雨水がそのまま流れて落ちてしまうため、壁や窓の劣化が早まるとされています。
また、多量の水が流れることによる騒音も気になるでしょう。
雨樋は目立たないパーツですが、欠かせない建材の一つなのです。
雨樋が詰まってしまう原因
雨樋は経年劣化や強風・強雨で傷むことがあるため、定期的な確認とメンテナンスが欠かせません。特に起こりがちなトラブルが、雨樋の詰まりです。
雨樋が詰まってしまう原因には、以下が考えられます。
砂や泥
風などで舞い上がった砂や泥が少しずつ積もり、雨樋を詰まらせてしまうことがあります。
少量であれば雨水と一緒に流れ落ちますが、年数が経つごとに溜まってしまい、最終的に詰まりを引き起こしてしまう可能性があります。
落ち葉
落ち葉が風で飛んできて雨樋に詰まるケースも多く見られます。
特に建物の近くに樹木が植えられているような場所や、自然豊かな地域に住んでいる場合に起こりやすいとされています。
鳥が作った巣
野生の鳥が巣を作ってしまうケースです。運ばれてきた葉っぱや泥などの異物により、雨樋が詰まってしまうことは意外と多いとされています。
また、鳥の種類によっては雨樋の中に巣を作るケースもあります。
その他の異物
ボールやバトミントンの羽、強風時に飛んできた破片など異物が詰まるケースもあります。
経年劣化
経年劣化によって雨樋が水平になったり、変な方向に傾いたりすると、正常に排水できず、雨水が詰まる可能性があります。
雨樋は通常、水平に設置されているのではなく、スムーズな排水のために傾斜がつけられています。これが経年劣化によって正常な傾斜ではなくなると、雨樋の寿命と考えられます。雨樋の寿命は、通常20年程度とされています。
屋根とカーポートの掃除は業者に任せるべき?
カーポートや屋根の雨樋は、さまざまな原因で詰まってしまうことがあるため、定期的なメンテナンスが必要です。
落ち葉や砂、泥などの異物が詰まっていないか、経年劣化で傾斜がおかしくないかなど、定期的な確認が必要でしょう。
異物や詰まりが掃除で取り除ける範囲であれば、無理に業者に任せる必要はありません。掃除をこまめにすることで、ある程度の予防になるでしょう。具体的には以下のペースで行うのがおすすめです。
おすすめの掃除頻度
雨樋の掃除頻度は、春の終わりと秋の終わりの2回程度がおすすめです。
春は花びらが散ったり、冬の間に積もった雪が溶けたりする時期のため、雨樋が詰まる可能性が高くなります。
また、秋には落ち葉が多くなるため、冬が到来する前に一度確認しましょう。また夏から秋にかけては、台風が多い時期でもありますので、強風で飛んできた異物がないか確認する必要があります。また強風や強雨で雨樋自体が傷んでいないか、歪んでいないかもチェックしておきましょう。
業者に依頼した方が良いケース
こまめに掃除を行っていれば、雨樋が詰まることは少なくなりますが、以下の場合は無理をせず業者に依頼するのがおすすめです。
雨樋を固定する金具が錆びている
雨樋を固定する金具は「桶受け」などと呼ばれており、経年劣化によって錆びるとさまざまな不具合が生じる場合があります。雨樋の固定が不安定になると、傾斜がおかしくなり、雨水の流れが悪くなってしまいます。
さらに、劣化が進むと金具が外れ、雨樋が落下する可能性があります。この金具の修繕や交換は素人では難しく危険なため、専門業者に依頼するのがおすすめです。
傾斜に問題がある
雨樋の傾斜に問題があると、正常に排水できない可能性があります。修繕か交換が必要なため、専門業者に一度見てもらいましょう。
2階以上の高所
2階以上の高所は業者に依頼するのがおすすめです。高所ではバランスが取りづらく、転落事故の危険性があるため、きれいに掃除するのも難しいでしょう。
不安定な場所にしか足場がない
掃除は、基本安全な場所に立って行う必要があります。屋根の上や窓から身を乗り出す他、脚立など不安定な場所で行うと、バランスを崩してしまい、思わぬ事故につながる可能性があります。
そのため、掃除を行う場合は、基本的には地面やベランダなど安定した足場がある場所で行いましょう。不安定な場所にしか立てない場合は、業者に任せると安心です。
自分で雨樋を掃除する方法
雨樋は自分で定期的に掃除することで詰まりを予防できます。掃除をする際には必ず安全を確保してから行いましょう。基本的に2人1組で行うと安心です。
雨樋掃除には以下の道具を用意すると便利です。
・トングやほうき
・針金やアース線
・長めのホース
これを以下の手順で使います。
1.ゴミを取り除く
雨樋に溜まった、見える範囲のゴミをトングなどで取ります。
身を乗り出すと危険なため、できれば2人で作業しましょう。
2.集水器のゴミを取り除く
水が集まる場所(集水器)のゴミをトングなどで取ります。
3.ホースで水を流す
ホースを使って雨樋に水を流し、下まで水が流れるか確認しましょう。
下までスムーズに水が流れれば完了です。
4.竪樋に水を勢いよく流す
詰まりが解消されていないなら、地面と横の雨樋をつなぐ縦の雨樋部分(竪樋)に水を勢いよく流します。
軽い詰まりであれば、これで解消される可能性があります。
まだ詰まっているようであれば、竪樋を軽く叩きながら水を流しましょう。振動で詰まりが取れる可能性があります。
5.アース線や針金を入れて突く
それでも解消されない場合は、アース線など、ある程度長く曲がった場所にも入れやすい物で雨樋の中を突きましょう。詰まりが解消されたら、再び水を流します。
雨樋掃除のおすすめアイテム
雨樋掃除は専用のアイテムを揃えることでさらに掃除が楽になります。ここでは、弊社で販売している雨樋掃除に便利なアイテムをご紹介します。
・ハウスポール マルチブラシ
雨樋に溜まった落ち葉などをかきだすのに便利なブラシです。汚れたら簡単に丸洗いすることができます。
別売りの「ハウスポール#300」にマルチブラシを付けることで、最長3メートルまで伸ばすことが可能です。屋根やカーポートの下にいながらでも、簡単に汚れを掃除できます。
また、ポールに取りつけられる「ハウスポールベンター」は、ヘッドを13段階の角度で固定できるため、さまざまな場所の雨樋掃除に適しています。
商品紹介ページ:
ハウスポール マルチブラシ
ハウスポール #300
ハウスポール ベンダー
雨樋は定期的にチェックしよう
雨樋は、落ち葉や泥などさまざまなことが原因で詰まる可能性があります。そのため、少なくとも年に2回ほどセルフチェックをするのがおすすめです。それ以外にも、台風や大雨、大雪などの後などにはチェックをするようにしましょう。
また、定期的に掃除をすることで詰まりを防げる可能性があります。弊社のハウスポールマルチブラシは、ポールとベンダーと組み合わせることで3メートルの高さまで伸ばせます。ブラシの角度も13段階まで調整可能なため、多くの場所にフィットしやすくなっていますので、ぜひ購入を検討してみてください。