傘と傘立ての種類について。オシャレでスリムで機能性に優れた魅力とは!
2022.01.12
商品の選び方
傘立ては傘を立てて保管しておくだけでなく、インテリアとしても楽しめます。オシャレな傘立てを置いていれば、よその人が訪ねてきたときなどに魅力的に映るでしょう。傘立て1つで雰囲気が変わるかもしれません。
また、傘は長い歴史を持つアイテムでもあります。新しい傘立てを購入するなら、傘や傘立てについてよく知った上で選ぶことが大切です。
今回は、傘立ての種類や傘の歴史について紹介していきます。
傘の種類
傘にはかなり多くの種類があり、目的や形状などはさまざまです。
見た目は似ていても用途によって素材が異なることもあります。主な傘の種類について簡単に確認しましょう。
雨傘
雨傘は雨天時に雨が体に当たらないようにするための傘です。単に傘と言えば多くの人は雨傘をイメージするでしょう。
その用途から、防水性に優れた素材で作られているのが特徴です。誰もが持っており、我々の生活にもっとも密着した傘と言えます。
日傘
日傘は、日差しが体に当たらないようにするための傘です。雨傘と違って防水性は考慮されておらず、厚手の布などで作られています。
また、雨傘と比べてデザイン性が重視されているものが多いのが特徴です。ファッションアイテムとして日傘を差す人もいます。
晴雨兼用傘
晴雨兼用傘は、雨傘としても日傘としても使えるように作られている傘のことです。
雨傘にUV加工を施したものと、日傘に防水加工を施したものがあります。
折りたたみ傘
折りたたみ傘は、かばんなどに入れて持ち運びできます。
そのほとんどが雨傘です。突然の雨に備えて常にかばんに入れて持ち歩いている人もいます。
ビニール傘
ビニール傘は透明なビニール素材でできている傘のことです。簡素な作りで耐久性はあまり高くありません。
ステッキ型
ステッキ型は、ハンドルの形状がステッキのようになっている傘のことです。
通常の雨傘と比べると高価で、普段から使用している人はそう多くありません。
傘の歴史
我々が普段使用している傘と同じ形状の傘が使われるようになったのは戦後に入ってからです。しかし、それ以前からも傘というアイテムは存在していました。では、傘の歴史について紹介していきます。
日傘の方が先に発展
世界で初めて傘が使われたのは、古代オリエントの時代とされており、当時の彫刻で傘を描いたものがいくつか見つかっています。ただ、当時傘を使用していたのは国王などに限られていたようです。
古代ギリシャ時代になると、国王以外に貴族などの富裕層にも傘の使用が広まりました。ただ、一般庶民まで傘の使用が広まったのは19世紀以降のことです。
また、現在では傘と言えば雨傘をイメージする人が大半ですが、古代オリエント時代や古代ギリシャ時代に使われていた傘は日傘でした。
もともと傘は日差しを避けるための道具として発展し、雨を避ける目的で使われるようになったのは18世紀ごろからです。
雨の日に傘を差した人がいたのがきっかけで、そのような使い方が広まり、雨傘が作られるようになりました。
日本では
日本では古墳時代には既に傘があったとされており、日本書紀に記録が残されています。
また、日本独自の和傘は平安時代後期から作られました。和紙に油を染み込ませて作るのが特徴で、骨組みの部分は竹で作られています。
高級素材を使用して作った京和傘や耐久性の高い番傘などが作られ、江戸時代には一般庶民にも和傘が広まりました。
明治時代初期に洋傘が輸入されるようになり、それ以降は洋傘が主流になっています。
折りたたみ傘・ビニール傘・ジャンプ傘が誕生した時期
折りたたみ傘の誕生は意外と早く、戦前の1928年のことです。ドイツで発案され、その後世界各国に広まりました。
ビニール傘が誕生したのは高度経済成長期に差しかかった1958年のことです。「ホワイトローズ」という日本の企業が開発しました。
また、その2年後の1960年にはボタンを押して簡単に開けるジャンプ傘が誕生しています。
傘立ての種類
傘立てを購入する際には、家族の人数やスペースなどに合わせて選ぶことが大切です。
外置きタイプ、玄関に置いておくタイプなど、さまざまな場面で傘立ては活躍します。また、なるべくオシャレなものを選びたいでしょう。
傘立てを選ぶ際の基準となる種類について紹介していきます。
差し込みタイプ
差し込みタイプは、傘をそのまま差し込んで入れて収納するタイプの傘立てです。オーソドックスなタイプで、サイズやデザインも豊富です。2~3人用のものもあれば、大家族で使えるような大きなものもあります。
ただ、スペースを取りやすく、設置場所が狭い場合にはあまり向かないかもしれません。
また、底の部分に付いている水受けに雨水が溜まるため、定期的に傘を全部いったん出して雨水を捨てる必要があります。
マグネットタイプ
マグネットタイプは、強力な磁石が付いており、鉄製のドアなどに取り付けて使用します。床に設置しないため、スペースをあまり専有しないのがメリットです。
ただ、傘をあまり多く収納することはできません。1人暮らしや家族の少ない家庭に向いているでしょう。
また、ドアの形状や素材などによっては、取り付けられない場合もあります。
引っ掛けタイプ
引っ掛けタイプはバーや凹凸部分などに、傘の柄を引っ掛けて収納するタイプの傘立てです。
スペースをあまり専有せず、収納力も高めです。スリムでデザイン性に優れているものも多いです。
ただ、ステッキ型など傘の種類によっては収納できない場合もあります。
おすすめの傘立て
「arietta(アリエッタ)」は引っ掛けタイプの傘立てで、スリムでスタイリッシュなデザインが特徴です。ストラップが付いていれば折りたたみ傘もかけられます。玄関先などに設置すれば、ごく自然な感じでとけ込めるでしょう。
傘から垂れ落ちた雨水は台座の溝の中に溜まるようになっています。台座は外せるようにできており、溜まった雨水を捨てるのも簡単です。
※商品ページ:arietta(アリエッタ)
「TETTO(テット)」は差し込みタイプの傘立てで、シンプルで置く方向によって違う表情が楽しめるデザインとなっています。内側は9つにに区切られているので、傘同士が重ならずに収納できます。コーナーにぴったりとフィットします。
※商品ページ:TETTO(テット)
傘立ての歴史
傘の普及とともに、傘立ても普及してきたのではないかと考える人は多いでしょう。しかし、傘立ては傘と比べると、かなり遅れて普及しました。
その理由と傘立ての歴史について紹介していきます。
開閉式の傘が登場したのは13世紀以降
古代ギリシャで使われていた傘も、日本で平安時代後期に使われていた傘も、閉じておくことはできない構造でした。保管するときも常に開きっぱなしです。そのため、傘立てというものは考案されませんでした。
13世紀にイタリアで開閉式の傘が開発されたため、傘立てが必要になったのもそれ以降のことです。
江戸時代以前の傘立て
和傘に関しては、鎌倉時代以降に開閉できるものが登場しました。開閉できれば、使用しないときには閉じて保管するでしょう。
しかし、和傘を保管する際には持ち手の部分を下にして壁などに立て掛けておく方法が採られていました。
傘立てというのは、あくまで洋傘を収納するための道具です。和傘が主流だった江戸時代までは、日本では傘立ては使われていませんでした。
明治時代や大正時代の傘立て
明治時代に入ってからは、洋傘が使われるようになったことから、ようやく傘立ても使われ始めました。
例えば、陶磁器でできている差し込みタイプの傘立てなどがあったそうです。大正時代には、木製の差し込みタイプの傘立てもありました。
雨避けとしては18世紀から使われ現在では生活に欠かせないアイテム
傘はもともと日差しを避けるために使われていた道具で、18世紀ごろから雨を避ける道具としても使われるようになりました。20世紀前半には折りたたみ傘が発明され、高度経済成長期にはビニール傘とジャンプ傘も登場しています。
傘立ては日本では明治時代以降に使われるようになりました。現在では差し込みタイプとマグネットタイプ、引っ掛けタイプなどが使われています。
傘も傘立ても現在では生活に密着したアイテムです。ライフスタイルによく合ったものを使うことが、快適な生活につながります。