知っておきたい、お掃除の基本 ~家の掃除ってどうすればいい?そんな初心者さんにもオススメなコツと手順をチェック~
2022.07.07
お掃除コラム
春の進学・就職タイミングで一人暮らしを始めたひと、テレワーク等で自宅で過ごす時間が増えたひと。
思いがけず家のお掃除をする機会が多くなった方も多いかもしれません。
でもお掃除のやり方は、なかなか誰かに習うタイミングがないもの。
そこで、「家のお掃除」の中心となる乾いたホコリやチリの掃除方法の基本をまとめてみました。
まずは知っておきたい、基本的なお掃除のコツ
お掃除をするのに「これは絶対知っておこう!」という基本中の基本。
この5つのコツをしっかり守ると、うっかりキレイにした場所にまたホコリやゴミを落としちゃった…なんて二度手間を防げます。
■基本その1――「上から下へ」
お掃除のコツで絶対忘れてはいけない順序が、「上から下へ」ホコリをはらうこと。
しっかりお掃除のときも、デイリーなちょこっとお掃除でも、必ず高い場所から始めましょう。
照明・カーテンレール・壁の上部といった目線より上の場所からまず始めて、家具の上のホコリ除去、テーブルの拭き掃除、最後に床へ落ちたホコリ・ゴミを集めます。
この順序を守ると、二度手間が省けムダなくお掃除できます。
■基本その2――「奥から手前」
「奥から手前」は基本その1の「上から下へ」とあわせて覚えておきたい、お掃除の基本の順序。
お掃除をする部屋の出入口から見て「1番奥側」から始めて、出入口に向かうように後ずさりするイメージです。
一般的な間取りの部屋だと、窓側から始めてドアのほうに向かってお掃除する感じですね。
家全体のお掃除する場合でも、この「奥から手前」の順番で行いましょう。つまり玄関から一番離れた場所から始め、玄関に向かってホコリ・ゴミを掃き出していきます。
■基本その3――「いきなり水拭きはNG!」
ホコリ・チリ・砂埃など、日々のお掃除は“乾いた汚れ”を落とすことが中心です。
照明カバーや家具の裏側などうっかりホコリが積もってしまった場所を見つけた時、気を付けたいのはいきなり水拭きをしないこと!
ホコリが水と一緒になると、固まりになって落としにくくなってしまうのです。
水拭きは、まずホコリをはらい落としてから行いましょう。
■基本その4――「(縦の拭き掃除は)下から上へ」
その1でお掃除の基本は上から下が鉄則!とありますが、ある掃除方法の時だけは逆になります。
それは、窓や家具に取り付けられたガラス面など、垂直になっている場所に「洗剤」を使うお掃除。
スプレーなどの洗剤を使うときは、洗剤液が垂れてしまうので「下から上へ」向かって拭き取りましょう。
■基本その5――「汚れ落としは弱→強!」
お掃除をサボってしまった…そんな場所は汚れが蓄積している状態です。
すっきり一気にキレイにしたい!という気持ちになりますが、汚れは「軽い汚れ」から落としていくのがベスト。掃除する範囲も、汚れ全体ではなく「軽い汚れ」のところをキレイにしてから、汚れが強い箇所に移りましょう。
洗剤を付けた雑巾やブラシなどで、広い範囲をいっきに拭いたり擦ったりすると、汚れが広がりお掃除が大変になってしまうのです。
最初に揃えたい、お掃除道具のベースライン
お掃除に大切なこと、もうひとつは「道具」です。
専門店から100円ショップまで、様々な用途や素材のお掃除グッズが発売されています。ここでは、いつでもサッと仕える「お掃除道具のベースライン」といえる揃えておきたいグッズをピックアップしてみました。
・マイクロファイバークロス
ホコリ掃除の仕上げに便利なのが、マイクロファイバークロス。乾拭きでも細かなホコリやチリを逃しません。吸水性も高く、水回り掃除の仕上げの乾拭きにもオススメです。
※関連商品:マイクロファイバークロス エコノミー(10枚入)
・床用ワイパー、モップ
リビング・お部屋などフローリングのお掃除といえばコレ!というもの。一人暮らしを始める時にはまず1本用意したいグッズです。使い捨てできるシートやモップを付けるタイプだと、清潔さをキープできて便利です。
※関連商品:フロアワイプ
・ハンディモップ
こちらもワイパーとセットで最初揃えたいお掃除グッズ。摩擦で起こる静電気でホコリを吸い取るタイプは、家具からパソコンまでいろいろ場所で活躍します。柄の長さ、モップ部分のお手入れ方法(使い捨て・洗うタイプ)など、ライフスタイルによって使いやすいものを選んでみてくださいね。各部屋ごとに1本用意するのもオススメです。
※関連商品:フリーフィット ハンディ
・粘着カーペットローラー
ロール型シールでころころとホコリ・チリを取る定番のお掃除道具。“ながら”掃除の強力なお供です。カーペットだけでなく、ソファやカーテン・マットなどのゴミ取りには欠かせません。
※関連商品:コップロールクリーナー
・掃除機
価格、形状、大きさ…いろいろな機種が販売されている掃除機ですが、「紙パック式」「サイクロン式」の2種類に分けられます。どれを買おうか迷った時は、それぞれの特長をチェックしましょう。
「紙パック式」:比較的価格の安い機種が多い。紙パックのコスト・排気臭が気になる場合がある。
「サイクロン式」:吸引力が高い機種が多い。排気臭は少ないが、フィルター掃除が手間。
案外知らなかったかも? 掃除機の使い方
掃除機の使い方にも、実は抑えておきたいポイントがいくつかあります。
ちょっとしたコツを知っているだけで、お掃除の効率アップと省エネに効果があるので、ぜひチェックしてみたくださいね。
■掃除機でも基本を忘れず
「奥から手前」でかけましょう。ホコリは舞い上がりやすいので、掃除が終わるまでは窓やドアは開けずに!
■吸い込みモードのコツ
フローリング・畳は「弱」、絨毯は「強」がベスト。省エネにもなります。
■ヘッドはしっかりぴったり
掃除機のヘッドは床にぴったり着くように。吸引力を落とさないよう、5~6秒かけてゆっくり往復させてください。
■吸引力がアップするタイミング
掃除機の吸引力がアップするのは「引く」時。掃除機は押すことでゴミをかきあげ、引く時に吸い込みます。
掃除機かけは、お掃除のなかでも労力の大きいもの。
日々のホコリ汚れはフローリングワイパーや粘着カーペットローラーでこまめに取り除いておくと、掃除機かけは週1回程度でも十分です。
お掃除がイヤにならないコツは「ゴール」をイメージする
リビングやお部屋のキレイな状態をキープするには、こまめなお掃除が欠かせません。
――と、わかっていても、日々の生活のなかでは面倒だなと感じることのほうが多いです。
お掃除がイヤだなと感じてサボってしまうと汚れはどんどん溜まり、ますます掃除へのハードルが上がってしまう…なんてことを避けるためのコツもピックアップしてみました。
<時間>で区切るゴール
何時までは掃除時間、と時間を区切って掃除を始めます。15分程度の短い時間でもOK。短い時間のときは、大がかりな片付けは意識せずに周りのホコリ掃除から。
<範囲>で区切るゴール
今日はリビング!と大きく間取りで区切るのも良いですが、部屋の一角だけ・家具や電化製品の周りだけ・テーブル周りだけ、のように「今日はここだけ!」と細かく範囲を決めてお掃除するのもアリです。
チリひとつ残さずピカピカに磨き上げる――達成感はありますが、忙しい日や疲れているときには難しいもの。モップで家具や電化製品のホコリを掃うだけ、お掃除のために床に置いてる物を片づけるだけ、そんな「少しだけ」を積み重ねていくのが大切です。