TERAMOTO くらしとterakoyaコラム

おしゃれな「オフィス緑化(オフィスグリーン)」を企業が実施する効果とメリット
2022.12.21 業界コラム

プランタブル

近年、働き方改革に伴う業務効率化や生産性向上が求められており、ビジネスシーンにおいては「オフィス緑化(オフィスグリーン)」が注目されています。
ここでは、オフィス緑化が注目されている理由や取り組み事例、効果、企業や従業員にもたらすメリット、実施する上でのポイントを紹介していきます。
また、オフィス緑化と働き方改革がどのように関係しているのかについても解説していきますので、興味のある方はぜひ最後までご覧ください。

オフィス緑化(オフィスグリーン)ってそもそも何?

まずオフィス緑化の概要について解説します。
基本的な部分から紹介するので、前提知識のない方でもオフィス緑化について理解しましょう。

オフィス緑化(オフィスグリーン)とは

オフィス緑化とは、従業員が働く会議室やデスク周りなどのオフィス内に、観葉植物をはじめとするグリーンアイテムを設置することを指します。
花や観葉植物には、見た人へのリラックス効果や室内のイメージアップの効果があります。
そのため、オフィス内に設置することで従業員への良い影響が期待されています。

オフィス緑化(オフィスグリーン)が注目を集めている理由

オフィス緑化の実施によって、従業員の満足度向上や職場環境の改善などの効果が期待されています。
従業員が仕事を行うオフィスにて、これらの効果が求められているのは、政府が推進する働き方改革が関係しています。

日本では以前より長時間労働や上司からのパワハラなどが従業員に対して多大なストレスを与えるとして問題視されていました。
問題を解決するため政府は働き方改革を掲げ、各企業に対して職場環境を改善させるよう呼びかけています。

そして、職場環境を改善し従業員のストレスを軽減する取り組みの一環として、オフィスの緑化が注目されているのです。

オフィス緑化(オフィスグリーン)の取り組み事例

オフィス緑化が働き方改革の実現に効果的だとしても、具体的にどのように観葉植物を導入すれば良いのか分からないという方もいらっしゃるでしょう。
そこで、オフィス緑化の取り組み事例について見ていきましょう。

企業A 従業員の導線や机の向きを考慮して、観葉植物を設置する

・業種:製造業 事務
・企業規模:従業員数10,000人以上
・オフィス緑化を実施したオフィスの大きさ:合計 約12,000m²

日本の大手製造業であるA社では、東京のビルにある事務職向けのオフィスにて緑化を実施しました。
A社の事務スペースは広い空間に対して、バラバラに事務机が設置され、従業員は自分の好きな場所で作業を行える仕様となっています。
そこで、従業員の移動通路や机の位置を考慮して、観葉植物を設置し、どこへ移動しても、どの机で作業を行っても緑が目に入るような設計がなされています。

企業B 観葉植物の設置場所をオフィスデザインの一部とする

・業種:製造業 事務
・企業規模:従業員数約200人
・オフィス緑化を実施したオフィスの大きさ:約15,000m²

従業員数200人程度のB社でも、事務職が従事するオフィスにて緑化が実施されています。
B社ではオフィス内に小さな観葉植物を点在させるのではなく、観葉植物を集中的に設置するスペースを設けています。
これにより、大きな空間であるオフィス内でも明確な空間の区切りを示しており、仕切りによる圧迫感を感じさせません。

企業C デッドスペースに目立つ観葉植物を設置

・業種:卸売・小売業
・企業規模:従業員数約30人
・オフィス緑化を実施したオフィスの大きさ:約300㎡

従業員数が約30名の中小企業であるC社ではオフィスの移転に伴い、オフィス緑化が行われた空間にリフォームしました。
オフィス自体が広すぎるわけではないため、観葉植物を設置する空間も限られています。
そのため、必要な作業スペースや会議場所を確保した後、中途半端に空いてしまった空間に大きな観葉植物を設置しています。
これにより、オフィス内の解放感や物寂しさを損なうことなく、オフィスの緑化を実現しました。

オフィス緑化(オフィスグリーン)の効果とメリット

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続いては改めてオフィス緑化の効果とメリットについて確認していきましょう。
まずはオフィス緑化に欠かせない花や植物の効果を紹介した後、それらをオフィスに導入することで企業や従業員が得られるメリットを紹介していきます。

オフィス緑化(オフィスグリーン)の効果

オフィス緑化によって得られる効果を見ていきましょう。
またここで紹介するのは、あくまで総合的に期待されている効果です。
実際に導入する花や植物の種類によっては、異なる効果が発揮される場合があるため、注意してください。

効果1:空気をキレイにする

植物は二酸化炭素を吸収し、酸素を排出することで呼吸を行っています。
そのため、オフィス緑化によって観葉植物を設置すると、オフィス内の空気をキレイな状態に保ちます。

一つの空間に何十人もの従業員が作業を行うオフィスでは、多くの人の呼吸によって二酸化炭素濃度が高くなりがちです。
二酸化炭素濃度が高い空間は、人の判断能力を低下させると言われており、作業効率の悪化を招くでしょう。

オフィス緑化によってオフィス内の観葉植物を設置すれば、適度に二酸化炭素濃度を低下させてくれるため、従業員の作業効率向上も期待できます。

効果2:眼精疲労を軽減する

緑色の観葉植物は従業員の眼精疲労を軽減させる効果も期待されています。
緑色は人間にとって認識しやすい色とされており、目の負担を抑えることができるのです。

特にオフィス内で作業を行う従業員は、長時間パソコンと向き合うため、眼精疲労も溜まりやすいでしょう。
そのため、眼精疲労を軽減させるオフィスの緑化は、従業員のストレス軽減が期待できます。

効果3:香りによるリラックス効果

観葉植物の中には独特の香りを発する種類が存在します。
こうした植物の香りは、人にとってストレス抑制やリラックス効果を与えると言われています。

一方で、植物の強い香りが苦手な方や長時間植物の香りをかぎ続けるのは嫌だという方もいるでしょう。
そのため、香りのする観葉植物を設置する場合は、香りの強さや設置場所に気を付ける必要があります。

効果4:室内の雰囲気を明るくする

観葉植物を室内に設置すると、部屋の雰囲気を明るくする効果が期待されています。
実際、農林水産省が行った調査によると、花や緑を室内に設置することで、「部屋が明るくなった」と実感した人は4割にも上ります。
また、同調査のアンケートでは、「優しい気持ちになった」「リラックスできた」という回答も目立ちます。
オフィスに観葉植物を設置することで職場環境を向上させ、オフィス内で働く従業員やオフィスに訪れた顧客に対して良い影響を与えるでしょう。

出典:農林水産省 「花や緑の効用・家庭とオフィスへの導入状況に関する調査 調査報告書」

オフィス緑化(オフィスグリーン)のメリット

オフィス緑化のメリットについても確認していきましょう。
まだオフィス緑化を実施することで、どのようなメリットを企業や従業員が得られるのか疑問に感じている方はぜひ参考にしてください。

メリット1:業務効率化・生産性の向上が期待できる

先述したように、植物には室内の二酸化炭素濃度の低下、従業員の眼精疲労の低減など様々な効果が期待されています。
これらの効果が発揮されることによって、最終的には従業員の業務効率化や生産性の向上へとつながるでしょう。

また、オフィス緑化はオフィス内の環境を変えただけであり、組織体制の変更や人材移動も行われていません。
オフィス内に観葉植物を取り入れるだけで、業務効率化や生産性の向上が期待できるのであれば、その費用対効果も大きくなる可能性があります。

メリット2:働き方改革の実現

オフィス内に観葉植物を取り入れるだけでも、従業員のストレスを抑えられます。
これにより、従業員全員のストレスが低下していけば、企業全体での幸福度は向上していき、働き方改革の実現へとつながります。

従業員のストレスを低減させるのは非常に困難であり、どうすれば実現できるのか悩んでいる責任者も多いでしょう。
働き方改革の実現を目指すのであれば、オフィス緑化を考慮してみてはいかがでしょうか。

メリット3:SDGsにも貢献

オフィス緑化はSDGsの達成にも貢献します。
SDGsで定められた17つの目標の中には、「働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)促進」という項目が存在します。
働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)の定義するのは難しいですが、オフィス緑化によって従業員全体の幸福度が向上すれば、この目標を自然に達成することができるでしょう。

メリット4:企業イメージの向上

オフィス緑化によって、「従業員のストレスが低減される職場環境の構築」「働き方改革の実現」「SDGs達成へ貢献」など様々なメリットが期待できます。
一方で、これらの取り組みを行っている企業として、外部からのイメージ向上へもつながるでしょう。

特に近年では、消費者のサービス選択や転職者の企業選びの基準に、企業の社会的な取り組みが注目されるようになっています。
そのため、オフィス緑化による企業イメージの向上は様々な観点で恩恵があると言えます。

オフィス緑化(オフィスグリーン)の成功のポイント

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このように、オフィス緑化には複数の効果が複合的に期待されています。
しかし、オフィス緑化によって得られるメリットを最大限生かすには、いくつかのポイントを抑えておくのも重要です。
最後にオフィス緑化で意識すべきポイントやおすすめの商品について紹介していきます。

オフィス緑化で意識すべきこと

まずオフィス緑化を実施する上で、設置する観葉植物の手入れのしやすさは必ず意識しておきましょう。
せっかく観葉植物を設置しても、手入れが行き届かず枯れてしまっては意味がありません。
観葉植物を設置する場所や植物の種類によっても、手入れのしやすさは異なるため、細かく確認しておくのがおすすめです。

また、観葉植物は購入するのか、レンタルするのかによっても必要なコストは異なってきます。
レンタルの場合は、観葉植物の手入れを業者が行ってくれるケースもあり、手入れの観点からもメリットが大きくなります。

最後に、オフィス緑化を実施するのであれば、あらかじめオフィスの管理会社に確認を取っておきましょう。
管理会社の規約によっては、ビル内に本物の植物を持ち込むのを禁止している場合もあります。
事前に管理会社へ確認を取っておくことで、後のトラブルを回避できます。

設置する植物にこだわる

では具体的にどういった植物がおすすめなのか紹介していきます。
それぞれの植物が持つ特徴についても紹介していきますので、オフィス緑化の実施を考えている方は今回紹介する植物を選択肢に入れてはいかがでしょうか。

植物例1:サンスベリア

サンスベリアは熱帯地域原産の植物です。葉に水分を蓄えることができ、乾燥に強いとされています。
そのため、水やりを忘れるとすぐに枯れてしまうような繊細な植物ではありません。

また、観葉植物の中では空気洗浄作用が強いと言われており、ホルムアルデヒドやトリクロエチレンといった有害物質を除去します。
さらに、二酸化炭素を酸素に変化させる作用も、他の観葉植物より強くなります。

植物例2:パキラ

パキラは中南米を原産とする観葉植物であり、その手入れのしやすさから観葉植物の選択肢として最もメジャーな種類の一つです。
他の植物と違い日陰に強いという特徴を持っているため、日光が当たりにくいオフィスでも成長してくれるでしょう。
もちろん、まったく日光に当たらない場所では枯れてしまう恐れがあるため注意が必要です。

植物例3:ポトス

ポトスもその育てやすさから、パキラと同じく手入れのしやすい観葉植物として有名です。
また、サイズの展開も豊富であり、手のひらサイズの大きさから、人の頭に届く大きさまで幅広く種類があります。
そのため、オフィス内の配置によって大きさを調節しながら、オフィス内の統一感を演出することが可能です。

鉢や設備にこだわる

期待通りのオフィス緑化を実現する上で、観葉植物を育てる植木鉢や各種設備も重要となってきます。
植木鉢や各種設備が持つ、見た目の印象は観葉植物と同程度に大きいため、しっかりとこだわりましょう。

設置場所や企業の雰囲気に応じたデザインを選択する

素材や形、大きさ、色など、植木鉢の種類は非常に豊富です。
そのため、観葉植物の設置場所や企業の雰囲気に適した種類を選択すると良いでしょう。
例えば、エントランスや受付といった人の目に留まりやすい場所では、小さく控えめな植木鉢ではなく、大きく主張の強い植木鉢を選択するのがおすすめです。
その際にも、床や壁の色味と植木鉢の色味を合わせると、より統一感を演出できます。

手入れのしやすさを考慮する

植木鉢の種類によって、観葉植物の手入れのしやすさも変わってきます。
シンプルな構造のものだと植物に水を上げる際に、土に直接水をかけなければいけません。
一方で、特殊な構造が施された植木鉢だと、普段の手入れのしやすさがグッと変化します。
例えば、レチューザ鉢と言われる植木鉢では、貯水タンクが内蔵されており自動的に植物に水を補給してくれます。これにより、日常的な水やりの手間が抑えられるのです。

オフィス緑化におすすめの植物鉢トレー「Plantable」

テラモトでは、オブジェやインテリアとしても役立つ掃除道具ブランド「tidy」を展開しており、オフィス緑化向けの商品として植物鉢トレーの「Plantable」を販売しています。「Plantable」は植物鉢の下にひくキャスター付きトレーです。
これにより、普段の手入れにて水がこぼれてしまったとしても、床を汚す心配はありません。
オフィスを賃貸として契約している企業も多いため、床の汚れを防ぐこの商品は活躍するでしょう。

またキャスターが備え付けられているため、大きな植木鉢でも容易に移動させることが可能です。
後から、オフィスのレイアウトを変更したくなった際、土と植木鉢の重さによって観葉植物を動かすのは困難になります。
キャスターがあれば女性でも簡単に観葉植物を動かせるようになるでしょう。
プランタブル
※商品ページ:Plantable[プランタブル]

オフィス緑化(オフィスグリーン)で職場環境を改善しよう

植物には空気中の二酸化炭素を吸収する効果や眼精疲労低減の効果があります。

そのため、オフィスに花や観葉植物を設置するオフィス緑化を実施すれば、企業や従業員へ様々なメリットが期待されています。

最終的には働き方改革の実現やSDGsの達成など、企業や従業員にとって大きな影響を与えるでしょう。

職場環境を改善するだけでも従業員に与えるメリットは大きいため、業務効率化や生産性向上を目指してるのであれば、オフィス緑化の実施を考慮してみましょう。


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