利用者が快適なサニタリーとは?サニタリーボックスや収納の選び方
2023.04.12
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私たちが普段何気なく利用しているトイレですが、その利便性や快適さは利用者からの評判に大きく影響します。
そして、その評判はトイレだけにとどまらず、施設全体への評価につながります。
そのため、多くの人が利用する施設を運営している事業者はサニタリーにも気を配る必要があるのです。
そうした中で、どういった点に着目すればよいのか分からないという方もいらっしゃるでしょう。
ここでは利用者が快適に感じるサニタリーの特徴や、快適さに関係するサニタリーボックスの重要性について紹介していきます。
サニタリーとは
そもそもサニタリーについて、いまいち把握しきれていないという方もいらっしゃるでしょう。
ここではまず、サニタリーの意味とその効果について紹介していきます。
サニタリーの意味
サニタリーとは、不特定多数の人が利用する施設におけるトイレ周辺を指します。
例えば、ショッピングモールや飲食店などがこういった施設に該当し、トイレ周辺をサニタリーと呼びます。
また場合によっては、「トイレ清掃」も「サニタリー清掃」と呼ばれることもあるのです。
不特定多数が利用する施設におけるサニタリー
このようにサニタリーとトイレは似ているようで、少し違った意味を持ちます。
トイレが便器や水洗トイレといった排せつ物を流す設備を指すのに対し、サニタリーではトイレ周辺の設備全てを指しています。
では、サニタリーの状態が利用する人にどのような影響を与えるのか見ていきましょう。
快適なサニタリーのメリット
トイレ周辺が綺麗に清掃されており、必要十分な設備が整っていることが快適なサニタリーとされています。
こうした綺麗な状態に保たれたサニタリーは衛生面にも優れており、施設利用者や従業員の健康を守ります。
不衛生なトイレは感染症を引き起こす恐れがあり、施設管理が原因で利用者に健康被害を及ぼすのは避けなければいけません。
また、必要な設備や備品がしっかりと整備されていることで、利用者に不便を感じさせず、快適に利用いただけます。
不快感を与えるデメリットとリスク
もし、サニタリーが不衛生な状態のまま放置されていると、利用者の気分を下げ、施設の利用頻度やリピート率が落ちてしまうかもしれません。
例えば、外出時にトイレに行きたくなったとして、公園のトイレとコンビニのトイレならば、多くの人がコンビニのトイレを利用するでしょう。
これは、公園のトイレよりもコンビニのトイレがキレイに整えられているためです。
サニタリーを快適な状態に維持していると、それだけで施設の利用者数へ影響します。
実際、厚生労働省が公表したアンケート調査によると、外出先のトイレを利用するにあたり不便・不満・不安を感じることの内、1位が「清潔感がない」、2位が「清掃が行き届いていない」となっており、多くの人がトイレに清潔感を求めています。
そのため、販売している商品や提供しているサービスが似通っている場合、サニタリーが整備されている店舗へお客さんが流れてしまう恐れもあるでしょう。
※出典:厚生労働省「日常でよく利用するトイレに関するアンケート調査」結果について
快適なサニタリーの条件とは
サニタリーを適切な状態に整えておくことで、利用者だけでなく施設側にもメリットがあります。
そのため、施設を運営する事業者は、常にサニタリーを快適な状態に保つよう心がける必要があるでしょう。
では快適なサニタリーの条件について、より具体的に紹介していきます。
トイレの数が必要十分であること
まず、快適なサニタリーの条件の一つとして挙げられるのが、便器や水洗トイレの数が必要十分である点です。
もしトイレの数が十分でなければ、繁忙期はトイレに並ぶ人で列ができ、待ち時間が発生してしまいます。
当日中に他の予定がある人や、友人や家族を待たせている人からすると、こういったトイレの待ち時間は大きなストレスになるでしょう。
そのため、平常時や繁忙期の利用者数を想定して、適切な数の便器や水洗トイレを設置するのが重要です。
トイレの個室の広さが確保されていること
トイレの個室においては、設備面だけでなくスペースの広さにも気を配りましょう。
小さすぎるトイレは利用者の利便性を妨げ、ストレスを与えます。
また、清掃や備品補充といったメンテナンスもしにくく、利用者にとって快適な状態に保つのが難しくなるでしょう。
具体的なサイズとしては、便器の幅から左右に+15cm程度、奥行きは便器の先端から+40cm程度が必要最低限のスペースとされています。
大柄な人でも快適に利用できる広さや、各種備品を設置しても問題ない広さを実現するのであれば、これよりももう一回り大きなスペースを設けなければいけません。
普段からどういった人が利用しているのか、どういった備品を設置するのかなどを考慮して、必要とされるスペースを検討しましょう。
トイレの設備が整っていること
トイレに求められる設備は、便器や水洗トイレといった機能的な部分だけではありません。
例えば、個室トイレには赤ちゃんと一緒に入れるようにベビーチェアやおむつ交換台、ベビーカーのまま入れるスペースも求められます。
親子で外出した際には、子どもと一緒にトイレを利用することが少なくありません。
そのため、男女両方の個室トイレで、こういった子ども用の設備が必要とされているのです。
他にも、男性用トイレでのサニタリーボックスの需要が高まっています。
サニタリーボックスとは、個室トイレに設置されているゴミ箱です。
使用済みの生理用品を廃棄するために、女性用トイレには以前から設置されていました。
しかし、近年では高齢男性を中心におむつや尿漏れパッドを活用する人が増えており、これらを廃棄するためのサニタリーボックスが男性用トイレにも求められているのです。
このように、トイレの機能面に着目した設備だけでなく、利用者に寄り添った設備も必要と言えるでしょう。
洗面所などが十分にあること
また、洗面所やジェットタオル、鏡といった設備もしっかりと整備されている必要があります。
トイレで用を足した後、多くの人が手洗いを行います。
そのため、最後まで快適に過ごすためには、これらの設備が十分に整備されていなければなりません。
また、厚生労働省のアンケート調査によると「外出先のトイレで用を足す以外に何をするか」という質問に対する回答として「身だしなみを整える」という答えが最も多く挙げられました。
アンケート調査からも、サニタリーでは用を足す以外にも身だしなみを整える場所としての需要があると分かります。
※出典:厚生労働省「日常でよく利用するトイレに関するアンケート調査」結果について
清潔であること
快適なサニタリーを実現するためには、清潔な状態に保つことが最も重要です。
便器や水洗トイレはもちろん、床や洗面所、備品などの各設備もほこりや汚れが無いよう清掃されていなければなりません。
理想的な清掃頻度は設備や利用者数によっても異なります。
一般的には最低でも1日1回、利用者の多い施設では1日2回以上行う必要があります。
トイレットペーパーの補充やサニタリーボックスの廃棄物回収なども、清掃時に実施するのが良いでしょう。
サニタリーボックスが快適な環境を作る
快適なサニタリーを実現するためには、便器や水洗トイレといったトイレとしての機能を持つ設備だけでなく、利用者に寄り添った設備も重要です。
特に男性用トイレではまだまだサニタリーボックスの整備が不十分であり、多くの男性が不便に感じています。
ではより詳しくサニタリーボックスについて見ていきましょう。
サニタリーボックスが大切な理由
サニタリーボックスは女性の使用済み生理用品や男性のおむつや尿漏れパッドを廃棄するゴミ箱です。
女性トイレはもちろん、膀胱がんや前立腺がんなどの影響で排尿障害を発症している男性のためにも、サニタリーボックスの必要性が広まっています。
また、トランスジェンダーの方に対する配慮としても、サニタリーボックスが重要視されています。
例えば、トランスジェンダーであり性自認は男性でありながら、体は女性といった方の場合、男性用トイレで生理用品を廃棄する必要があるのです。
とはいえ、トイレに設置できるならどんなゴミ箱でも良いというわけではありません。
最後にテラモトで販売しているおすすめのサニタリーボックスを紹介していきます。
空間を効率的に利用できる「サニタリースリムボックス」
サニタリースリムボックスはデザインと容量に配慮されて設計されたサニタリーボックスです。
サニタリーボックスとして活用するには、一目見てゴミ箱であると判別できなければいけません。
とはいえ、業務用で販売されているゴミ箱は、どれも大きすぎる設計となっており個室トイレに設置するのは難しいでしょう。
また、サニタリーボックスにはある程度の容量も求められます。
サニタリーボックス内の廃棄物は清掃の際に回収されますが、その頻度も決して多くはありません。
サニタリーボックス内が一杯でごみを捨てられなかったという事態を避けるためにも、最低限度の容量が必要となるのです。
サニタリースリムボックスは見た瞬間に誰でもゴミ箱であると判別できる見た目であり、なおかつサニタリーボックスとして求められる容量も有しています。
また、横幅も小さめに設計されているため、どんな個室トイレでも設置できるでしょう。
※商品ページ:サニタリースリムボックス アーバングレー
限られたスペースをより有効活用できる「サニタリーポケットボックス」
サニタリーボックスにはある程度の容量が必要ですが、あまり個室トイレにスペースが設けられないというケースも珍しくありません。
そうした場合には、サニタリーポケットボックスがおすすめです。
サニタリーポケットボックスは先ほど紹介したサニタリースリムボックスよりも小さな設計となっており、横幅23cm、奥行き約12cm、高さ約40cmとなっています。
一方で容量は約5Lとなっており、必要最低限な基準を満たしています。
また、蓋の開閉でゴミを廃棄するのではなく、上部に備え付けられた穴からゴミを入れる設計となっています。
これにより、内部のゴミが外から見えにくい構造となっており、利用者も快適にサニタリーボックスを活用できるでしょう。
※関連商品:サニタリーポケットボックス
利用者に寄り添った設備を整備し、快適なサニタリーを実現しよう
利用者にとってサニタリーの状態は、その施設の印象へ大きく影響します。
サニタリーが快適な状態に整備されていなければ、施設全体が利用者からの印象も悪くなってしまうのです。
そのため、設備を運営する事業者は可能な限りサニタリーを快適な状態に保たなければいけません。
便器や水洗トイレといった機能面だけでなく、赤ちゃん用の設備やサニタリーボックスなど利用者に寄り添った設備の整備が必要です。
もし現在サニタリーボックスの設置を検討しているのであれば、今回紹介したテラモトのサニタリーボックスも検討してみてはいかがでしょうか。