TERAMOTO くらしとterakoyaコラム

ホテルの客室掃除を効率化!上手に手抜きするポイント
2024.10.21 ホテル全コラム

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ホテル業務に欠かせない「客室清掃」。
ホテルに滞在するお客様に快適に過ごしてもらうための重要な作業ですが、かといって作業に時間をかけすぎると、かえってお客様にご迷惑をかけることにもなりかねません。
本記事では、ホテルの客室清掃を効率よく処理するための「上手な手抜き方法」をご紹介します。
利用者の満足度はそのままに、客室清掃の作業効率を上げたいと思っている方は、ぜひ最後までご覧ください。

客室掃除を効率化するための心得

客室掃除を効率化するために、上手に手抜きをして業務を合理的に進める意識は大切です。しかし「手抜き」というと、ネガティブなイメージを持つ方もいるかもしれません。
そこで、はじめに「手抜き」の正しい解釈を共有してから、本題へ進みましょう。
まず、「手抜き」と「さぼり」は違うということを念頭に置きましょう。
ここでいう「手抜き」とはつまり、作業の優先順位を判断し、重要性の高い業務から優先的に実行していくトリアージを意味します。一方「さぼり」は、業務の遂行を怠ることで、結果的にお客様の満足度を下げてしまったり、業務効率や品質、営業利益に悪影響を及ぼしたりします。場合によっては、クレームにつながることもあるでしょう。
手抜きを上手に行えば、業務効率が向上して清掃スタッフの満足度が高まるだけでなく、お客様の満足度にも寄与するのがポイントです。
優先すべき業務を適切に判断し、効率的に処理していきましょう。

客室掃除を効率化するための手抜きポイント

客室掃除を効率化するために、以下のポイントを押さえて上手に手抜きしましょう。

1.見えない部分を簡略化する

客室の中でも、お客様の目が届きやすいベッドの上や洗面台などと、お客様の目に届きにくいベッドの下やクローゼットの奥などでは、前者を優先的に清掃するべきです。逆にいうと、後者にそれほど手をかける必要はないということでもあります。
お客様の目に触れやすい箇所にはしっかりとリソースを割き、お客様の目に触れにくい箇所の清掃を簡略化するのが、客室掃除を上手に効率化するポイントです。

2.水回りの清掃を合理化する

洗面台やバスタブの清掃は、客室掃除の中でも特に重要な作業の一つです。しかし、清掃に割ける時間に限りがある場合は、作業を合理化するためのいくつかのテクニックを駆使するのがよいでしょう。
洗面台の掃除は、洗面台に残っている水滴を軽く拭き取るだけで、十分に清潔感を保つことができます。また、洗面台やシャワールーム、バスタブなどには熱湯をかけることで、掃除効率が上がるだけでなく水滴が早く乾きやすくなります。もちろん、換気扇を最大で回しておくことを忘れずに。
バスタブや浴室タイルの汚れやぬめりなどには、専用の洗剤やブラシなどを用意しておくようにしましょう。タイルなどは全面を掃除するのではなく、汚れが目立つ箇所だけを掃除することで、合理化が図れます。また、熱湯を用いた掃除も、汚れが落ちやすくなり水滴が乾きやすくもなるため、拭き上げの手間が軽減するのでおすすめです。

3.必要な道具を厳選する

清掃用の洗剤やブラシなど、客室清掃員には多くの掃除用道具が必要です。
作業用の荷物だけでなく、タオルなどの私物を入れるためのバッグやケースを持ち歩いている方も多いでしょう。
さらに通常の業務ではあまり使用しない強力な洗剤や大型のモップなど、すべての清掃用具を持ち運ぼうとするとかなりの量になりますし、扱いが大変でストレスになるだけでなく、移動効率や作業効率も落ちてしまいます。
通常清掃においてもスポット清掃においても、業務に必要な道具をあらかじめ選別しておくことも、客室掃除の効率化と合理化を図る上で大切な視点です。

客室掃除を効率化する「EFフィットワイパー 伸縮S」


「EFフィットワイパー 伸縮S」は、テラモトが販売しているハンドワイパーです。
樹脂製のネック部分が前後左右へと自在に曲がるので、柄の動きや角度にとらわれず快適な使用感を実現。ヘッド部分が接触面にしっかりフィットするので、余計な力を入れずにしっかりと掃除できます。バスルームの壁や洗面台の鏡、バスタブをはじめ、客室内の窓や鏡の清掃の効率化と高速化をサポートします。
体の位置を変えずに柔軟な動きで掃除できるのはもちろん、伸縮するので高い位置の清掃も楽々。ヘッドにはソフトな素材を採用しているため、客室内の壁や窓のフレームなどに当てて、傷を付けてしまうリスクを低減できます。
雑巾やクロスなどをヘッドに装着すれば、拭き掃除にも便利。水切りから拭き掃除、拭き上げまで対応する万能ハンドワイパーです。

関連商品:EFフィットワイパー 伸縮S

手抜き上手な人の特徴

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最小限の時間と労力で、最大限の成果を出す「手抜き上手」になるためには、どのようなことを意識すればよいのでしょうか?
ここでは、手抜き上手な人の特徴をご紹介します。

1.優先順位が明確

手抜き上手な人は、作業の優先順位をしっかりと認識しており、優先順位の高いものから順に処理します。ですから判断や動きにムダがなく、効率的に動けるのです。
客室掃除においてもっとも優先しなければならないのが、衛生管理です。特にトイレやお風呂などの清潔感は、ホテルの品格を左右する最優先事項といっても過言ではありません。
次に、ベッドの上や洗面台、窓やクローゼットなど、お客様の目に触れやすい箇所も優先順位が高めです。

2.100点を目指さない

完璧を目指して掃除しようとすると、時間がいくらあっても足りません。お客様の不満やクレームにつながらない程度に作業を簡略化し、完璧ではなくとも70点~80点程度を目指す──というのも、一つの戦略です。
とはいえ、この辺りは各ホテルの方針などによる部分でもあるので、どういった方針で清掃業務を効率化するか、チームであらかじめ方針を共有しておくのがよいでしょう。
いずれにせよ前項にも通じますが、優先順位が高い箇所ほど高い点数を狙い、優先順位が高くない箇所は高得点にこだわらないイメージを持っておくと、作業を効率化しやすいかもしれません。

3.事前準備をしっかり行う

手抜きが上手な人は、事前準備にも余念がありません。逆にいうと、事前準備をしっかり行うからこそ、手間取ったり慌てふためいたりすることなく、スムーズに実務を遂行できるともいえます。
作業に要する時間や必要な道具、各工程をあらかじめ想定し、道具の準備や確認を徹底しましょう。足りない道具を取りに戻ったり、持ち物の中から必要な道具を探すのに時間を割いたりするのは、できるだけ避けたいものです。持ち物をあらかじめ整理整頓しておき、どこに何が収まっているかを把握しておきましょう。

4.PDCAサイクルを回す

PDCAとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の頭文字を取った言葉です。作業のたびにPDCAを行うことで、業務フローが洗練されていき、より効率的に動けるようになります。
何かがうまくいった日、逆にうまくいかなかった日は、それらの原因や理由を分析し、次回に反映してみましょう。
事前準備の段階で今回の作業の目標や計画を立て、実行し、仕事が終わった後に「今日の仕事の良かった部分と悪かった部分(改善点)」をピックアップし、自分で評価するのです。そして、良かった部分を維持するために何をするべきか、悪かった部分を改善するためには何が必要かを考えましょう。
こうして業務体制を最適化していくことにより、作業の効率化と合理化が進み、上手に手抜きができるようになります。

顧客満足度に貢献しながら上手に手を抜こう

お客様の目が触れにくい箇所の掃除はそこそこに、重要な箇所から優先的に取りかかることで、客室掃除を効率化して上手に手抜きできるようになります。
一番重要なのは、お客様の満足度を下げるような手抜きをしないということ。
「手抜き」は「さぼり」ではないことを念頭に、上手に賢く客室掃除を効率化しましょう。

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