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【アメニティ・アサインなど】客室清掃なら知っておきたい。ホテルの業界用語集
2019.09.03 ホテル全コラム ホテル豆知識 業界コラム

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清掃スタッフとしてホテルで働き始めると、一般的には使われない業界用語に出会うことが度々あるのではないでしょうか。ホテルに勤めるのであれば、よく使用される業界用語はしっかり押さえておきたいです。そこで、ここでは主なホテルの業界用語を「客室清掃」、「フロント」、「その他」の3つのカテゴリに分けてご紹介します。

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客室清掃に関わる用語

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アメニティ

アメニティ(amenity)とは、英語で快適な環境や設備のことを指します。そして、ホテルで用意されている生活用品は「快適な環境を整える」という意味でアメニティグッズと呼ばれています。具体的には、シャンプーやドライヤー、ハンガー、アイロン、テレビ、インターネット、無料Wi-Fiなどがあります。また客室に用意されている道具や設備だけではなく、ワークスペースやジム、無料駐車場などもアメニティに含まれます。

インスペクション

インスペクションとは、清掃スタッフが掃除した後の客室の仕上がりをチェックすることを指します。一般的にインスペクションは清掃スタッフ以外によって行われ、客室の隅々まで細かくチェックを行うためかなりの肉体労働だと言われています。利用客の目線で仕上がりをチェックしてクレームを未然に防ぐ、ホテルにおける重要業務の1つだといえるでしょう。

ステイ・アウト

ステイとは利用客が連泊している部屋のこと、アウトとは利用客がチェックアウトした後の部屋のことです。客室清掃はステイとアウトの両方で行われますが、ステイでは利用客の所持品が室内に置かれているため、盗難などを防ぐためにより厳重なルールが定められています。また万が一、清掃スタッフが利用者の所持品を汚したり壊したりしてしまうとクレームにつながる恐れがあるため、スタッフには慎重な客室清掃が求められます。

インジケータ―

インジケータ―とは、客室の空き状況や清掃の進捗状況などを表示する機器のことです。フロントなどに設置されていることが多く、客室清掃やスタッフ同士のコミュニケーションを効率化するために近年では多くのホテルが導入しています。またスマホやタブレットから報告できる機能を兼ね備えている機器もあり、注意事項や利用客からのリクエストなどをタイムリーに共有できます。

DDカード

DDカードのDDとはDo not disturbのことで、disturbは英語で邪魔をするという意味です。つまり、DDカードがかかっている部屋は入ることができないということになります。利用客が部屋を使用しているときにかける場合と清掃中であることを示すためにかける場合があり、利用客がDDカードをかけた場合は清掃スタッフも入室不可となります。なお、DDカードの取り扱いはホテルによって異なります。

リネン

リネンとは、シーツやタオルをはじめとした布類の総称です。もともとリネンとは亜麻を表すフランス語で、約8000年前から繊維として用いられています。リネンのメリットは、頑丈さで強度はコットンの約2倍、ウールの約4倍とされています。その強靭さから何度も繰り返し使用できるうえに肌触りがよく発散性も高いため、ホテルなどの施設では最もよく使用されています。

リネンワゴン・リネン回収ワゴン

客室に置く新しいリネンを運ぶためのワゴンがリネンワゴン、使用済みのリネンを回収するためのワゴンがリネン回収ワゴンです。リネンは意外と重さがあるため、シーツやタオルを自力で運ぶのはかなりの肉体労働。そのため、スムーズに客室清掃を行うためにはリネンワゴンとリネン回収ワゴンは欠かせません。なお、近年ではリネンワゴンとリネン回収ワゴンが連結したタイプのものも販売されています。
リネンワゴン・リネン回収ワゴンの詳細についてはこちら

デュベスタイル

デュベスタイルのデュベとはフランス語で羽毛布団のことで、デュベを使ったデュベスタイルは最近はやりのベッドメイキングの1つとなっています。従来のベッドメイキングではシーツの端がマットレスに挟み込まれていましたが、デュベスタイルではベッドの上に羽根布団をかけます。以前は高級ホテルのみで採用されていましたが、近年ではビジネスホテルでもデュベスタイルを取り入れているところが増えています。
※デュベスタイルの詳細についてはこちら

ベイカント

ベイカントとは、宿泊していた利用客がチェックアウトした後の客室清掃が終了し、さらにインスペクションも終わった後の状態の部屋のことを指します。ベイカントになれば、新しい利用客をその客室に通すことができます。清掃スタッフとしては、ベイカントになった時点でその客室の清掃業務は完全に終了ということになります。

フロントに関わる用語

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アサイン

アサインとは部屋の割り当てのことで、「ルーミング」と言われることもあります。ご高齢の利用客であればエレベーターの近くの客室にアサインする、子連れなら面積の広い角部屋にアサインするなど、各ホテルマンがマニュアルやそれぞれのセンスを基準として部屋割りを決めます。なお一般的に部屋の割り当ては当日に行われますが、団体客が宿泊する場合などは前日の夜にアサインする場合もあります。

ノーショウ

ノーショウとは、予約した日時にホテルに宿泊しない利用者のことを指します。ホテルにキャンセルの連絡を入れないため、ホテルの経営者の頭を悩ませる原因の1つとなっています。最近では、予約時に支払うシステムにする、予約日時の直前にメールや電話で確認を入れるなどのノーショウ対策を行っているホテルも増えているようです。

シングルユース

シングルユースとは、ツインやダブルなどの複数人向けの客室を1人の客が利用することです。日本語で「おひとり様利用」と言われることもあります。ホテルは人数ごとに料金が設定されているところと客室ごとに料金が設定されているところがあり、客室単位の場合はシングルユースは割高になります。メリットとしては、広い客室を1人で利用することでよりリラックスできることが挙げられます。

その他

コンプレ

コンプレとはコンプレイン(complain)の略で、ホテルの利用客からのクレームのことを指します。コンプレの理由や原因はさまざまですが、ホテルの評価を下げないためには迅速かつ臨機応変な対応が必要になります。万全な仕事をしてもコンプレはゼロにはならないため、コンプレへの対処はホテルマンとしての重要な業務の1つとなっています。

コンプ

コンプレと混同しがちな業界用語がコンプリメンタリー(complimentary)を略したコンプで、これは宿泊料金や飲食代を割り引いたり無料にしたりすることを意味します。ホテル関係者や特別なVIPに対して行われることが多く、全額無料にすることはオールコンプと呼ばれることもあります。なお、コンプのための客室はコンプリメンタリー・ルームと呼ばれます。

UG

UGとはアンデザイアブル・ゲスト(Undesirable Guest)の略で、アンデザイアブルは英語で好ましくないという意味です。つまりUGとはホテル側にとって宿泊させたくない利用客のことで、他の利用客に嫌がらせをする、何かとクレームを付ける、宿泊料金や飲食代を払わずに帰るなどの特徴があります。地域によっては、各ホテルがUGリストを作成して共有することであらかじめ被害を防いでいます。

ホテルの業界用語を覚えよう

ホテルの業界用語はたくさんあり、一気に覚えるのは難しいかもしれません。しかし、よく使う業界用語の意味を覚えていれば他のスタッフとの意思疎通も楽になるはずです。まずは、客室清掃に関連した業界用語から覚えてみてはいかがでしょうか。

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