会社の大掃除は法律上の義務!その目的とやる気につながる大掃除のメリット
2019.10.30
お掃除コラム
どの会社でも当たり前のように行っているオフィスの大掃除ですが、実は法律で定められていることを知っているでしょうか。
業務の合間を縫って行う大掃除に「少し面倒……」というイメージを抱いてる人に、ぜひ知ってほしいたくさんのメリットがあります。
ここでは、大掃除が法律で義務付けられている理由および大掃除のメリットについてみていきましょう。
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法律でも定められているオフィスの大掃除。その理由と目的
大掃除は法律で定められており、どれだけ他の業務が忙しくても必ず行わなければいけません。
その会社の方針にかかわらず、通常の掃除のほかに大掃除をすることはどの職場でも義務となっています。
会社の大掃除は半年に1度しなければいけない
労働安全衛生規則の第619条では、「日常行う清掃のほか、大掃除を、6月以内ごとに1回、定期に、統一的に行うこと」と定められています。
そのため、どの会社でも半年に1度は大掃除をしなければいけません。
また「ねずみ、昆虫等の発生場所、生息場所及び侵入経路並びにねずみ、昆虫等による被害の状況について、6月以内ごとに1回、定期に、統一的に調査を実施し、当該調査の結果に基づき、ねずみ、昆虫等の発生を防止するため必要な措置を講ずること」ともあり、ネズミ対策なども行う必要があります。
大掃除を義務付けている理由とは
大掃除を法律で義務付けているのは、社員の安全と衛生を守るためです。
オフィス内が雑多な状態になっていると、思わぬ事故につながりかねません。
また、不衛生な環境は病気などの原因にもつながります。
大掃除は安心して働ける環境を維持するために重要な役割を担っているのです。
今から大掃除が楽しみになる?オフィスを大掃除するメリット
オフィスの大掃除は法律で定められた義務ですが、社員にとっても多くのメリットがあります。
メリットを知れば、今から大掃除の日が楽しみになるかもしれません。
キャリアにかかわらずアイデアを出すことができる
普段の仕事では、キャリアのない新人が自らアイデアを出すことは簡単ではありません。
そのため、先輩社員や上司に従って仕事を進めるのが一般的です。
その点、大掃除であればキャリアは一切関係ありません。
整理整頓や掃除が得意な社員であれば、より効率の良い方法を自分から提案することもできるでしょう。
普段は遠慮がちな社員でも意外な一面も見せることが可能になりますし、上司や先輩は、部下や後輩が掃除に向き合う姿勢をチェックすることで、本当の性格を知ることができるチャンスがあるかもしれません。
結果がすぐに出るのでやる気が生まれる
仕事はすぐに結果が出るものではなく、数ヵ月単位、あるいは数年単位で同じプロジェクトに取り組むケースもあります。
だからこそ大きな結果を得ることができるといえますが、長期間モチベーションを保ち続けるのは社員にとっては難しいものです。
それに対し、大掃除はすぐに目に見えた結果が出るのが嬉しいところです。
大掃除前とは見違えたオフィスを見れば、スッキリとした気分になることができます。
小さな成果を得ることで、普段の仕事に対するモチベーションにもつながるかもしれません。
社員同士のコミュニケーションにつながる
仕事の内容によっては、社員同士でコミュニケーションを取ることは少ないかもしれません。
しかし、大掃除中であればいろいろな人と会話をすることができます。仕事中にはできないような話もできるので、社員同士の仲も深まるかもしれません。
とくに、普段会話する機会のない同僚や上司と話をできるのは大掃除の大きなメリットです。
大掃除がきっかけで職場に連帯感が生まれれば、全体としての雰囲気の改善にも期待できます。
仕事で成果を残す上でも重要だといえるのではないでしょうか。
大掃除をして気持ちよくオフィスを使おう
当たり前のように行っているオフィスの大掃除ですが、実はたくさんのメリットがあります。
会社側にとってメリットがあるのはもちろんのこと、社員にとってもメリットはたくさんあります。
せっかく大掃除をするのであれば、道具をしっかりと準備して気合いを入れて取り組んでみてはいかがでしょうか。