受験生を応援!家族がやっておきたいちょっとした気遣いのヒント
2019.12.25
お掃除コラム
いよいよ冬本番となりました。
年末年始には家族や親戚、友人たちとたくさんのイベントがあり、疲れもちょっとたまりがち……ですが、受験生のお子さんがいるご家庭にとってはそれどころではありません。冬場は風邪やインフルエンザ等の病気にもかかりやすくなります。
受験日までの体調維持や、受験生本人のメンタルケアなど、家族みんなで向きあうためにちょっとした気遣いのヒントを見つけましょう。
不安と一緒に向き合うために……「傾聴(けいちょう)」って知っていますか?
毎日の勉強。合格しなければ!という見えないプレッシャー。それらを背負って何より大変なのは受験される本人でしょう。そんなお子さんを応援するには、どんなことから始めればいいでしょう?
もちろん不安を聞いてあげることが一番大事です。しかしお子さんの性格によって受験への向き合い方はそれぞれなので、コミュニケーションの取り方は親にとって一番の悩みどころですね。
お子さんのことが心配になって、ついつい勉強の進み具合などが気になって聞いてしまうのは当たり前です。ですが、ここでひとつ知ってほしいのが「傾聴」というキーワードです。「傾聴」は心理学者が考え出した言葉で、元々は医療や看護の現場で取り入れられ、最近では人事などビジネスの場でも広く知られています。
「傾聴」とは、一言で説明すると「熱心に聞く」ということ。そのポイントは大きく3つあります。
・どんな風に話しているのか?仕草や表情、声の出し方など、話以外の行動に注意して聞く。
・相手の言葉をよく聞き、何を伝えたいのかを理解する。
・どうしてその言葉を言ったのか、その背後にある感情を受け止めて共感する。
お子さんと話す時に、どうしても「親が聞きたいこと」について訊ねてしまいがちです。しかし不安をきちんと受け止めてあげるには、お子さん自身の話したいこと、伝えたいことを受け止めるのも大事です。
ほんの少しだけ「傾聴」のポイント――お子さんの言葉をしっかり受け止め、アドバイスではなく共感を持ってみる――を心に留めて対話してみるのもいいかもしれません。
ストレスを感じさせない環境づくり
お子さんが家庭内でストレスを感じず、落ち着いて過ごしやすく、そして集中して勉強ができるようにしてあげたい。そんなときにやっておきたいポイントをいくつかまとめてみました。
受験生のお子さんだけでなく、家族全員が元気に過ごせるよう、無理なく少しずつ家庭環境を整えていきましょう。
まず気を付けたいのが部屋の中に漂う「ホコリ」
特に冬は、毛や綿などのホコリが発生しやすい厚手の服や寝具を使用し、空気も乾燥する為、ホコリが舞いやすくなってしまいます。多くの細菌やカビが含まれているホコリが舞う環境では、呼吸をするだけで身体に負荷がかかりますし、部屋にホコリが積もっていると気が散ることも……
部屋のホコリを取り除き、過ごしやすくしてあげることで集中力が持続できるかもしれません。「ホコリ」対策に、空気清浄機を使用したり、モップやフローリングの掃除用具などで普段からこまめにホコリを取り除いていきたいところ。
各部屋に一つずつ用意して手に取りやすいところに設置するなど、お子さんの部屋にも手軽で使いやすい掃除道具を用意しておくと、部屋を綺麗にしつつ、受験勉強の気分転換に一役買えるかもしれません。また、空気を入れ替えるために、冬場でも一日に一度は部屋の窓を開けるなど、換気も忘れずに行いたいですね。
温度・湿度の調整はしっかりと!
また、冬場の室内はしっかり温度、湿度の調節を行いましょう。
寒すぎる室温は身体に負担をかけ、体調を崩す原因にもなります。冬場の室温は18度~22度、湿度は55%~65%程度が適切と言われています。
エアコンをつけていても、室内が設定温度通りに暖まっているとは限りません。温度・湿度計を利用し客観的な数値を確かめて、部屋を適度な状態に保てるように気を付けましょう。
加湿しすぎに気を付けて
近年では風邪やインフルエンザの予防として、加湿の必要性が周知されてきていますので、部屋の温度だけではなく湿度も気にしてみましょう。
ただ、加湿は大事ですが、しすぎることによって窓辺に結露が多量に発生し、窓際やカーテン周りにカビが発生することもあります。カビはホコリ以上に人体に大きな影響を与えます。結露対策グッズを上手に使って、こまめな換気と拭き掃除をするなどして予防していきましょう。
受験本番前には、必ずインフルエンザ対策を!
インフルエンザの予防接種を考えている人もいると思いますが、抗体ができるのには多少時間がかかります。受験当日ギリギリに予防接種を受けても抗体ができなければ効果がありません。毎日の勉強や受験当日に支障が出ないよう、12月中に予防接種を受けるようにしたいところです。
インフルエンザが流行し始めると予防接種を受ける人の数が増え、病院によっては予防接種を受けるのに予約が必要な場合があります。気になる時は、一度病院に確認をしてみるといいでしょう。
また、加入している保険組合や、地域によっては予防接種費用を一部補助、助成してくれる制度があります。特に小さなお子さんや高齢者の方が利用できる制度があるので、加入している保険の制度、お住まいの地域で使用できるものがあるか調べてみることをおすすめします。
自宅でできるインフルエンザ予防と言えば、帰宅してからのうがい、手洗い、コートの除菌等。コートや荷物に除菌スプレーを使った後、うっかり手洗いを忘れてしまうということがないように、除菌スプレーのすぐそばに、プッシュタイプのアルコール消毒液を置いておくと効果的かもしれません。
単独ではなく、セットで使うものとして用意しておくと、日ごろから除菌や消毒を意識できるようになりそうですね。
ほっと一息も忘れないで
夜間の勉強中には、頭を使うので小腹が空いて夜食が欲しくなることもあります。食べ過ぎてしまわないかと気になりますが、食べずに集中できなくなるのも困ります。そんな時には、身体が温まって食べやすい夜食を、適度な量だけ用意してあげるのはどうでしょう。
おすすめは身体もあたたまる麺類やスープ。野菜を入れて栄養面を気遣ってあげたり、生姜を使用して身体があたたまるようにしてあげたり……具材を変えて工夫してあげれば味のバリエーションが楽しめるので、お子さんにも喜ばれそうです。
他にも疲れた脳に必要な糖分補給に、身体を一緒にあたためられるホットココア、食べ過ぎも抑えられる一口チョコがおすすめです。眠る2~3時間前に消化しやすいものを食べておくと、胃腸への負担が少なくなると言われていますので、夜食を食べる時間にも気を付けましょう。
受験を控えているお子さんだけでなく、家族一丸となって冬を乗り切り、受験日当日を元気に迎えましょうね。
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