間違えると罰が当たる?会社の神棚の正しい掃除方法
2020.12.02
お掃除コラム
オフィスに神棚を置いている会社は少なくありません。年末に会社の大掃除をするときには神棚もきれいにしなければいけませんが、神様を祀っている場所だけに掃除の仕方にも気を遣うと思います。
そこで、ここでは神棚の正しい掃除方法をご紹介します。
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会社にある神棚の正しい掃除方法
神道は比較的穏やかな宗教だといわれており、他の宗教のように厳しいしきたりはありません。しかし、やはり神様のいる場所であるため、マナーやタブーには気を付ける必要があります。
ここでは、神棚を掃除するときに注意するべきことを掃除前、掃除中、掃除後の3つに分けてみていきましょう。
掃除する前のしきたり
神聖な神棚を掃除するときには、自身の身を清めなければいけません。神社の手水場で行うときと同じように、きれいな水で口の中と手を洗いましょう。
さらに、「これから掃除します」と神様に伝えるために、神棚の前で二礼二拍手一礼を行ってください。
掃除中のしきたり
まず、掃除をするときには新品の清潔なタオルを使って丁寧に乾拭きしていきましょう。神棚の多くはヒノキやケヤキを用いて作られており、水拭きは変形やカビの原因となるため適しません。
そして、掃除中に気を付けなければいけないのが「息を吹きかけてはいけない」ということです。
神棚は複雑な形をしているためつい息でホコリを取り除こうとしてしまいがちですが、息は穢れの象徴ともいわれているため、神棚に息を吹きかけることのないように注意してください。
また、神棚の扉の中に納められているお札を取り出すときには口に和紙を咥えましょう。
神様が宿っているお札はとくに重要だといえますが、口が塞がっていれば間違って息を吹きかける心配がありません。
なお、掃除するからといって神棚を床に置くのは基本的にはNGです。
どうしても床以外に置く場所がないという場合は、清潔な白い布の上にそっと置くようにしてください。
掃除後のしきたり
年末の大掃除では、掃除の後にしめ縄と紙垂を交換するのが望ましいといえます。
また、お札も交換するといいでしょう。
ただし、もちろんしめ縄や紙垂、お札などは燃えるゴミに出してはいけません。
神社に持っていき、お焚き上げをしてもらうようにしてください。
正月飾り・鏡餅の撤去日
年末は大掃除などでバタバタと忙しい日が続きますが、年明けには正月飾りや鏡餅を撤去しなければいけません。
お正月飾りは、松の内が過ぎたら外しましょう。
一般的に松の内は1月7日までですが、関西では1月15日までとされているので、その地域でのしきたりを確認してください。
そして、鏡餅は鏡開きの日に下げて食べます。
なお、鏡開きは一般的には1月11日、関西など一部の地域では1月20日となっています。
そもそもなぜ会社に神棚があるの?
そもそも、なぜ多くの会社では神棚を置いているのでしょうか。
会社に神棚を置く目的としてまず挙げられるのは、開運です。
「業績が上がる会社は神棚がある」という話もあることからも、実際に運を引き寄せることができるのかもしれません。
また、神棚というありがたい存在が置いてあるだけでも会社全体の雰囲気がよくなります。
いろいろな人が集まる会社だけに、細部にまでこだわって雰囲気作りをすることは大切だといえるのではないでしょうか。
神棚をきれいにして気持ちよく新年を迎えよう
年末はとくに忙しいという会社は多く、大掃除の時間を取るのも一苦労かもしれません。
しかし、神棚をきれいにしないまま年を越すわけにはいきませんよね。
ぜひここでご紹介したマナーに注意ながら神棚を掃除して、気持ちよく新年を迎えてください。