TERAMOTO くらしとterakoyaコラム

初めての一人暮らしで知っておきたい掃除のコツと大掃除の流れ【新生活】
2020.06.12 お掃除コラム

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春は、進学や就職、移転などで新生活がスタートする季節です。初めての一人暮らしを始める方もたくさんいるでしょう。住まいを選び、家具や家電をそろえてお引っ越し──いよいよスタートする新たな生活にドキドキしている方も多いかもしれません。
新居となる新しい部屋では、快適に過ごしたいですよね。
そこで、初めての一人暮らしに役立つ「掃除のコツとポイント」をピックアップしました。
「新生活に慣れるのに精一杯で時間がない……」「掃除をあまりやったことがない……」という方も簡単に実践できる方法や、そろえておきたいお掃除グッズなどをご紹介します。
これから一人暮らしを始める方は、本記事を参考に掃除方法を工夫してみてください。

そもそも、一人暮らしでも大掃除は必要?

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「一人暮らしだと、部屋の状態を気にするのは自分しかいないのだから、掃除は必要ないんじゃない……?」
「そもそも一人暮らしでそんなに部屋が汚れるかなぁ?」
確かに一人暮らしは、家族で暮らしている家に比べて汚れが少ないでしょう。しかし、人間が一人暮らすだけで、部屋や家屋は意外と汚れるものです。特に目に見えにくい部分ほど、こまめな掃除が欠かせません。
また、掃除をせずにたまった汚れを放置しておくと、カビが発生しやすくなったり、ダニやゴキブリなどの害虫が発生したりする原因にもなります。場合によっては自分が不快な思いをするだけでなく、近隣トラブルの原因になることも。
一人暮らしとはいえ、家の衛生は自分だけの問題ではないことを自覚し、日頃の掃除を心がけましょう。

一人暮らしの大掃除を成功させる3つのコツ

いくら掃除を心に決めても、継続できなければ意味がありません。三日坊主で終わってしまうことを懸念している方も中にはいるでしょう。実は、ちょっとした工夫で掃除を習慣化しやすくなるのをご存知でしょうか?
ここからは、掃除を継続するのに有効な3つのコツをご紹介します。

完璧さにこだわらない

掃除を完璧にこなそうという意識が強くなりすぎると、それがプレッシャーになってしまったり、掃除がストレスになってしまったりする可能性があります。また、思いどおりの結果を出せない自分に失望したり、自己嫌悪に陥ってしまいさらに掃除が嫌いになってしまったり……。
また、完璧を求めると掃除に多くの時間を費やさざるを得なくなり、掃除自体が負担になってしまう可能性も。
掃除は「できるときにできることをやる」くらいの気持ちで取り組むのがおすすめです。

計画的に行う

思いつきで衝動的に掃除を始めても、なかなか効率的な作業はできません。掃除を始める前に、今日はどこを掃除し、明日はどこを掃除する──といった具合に、計画的に掃除するのがおすすめです。掃除のスケジュールを立て、やることリストを作ることで、時間や労力を効率よく使えます。
普段使っていない部屋や場所も、意外とホコリやチリなどの汚れがたまりやすいので、掃除計画ややることリストにしっかりと組み込みましょう。

便利な掃除グッズを活用する

掃除嫌いな人にこそおすすめしたいのが、便利な掃除グッズの活用です。
掃除の手間や時間は、便利なグッズで大幅に削減できます。例えば油汚れ一つとっても、水やお湯で手洗いすると大変ですが、洗剤を使ったり高性能なスポンジを使ったりすると、手間や時間を半減させることができます。掃除全般も同様に、シーンに適したツールを導入することで、掃除に伴う負担を大きく軽減できるのです。
掃除のタスクを効率的に処理できるようになると、今まで嫌いだった掃除に、むしろ快感を覚えるようになるかもしれません。

一人暮らしのおすすめ掃除グッズってどんなもの?

お掃除グッズは日々進化しており、便利なものが続々と開発されています。でも、あまりにたくさんある中から何を選べばいいか分からない方も多いでしょう。
ワンルームなどシンプルな間取りの部屋では、場所を取らない掃除道具を採用したいところです。また、しまっておくのではなく、すぐ手に取れる場所に置いておける掃除グッズが便利でしょう。
初めての一人暮らしでは、次の掃除道具をそろえておくのがおすすめです。

フローリングワイパー、ハンディモップ

床や家電、家具には、意外とホコリがたまりやすいものです。まめに掃除するのが理想的ですが、毎日の作業となるとどうしても負担が大きいですよね。
シートやモップ部分が使い捨てタイプのフロアワイパーやハンディモップは、お部屋掃除でもっとも活躍してくれるアイテムの一つです。100円ショップで手に入るものから、ホコリを吸い寄せやすい機能付きのものまでさまざまな種類があります。一つあるだけでホコリ掃除が手軽になるので、掃除を習慣化しやすくなりますよ。
手が伸びやすい部屋の一角に置いておくのがポイントです。

粘着テープタイプのカーペットクリーナー

使い捨てタイプの粘着シートを床でころころ転がすカーペットクリーナーも、一人暮らしの定番お掃除アイテムです。床に敷いたラグやカーペット、ベッド、布団、クッションなど、布製品の掃除に効果てきめん。
帰宅時の洋服の花粉や黄砂の除去など、幅広い用途で使える便利な掃除グッズなので、一つは用意しておきたいところです。

ウェットタイプのシート

手を拭くためによく使う、使い捨てのウェットティッシュ。実はいろいろな場所のお掃除にも使えます。食事後のテーブルや料理をした後のキッチン、毎日のトイレ掃除など、ぱっと汚れを落とせる心強いアイテムです。
お掃除用には少し分厚いタイプや、除菌機能に優れたアルコール入りのもの、トイレに流せるタイプなどがおすすめ。いろいろな種類のシートがありますが、いつでも気軽に使えるところに置いておくのがポイントです。

掃除機

一人暮らしを始めるタイミングで掃除機を購入する際は、「すぐ使える」「いつでも使える」という視点で選びましょう。大型の掃除機は収納に困りますし、掃除を習慣にしにくくなるため、手軽さ重視で選ぶのがポイントです。あまり大きくなく、部屋に置いていても邪魔にならないサイズのものがおすすめ。
また、コード式は吸引力が安定し、充電式は取り回しが楽など、それぞれに特徴があります。自分のニーズに合っているタイプを厳選しましょう。

洗剤は落とせる汚れの種類を知っていると、とっても便利!

トイレ、キッチン、お風呂用……洗剤も場所ごとにたくさんの種類が販売されています。洗剤の種類がこんなに多いのは、実は場所ごとに汚れの質が違うため、対応する洗剤も違うからなのです。
洗剤の種類は、大きく分けて「中性洗剤」「アルカリ性洗剤」「酸性洗剤」の3つがあります。それぞれ、商品の裏に必ず記載されている「液性」の部分をチェックすることで見分けることができます。
3種類の洗剤をそろえ、汚れに合わせて使い分けることで、掃除効果がグンとアップしますよ。
ここでは、それぞれの洗剤の用途や特徴について解説します。

中性洗剤

中性洗剤は、オールマイティーに軽い汚れを落としてくれる万能選手です。手肌や掃除をする素材へのダメージが少なく、トイレやキッチン、お風呂など、どこでも使えるのが特徴です。洗浄力はほかの2種類と比べるとやや落ちるので、毎日のちょっとした汚れを落とすのに適しています。

アルカリ性洗剤

アルカリ性洗剤は、主に油汚れや皮脂汚れのほか、焦げつき・手垢・シミ・黒カビなどの洗浄に向いている洗剤です。重曹にも、アルカリ性洗剤と同じ効果があります。頑固な黒カビなどにはアルカリ性の強いものを使うと効果的ですが、肌へのダメージも大きいので注意しましょう。
アルカリ性洗剤を使う際は、弱アルカリ性であっても、手袋を使って換気に気を付けることをお忘れなく!

酸性洗剤

酸性洗剤は、主に水垢・湯垢・黄ばみ(尿石)などを落とします。キッチンシンクの内側や鏡などが白く曇って見える原因は、実は水垢です。このような汚れを落とすのに効果を発揮するのが酸性洗剤です。また、トイレのうっすらとした黄ばみ汚れなどにも効果的です。
酸性洗剤を使用するときは手袋を着用し、換気しましょう。また、洗剤を掛けたまま放置しすぎるとシンクや浴槽、便器などの素材を傷める場合もあるのでご注意ください。
このように、落とせる汚れと洗剤の種類を知っておくと、「あれ?洗ったのに落ちていないな……」ということがなくなり、掃除を効率的に進めやすくなります。
お風呂などは、皮脂汚れ・カビ・水垢など違う種類の汚れがたまりやすいので、汚れの種類ごとに洗剤を使い分けて効率的に洗浄しましょう。
ただし、酸性とアルカリ性の洗剤を同時に使うと効果が弱まり、さらに組み合わせ次第では有害なガスが発生するおそれがあります。必ず別の日に使用しましょう。

面倒でも、サボったら危険な掃除場所

ホコリやチリなどの汚れは、多少放置していても生活に大きな支障は出ませんが、汚れを放置すると危険な場所がいくつかあります。それは、「キッチン」「浴室」「洗面所」の水回りです。
水回りのトラブルは自分で対処するのが難しい場合が多いですが、こまめな掃除を心がけることで防げるトラブルもあります。
ここでは、水回りの掃除をサボる危険性と、それぞれの箇所の掃除のコツをご紹介します。

キッチン

キッチン掃除をサボると、衛生面で大きなリスクが生じます。食材のカスや汚れを放置しておくと細菌が繁殖しやすくなり、食中毒の原因となる可能性があるのです。シンクや排水口には湿気がたまりやすいため、カビや黒ずみが発生することも。最悪の場合、食べ物のカスや油汚れによって、ゴキブリやハエなどの害虫が発生する事態に。
また、悪臭も問題です。排水口やゴミ箱にたまった汚れは時間が経つにつれて腐敗し、不快なにおいを放つようになります。キッチンだけでなく、部屋全体の快適さが損なわれ、快適な暮らしを続けるのが難しくなる危険性も。
キッチンを清潔に保つには、日々のこまめな掃除が重要です。調理後や食事の後は、できるだけすぐに拭き掃除を行いましょう。また、シンクの排水口は専用のブラシで定期的に掃除し、生ゴミや油をそのまま流さないよう注意。さらに、コンロや換気扇も定期的にお手入れするのが理想的です。油汚れは中性洗剤や重曹を使って拭き取り、換気扇のフィルターは月に一度は取り外して洗いましょう。

浴室

浴室は湿気が多く、温度が高い環境なので、カビや細菌が繁殖しやすい場所です。特にタイルの目地やシャワーヘッド、排水口などにカビが発生すると、見た目が悪いだけでなく、アレルギーやぜんそくの原因になるなど、健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
また、石鹸カスや皮脂汚れが残っていると、床や壁にぬめりが発生し、滑りやすくなってしまうため、転倒事故のリスクも。
さらに、水垢が蓄積すると蛇口やシャワーヘッド、ガラス扉に白い水垢汚れが目立つようになります。水垢は放置すると硬くなり、通常の掃除では取り除きにくくなるため、早めの対応が必要です。また、排水口に髪の毛や汚れが詰まると、排水不良が起きて水が流れにくくなり、悪臭が発生する原因にもなります。
浴室を清潔に保つために、入浴後にはシャワーで浴室全体を流してから、水気をしっかり拭き取る習慣を付けるとよいでしょう。また、週に一度は専用の洗剤を使って床や壁を掃除し、石鹸カスや皮脂汚れを取り除くといっそう効果的です。タイルの目地やシャワーヘッドなどは、ブラシを使って丁寧に掃除するのがおすすめ。
もっとも気を付けたいのが、排水口の掃除です。排水溝に髪の毛や汚れがたまると、排水管から悪臭が漂う原因に。こうなると自分で対処するのが難しくなり、専門業者に依頼しないと解決できない可能性が出てきます。お金や時間や労力の負担が大きいため、日頃からこまめに掃除するようにしましょう。
排水溝は、定期的に排水口用の洗浄剤で清掃することで、悪臭や詰まりを防ぐことができます。蛇口やガラス扉の水垢には、クエン酸が効果的。クエン酸を溶かしたスプレーを汚れに吹きかけ、少し時間を置いてからスポンジでこすれば、頑固な水垢も落としやすくなります。

洗面所

水を頻繁に使う洗面所も汚れがたまりやすい場所です。日頃の歯磨きや洗顔などでも、意外と歯磨き粉や洗顔料が飛び散っており、目に見えない場所に蓄積しやすいので注意。
飛び散った石鹸カスや歯磨き粉、水垢などの汚れが放置されると、やがて頑固な汚れとなり落としにくくなります。また、浴室と同様に、排水口に髪の毛や汚れが詰まると水の流れが悪くなり、悪臭やカビの原因になることも。
さらに、洗面所は湿気がこもりやすいので、カビや細菌が繁殖しやすい場所でもあります。特に歯ブラシやコップ、洗面台周辺に菌が繁殖すると、健康面のリスクが高まるので注意。
洗面所を清潔に保つために、洗面ボウルをスポンジや柔らかい布などでこまめに掃除し、水垢や石鹸カスの蓄積を防ぎましょう。排水口も定期的にブラシを使って汚れを取り除くのが理想的です。月に一度は排水口専用の洗浄剤を使用して、徹底的に掃除するとなおよいでしょう。
洗面所は、毎日頻繁に使用する場所だからこそ清潔さが求められます。水回りの掃除は手間がかかるので、つい後回しにしてしまいがちですが、毎日使う場所だからこそこまめな掃除を心がけたいところです。

とにかくやってみる“ながら掃除”と毎日習慣

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掃除を習慣化するコツは、とにかく「汚れをためない」ことです。
とはいえ、丁寧な掃除は大変ですし、結局面倒くさくなってやらなくなってしまうこともありますよね。
毎日無理なく続けられる掃除習慣を身に付けるためにおすすめなのが、「ながら掃除」です。「気負わずにとにかくやってみよう!」くらいの気持ちで、ながら掃除を始めてみましょう。
ここでは、ながら掃除を実践するいくつかのコツをご紹介します。

とにかく覚えておこう、掃除の基本は「上から下へ」と「奥から手前」

お部屋の掃除でもっとも多い作業は、ホコリの除去でしょう。毎日の生活の中、例えば歯磨きをしながらでもストレッチしながらでもかまいません。ちょっと気になる場所をハンディモップでなでてあげるだけでも立派な掃除です。
ホコリ掃除で覚えておきたいのが、「上から下へ」「奥から手前」に掃除を行う基本ルール。掃除が二度手間にならないように、床掃除が最後になるよう工夫してみてくださいね。

ながら掃除はきれいの味方

驚くことに、人間の髪の毛は1日で100本程度まで抜けるといわれています(日本皮膚科学会)。特に長髪だと、床やカーペットなど、部屋の中に落ちている毛髪の量が余計に多く見えて、げんなりしてしまいますよね。
抜け毛の掃除を解決するのにも、「ながら掃除」が効果的です。
テレビを見ながら、あるいは息抜きにぼんやりする片手間で、粘着シートタイプのクリーナーをころころ転がしてみましょう。シートにたくさんのホコリや髪の毛が回収されると、不思議と満足感も得られますよ。

毎日習慣で頑固汚れを回避しよう

トイレのお掃除は、もっとも手間がかかります。しかし、トイレは毎日使う場所ですし、必ず汚れがたまる場所でもあります。できるだけ汚れをためないようにおすすめしたいのが、毎日一度の洗剤パック。
例えばお風呂に入るときや、歯磨きする前などに、トイレの便座の中にトイレットペーパーを敷き詰めて洗剤をなじませます。お風呂や歯磨きが終わったら、後は流すだけ。頑固汚れをためない「ながら掃除」としておすすめです。

水気はササっと拭き取ろう!

テーブルやキッチン周りは、どうしても水気が残りがちな場所です。しかし、水気をそのままにしておくと、水垢やカビの原因になってしまいます。使い捨てのキッチンペーパーやウェットシートなどでこまめに水気を拭き取るのが、汚れをためない秘訣です。
また、お風呂は一番水気が多く、カビが発生しやすい場所です。入浴のたびに毎回水切りができればいいですが、手間がかかって大変ですよね。そんなときは、お風呂上がりに冷水のシャワーを浴室全体に掛け、室内の湿度を下げるだけでも効果的です。換気扇を使用しつつ、できるだけ湿気がこもらないように工夫しましょう。

便利グッズで掃除を効率化しよう!

初めての一人暮らしだと、どこをどのように掃除すればいいのかわからず、掃除に手間取ってしまうものです。拭き掃除や掃き掃除など、意外と手間のかかる作業に、引っ越し早々嫌気が差す人も多いでしょう。
でも、便利な掃除グッズを利用することで、面倒な掃除を効率化し、作業負担を減らすことができます。
きれいに整った部屋での暮らしは幸福度が高く、毎日を気持ちよく過ごせます。生活の質が上がりQOLが高まることを考えると、便利な掃除グッズを活用するのは、暮らしの総合的なコストパフォーマンスやタイムパフォーマンスに優れる賢い選択と言えるでしょう。
本記事を参考に掃除のやり方を工夫し、快適な一人暮らしを実現してくださいね。

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