アルコールによる消毒方法、マスクの着用方法など。正しい感染症予防とは
2020.04.08
道具の使い方
毎年、インフルエンザが流行する季節になると活躍するのが「アルコール消毒液」です。通常の石けんと比べるとメリットが多いアルコール消毒液ですが、実は正しく使わなければその効果を十分に得られません。そこで今回は、正しいアルコール消毒液の使い方を「マスクの着用方法」と併せて紹介します。
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アルコール消毒液の使い方とポイント
アルコールと使った手指消毒のポイントをご紹介していきますが、注意点が一つあります。それは、できるだけ石けんを使った手洗いとセットで行うこと。アルコール消毒液による消毒だけでなく、石けんできちんと手を洗った後にアルコールで消毒することで最大の効果を得ることができます。
石けんで手を洗った後に、以下の手順でアルコール消毒を行いましょう。
アルコール消毒液で手・指を消毒する方法
1. ジェルや液を適量(およそ500円玉くらい)手のひらにとる。
2. 手に取ったアルコールをもう一方の手の指先にすり込む。
3. 両手を合わせてしっかりとすり込む。
4. 手の甲、指の間、親指の順にすり込む。
5. 最後に手首にも乾燥するまですり込む。
以上の手順で行いましょう。できれば手洗い後が理想的ですが、アルコール消毒液は、施設の玄関やオフィスビルなどに設置されていることも多いです。そういった場合はアルコール消毒だけでも構いません。一般的な使用方法では「手順5」が終わるころには手のひら全体が乾いていますが、アルコール消毒液をたくさん手のひらに置いてしまうと、乾燥しにくくなることもあるので注意が必要です。
また、アルコール消毒液は石けんよりもインフルエンザなどの菌を取り除けるとされていますが、一方でノロウイルスにはあまり効果がないとも指摘されています(近年は、ノロウイルスへの効果を高めたアルコール消毒液も販売されています)。感染リスクを少しでも下げるために、手洗いのほかにも、うがいやマスクの着用を徹底する必要があるでしょう。
正しいマスクの着用方法
感染症の流行時だけでなく、花粉や風邪などの対策として年間を通して活用されているのがマスクです。マスクは形状や素材によって名称が異なりますが、今回はそのなかでももっとも広く使われている「不織布マスク」の付け方と外し方を確認してみましょう。
不織布マスクの正しい着用方法
1. マスクに触れる前に手洗いする。
2. マスクの裏表を確認する
3. マスクの上(針金がある方)と下部を引っ張って、マスクを張り出す。
4. 針金を鼻の形にフィットさせ、あごを包むようにマスクの下部を伸ばす。
5. マスクがしっかりと鼻を覆っていれば、着用完了。
不織布マスクを外すときの注意点
1. マスクを外すときは「マスクのゴムバンド」のみに触れること。
※マスクの表面には、ウイルスや細菌が付着している可能性が高いため。
2.マスクの廃棄時は表面や内側に触れないようにし、ビニール袋等に密閉して破棄する。
3.マスクを外した後は、必ず手洗いする。
以上がマスクの正しい付け方と外し方の注意点です。マスクの息苦しさなどが理由で鼻を出してしまう人が稀にいますが、マスクは口と鼻の両方を覆っていなければ効果が低減してしまいます。また、マスクは基本的に1日1~2枚の着用が推奨されています。使いすぎには注意しましょう。
アルコール消毒液・マスクで正しい感染症対策を
アルコール消毒液による手洗いやマスクの着用は、感染リスクを低減するだけでなく、他人への感染を防ぐ目的もあります。また、どちらも感染症の流行時には需要が急増し、手に入りにくくなることも珍しくありません。日頃から1カ月分程度は備蓄しておくことをおすすめします。