TERAMOTO くらしとterakoyaコラム

これからのオフィスに必須!?アルコール消毒液などの感染症予防対策【トイレ・エントランスなど】
2020.07.29 お掃除コラム

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5月に緊急事態宣言が全面解除されて以降、通勤を再開する動きが広がっていると思います。それに伴い「Go to キャンペーン」等の経済活動も再開されていますが、その反面、オフィスでの感染症予防対策の重要性は増しています。今後はより高いレベルの衛生管理がスタンダードになっていくことでしょう。しかし、ただでさえ人が密集するオフィスで、いかに感染症から身を守れば良いのかわからない人もいると思われます。
そこで今回はオフィス内で感染リスクが高い場所をいくつか紹介し、場所別の対処方法を解説します。従業員や管理職の人は是非ご覧ください。

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意外とたくさんある。オフィスにおける感染リスク

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マスクと手洗い・うがいさえすれば、オフィスは安全だと思っていませんか? 一般的にウイルス感染の経路といえば「繁華街」や「飲食店」などのイメージが強いかもしれません。しかし、実はオフィスもウイルス感染の温床となりえるのです。具体的には空気中に飛散したウイルスを吸い込んでしまうほか、感染者が触れたものを直接さわるなどして、ウイルスを体内に取り込むことで感染が拡大します。特に人が集まるオフィスでは様々な場所にウイルスが飛散したり、付着したりするリスクが多いので、要注意ポイントを以下にまとめました。

オフィスの要注意ポイント:オフィス(デスク周り)

オフィスのデスク周りは感染リスクが高い場所です。その理由は「接触感染」が起こりやすい条件が揃っているからです。接触感染とは感染者によってウイルスが付着したものを非感染者が手でさわってしまい、更に手についたウイルスが目や鼻、口に触れてしまうことで感染することです。そのため人が密集し、なおかつ共有スペースが存在するデスク周りには細心の注意を払った方が良いでしょう。

実際、海外の研究によるとオフィスのデスクにはトイレの便座の数百倍の細菌が潜むと言われています。スマートフォンなどにウイルスが大量に存在することは広く知られていますが、デスクも同様なのです。また、デスク周り以外では会議室などの密閉された空間において、飛沫感染(咳やくしゃみによって空気中にウイルスが飛散することで感染する)のリスクが増大する可能性があります。

オフィスの要注意ポイント:トイレ

トイレも接触感染が起きやすい場所です。その原因は、排便や嘔吐などにより、ウイルスが多く排出される場所だからです。例えば、夏場にはノロウイルスが大量発生しますが、感染者の排泄物によってトイレ内が汚染され、感染が拡大すると言われています。加えて、汚染されるのは便座周りだけではないのが注意点です。トイレ内の様々な場所をふき取った際のウイルス検出量を比較した研究によると、手すりやドアノブにもウイルスが付着していたのです。その他、ペーパーホルダーやレバーにもウイルスが付着している可能性が高いので、少しでも十分な清掃ができていない箇所があると、急速に感染が広がることが予想されます。

オフィスの要注意ポイント:エントランス

オフィス内でウイルスが増加することにも注意しなければなりませんが、オフィスに持ち込むこと自体にも注意しなければなりません。特にエントランスは従業員や取引先を含む外部関係者が頻繁に出入りする場所なので、ウイルスが侵入する可能性が高い場所だと言えます。例えば感染者が受付カウンターやドアノブに触れたり、従業員と接することでオフィス内が汚染されることもあるでしょう。

オフィスの要注意ポイント:ドアノブ・スイッチなどの接触面

空気中のウイルスは徐々に感染性が失われますが、物品や環境表面に付着したウイルスは長時間生存します。例えば液晶パネル(スマートフォンやタブレットなど)に付着したウイルスは、感染性を維持した状態が継続しやすいと言われます。オフィス内の接触面も同様で、自動販売機、ドアノブ、スイッチ、エレベーターのボタンなど多くの人が触れるところを介して、ウイルスが広がっていくことがあります。

オフィスの感染症予防対策:オフィス

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オフィスでのウイルス感染予防対策については、日本経済団体連合会がガイドラインを公開しています。ここでは主に本ガイドラインを参考に、先述した感染リスクが高い場所別に、どのような感染症予防対策をとるのが適切なのかをまとめました。また清掃に必要な道具もあわせて紹介しますので、道具の有無を確認しオフィスに常備しておくと良いでしょう。なお、参考にしたガイドラインは政府の対処方針や専門家の提言などをもとにしたものなので、科学的に信頼がおけるものです。

感染症予防法:オフィス(デスク周り)

■必要な道具
・アクリル板
・透明ビニールカーテン
・オンラインツール
・マスク(※デスク周り以外の場所でも必要)
・次亜塩素酸系消毒液
・アルコール消毒液
■対策
・飛沫感染を防ぐため、座席の配置は対面を避けるのが基本。横並び、あるいは対角に配置するようにする。対面の配置がやむを得ない場合はアクリル板や透明ビニールカーテンなどの仕切りを設置する。
・1時間に2回以上の換気を行う。窓を開けるか機械換気のどちらかだけで良い。なお会議室など個別に仕切られたスペースの換気もあわせて行うこと。
・会議、面接、イベントなどはオンラインツールを活用する。対面会議が必要な場合は参加人数を絞り、マスクの着用を必須とする。
・デスクや椅子などの共有物品は消毒液を用いて定期的に清掃する。

感染症予防法:トイレ

■必要な道具
・手袋
・次亜塩素酸系消毒液
・アルコール消毒液
■対策
・便器や床は通常の清掃方法で問題ないが、人が良く触れる場所は消毒液を用いて清拭消毒すること。具体的には手すり、ドアノブ、ペーパーホルダー、レバーなどを重点的に消毒する。消毒液使用時には手袋を装着すると良い。
・ウイルス拡散の可能性排除のため、ハンドドライヤーの使用を中止する。腸内や皮膚の細菌がハンドドライヤーに潜んでいるとも言われるので、使用する場合には定期的な洗浄が必要。
・共通のタオルは使用しない。
・蓋を閉めてから汚物を流す。

感染症予防法:通勤およびエントランス

■必要な道具
・アルコール手指消毒剤
・マスク
■対策
・テレワークや時差出勤などを活用し、通勤時の公共交通機関での混雑や社員間の感染リスクを避ける。状況に応じて週休3日制を導入するなどして、通勤頻度を減らすこと。なお、通勤や出張を含む公共交通機関の利用時には、マスクの着用、咳エチケット(咳やくしゃみをするときに袖や上着の内側で口を覆う)、不必要な会話をしないことが求められる。
・自家用車などを有し、公共交通機関を使わずに通勤できる社員には、これを承認する。道路事情や駐車場の状況を鑑みて、最も通勤災害が少ない方法を選択する。
・外部関係者の社内の出入りについては訪問の要否を検討し、可能ならオンラインを活用する。名刺交換についても同様にオンラインを検討する。また、事前にオフィス内の感染防止対策について先方に説明し理解を得ておくと良い。
・エントランスにはアルコール手指消毒剤を設置し、オフィスに出入りする際の消毒を徹底する。

感染症予防法:ドアノブ・スイッチなどの設備機器

■必要な道具
・手袋
・次亜塩素酸系消毒液
・アルコール消毒液

■対策
・ドアノブ、電気のスイッチ、エレベーターのボタン、手すり、電話、受付カウンター、ゴミ箱、共有のテーブル、椅子、コピー機のタッチパネル、共有パソコンのキーボードやマウスなど多くの従業員の手に触れる箇所は、消毒液を用いて頻繁に洗浄する。
・鼻水や唾液などがついたゴミにはウイルスが付着している可能性があるので、ビニール袋に密閉したり、こまめに回収したりする必要がある。また、ゴミ回収を行う従業員はマスクと手袋を着用し、作業後には手洗いをすること。

※出典:一般社団法人 日本経済団体連合会「オフィスにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン

オフィスでも新しい生活様式を!感染症予防対策は必須

感染症蔓延の影響で、オフィスでも以前より高いレベルの衛生管理が求められています。なぜならば感染症予防対策は一時的なものでなく、会社全体で継続するべきことだからです。常にオフィス内の全ての場所が完璧な衛生環境というのは現実的に難しいかもしれませんが、ポイントを絞って清掃すれば手間は減らせます。本記事で述べた様に、リスクが高い場所には注意を払い、適切かつ効率的にオフィスを清掃していきましょう。感染症の余波が懸念される今だからこそ、オフィスでも新しい生活様式を確立するのが大切です。

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