ホコリ、油汚れ、カビなど。天井・壁面掃除道具の種類と使い方
2021.02.17
道具の使い方
床や台所、玄関など掃除しなければならない場所はたくさんありますが、そのなかでも意外と掃除方法に困ってしまうのが「壁」や「天井」ではないでしょうか。年末年始の大掃除でも、意外と掃除していない人も少なくありません。そこで今回は外壁、内壁、天井の掃除方法とおすすめ道具などについて情報をまとめました。部屋の隅々までキレイな状態を保って、気持ち良い空間の維持に役立ててください。
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天井・壁面掃除とは
床などと比べると掃除する頻度が少なくなりがちな天井・壁面ですが、他の場所と同じようにホコリなどが付着したり、シミなどが発生する可能性があるので、定期的に掃除して綺麗な状態を保つ必要があります。また、掃除すべき頻度も自宅の場所によって異なることも覚えておきましょう。
居間、廊下などの天井掃除の必要性
後述するお風呂場と比べると、居間や廊下、玄関といった場所の天井や壁面掃除の必要性は高くありません。ただし、天井にもホコリが付着しますし、放置しておくとさらに酷くなり頭上からホコリが降り注ぐ空間になってしまう恐れもあります。なので月に1度程度、天井をチェックしてクモの巣やホコリが付着していないか確認することをおすすめします。特に天井の角や隅に汚れが溜まりやすいので要チェックです。
・照明器具のホコリもチェック
居間や廊下、階段にある照明器具にもホコリは付着します。照明器具の種類によっては非常に目立つこともあり、部屋の印象を悪くする可能性があるので大掃除などの際は必ずふき取って綺麗にしましょう。
・マンション、アパートは換気口も確認
最近のマンションなどでは「24時間換気システム」が導入されており、洗面所やトイレなどの天井に換気口が設けられています。24時間換気システムは原則、常時稼働しているのでホコリがとても溜まりやすく、フィルターが詰まりやすい傾向があります。フィルターが目詰まりすると、ホコリが部屋中に蔓延する恐れが高まります。1年に複数回はフィルターを外してホコリを取り除くことで、部屋にホコリが付着しにくくなり、いつもの掃除の負担軽減にもつながります。
居間、廊下などの壁掃除の必要性
また、内壁には「ホコリ」や手垢など皮脂を含む「油汚れ」、小さなゴミによって生まれる「細かな傷」などがあり、放置しておくとシミの原因になるので天井と同じく月1回程度のペースで掃除する必要があります。一般的な白い壁紙は黄ばみや汚れが非常に目立ち、定着してしまうと完全に取り除くのは一苦労です。いつでも新築のような綺麗な壁を維持するためにも、しっかりと掃除することをおすすめします。
浴室の天井・壁掃除の必要性
天井、壁掃除すべき場所の中でも最も必要性が高いのが「浴室」です。浴室は湿気が多いため、カビ菌が増殖しやすく、黒く変色したり独特の臭いが発生することがあります。また、天井から浴室全体にカビ菌が蔓延してしまってアレルギーやぜんそく原因にもなり、衛生的にも良くありません。このため、浴室の天井・壁の掃除は他の場所よりも小まめに行う必要があるのです。
天井・壁面掃除道具と使い方
天井や壁の掃除方法や道具は、取り除く汚れの種類によって異なります。ホコリ、油汚れ、カビの3つの汚れの取り方とおすすめの道具を以下でまとめたので、確認してみてください。
ホコリの除去
天井のホコリを取る道具として利用するのが「はたき」です。お馴染みの掃除道具の1つで、実は素材によって大きく3つ種類があります。まずはそれぞれの特徴を確認してみましょう。
■はたきの種類
・和ばたき
布で出来たはたき。日本家屋で古くから活用されていて比較的安価で購入可能。ただし、「ホコリをはたいて落とす」という利用用途のため、ホコリを舞い上げやすいというデメリットがあります。
・羽根ばたき(毛ばたき)
ダチョウの羽根(オーストリッチ)もしくはニワトリの羽根(ガルス)の素材を使ったはたきです。ダチョウの羽根を使った羽根ばたきは高級品で、等級によって素材の柔らかさなどがさらに異なります。芯が丈夫で折れにくく、高等級であれば柔らかくて車のボディを傷つけにくいとして活用されることがあります。
・ポリはたき
ポリプロピレン製のはたきで「フラワークリーン」と呼ばれることもある、最近では主流のはたきです。ホコリをはたいて取り除くのではなく、静電気で吸い寄せるため舞い上げることがないというメリットがあります。
■はたきの用途
和ばたたき | 羽根ばたき | ポリはたき | |
---|---|---|---|
家具や棚の上、すき間 | ◎ | 〇 | ◎ |
気づきやすいもの (仏壇・ピアノ・車) |
△ | ◎ | ◎ |
電気機器 (TV・オーディオ・PCほか) |
△ | △ | ◎ |
高所 (天井・壁) |
× | × | ◎ |
※出典:テラモト「TERAMOTO ONLINE」
どのはたきを購入するか迷った際は、万能型な「ポリはたき」を選択して間違いありません。ポリはたきを利用する際は、天井や壁をはたく前に必ず先端を振って静電気を発生させてから掃除に取り掛かりましょう。そうすることでより吸着力を高めることができます。また、天井の高さによっては伸長機能があるタイプを購入すれば、小柄な女性でもスムーズに掃除することができます。
掃除の方法はいたって簡単で、天井や照明器具などに付着した汚れ、ホコリなどを「力を入れずに軽くなでる」だけです。そのうえで、照明器具など繊細なものは毛先で軽く撫で、クモの巣は巻き取るように取ることを心がけてください。
油汚れの除去
台所やリビングなどの天井や壁は、調理で飛び散った油や人が触れることによって皮脂が付着する「油汚れ」が発生しやすい場所です。油汚れにははたきではなく、「アルカリ電解水」などの洗浄水を利用すれば洗剤などを使わず、比較的簡単に汚れを落とすことが可能です。その際は柄の長いワイパーと、汚れが落ちやすいマイクロファイバー素材の雑巾を備えることで、効率的に掃除することができます。
カビの除去
小まめに掃除して目に見えるまでカビを増殖させないことが何よりも大切ですが、黒カビなどが天井や壁に発生した際は「カビ取り剤」を使って落とします。強力な殺菌力を持つ塩素系のタイプのほか、消毒用のエタノールや重曹水などを利用して落とすこともできます。風呂場は滑りやすいので、特に天井を掃除する際は注意が必要です。バスタブの上に立って、天井を力強く擦るのは転倒のリスクが大きいので、伸長機能があるワイパーなどを活用することをおすすめします。
天井・壁面掃除は用途に合わせた道具を揃えよう
天井・壁面掃除の道具とやり方のポイントについて解説しました。汚れのタイプや場所によって、掃除の方法が変わることがお分かりいただけたのではないでしょうか。いずれの場所も定期的な掃除をすることで、住まいをより過ごしやすく、より清潔な空間の維持につながります。