マスクの特徴や正しい使い方、再チェック!
2021.06.16
道具の使い方
感染予防が続く日々のなか、マスクは生活に欠かせないものになりました。
普段なにげなく使っているマスクのこと、正しい使用方法やお手入れの仕方などをいま一度、振り返ってみましょう。
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マスクの種類と、特徴を知ってみましょう
マスクには医療現場で使われるもの、粉塵などが発生する職場で使われるもの、日々の感染予防に使われるものなどさまざまな種類があります。
ここでは一番身近な、毎日の生活のなかで使っている一般的なマスクの種類と特徴をまとめてみました。
不織布マスク
不織布とは織っていない布のこと。一般的な布に比べて糸目が複雑に絡み合っています。不織布を3枚重ねたフィルターのものが主流となっていて、使い捨てです。安価で花粉や風邪予防、ウイルス拡散などにも効果的なため、家庭用一般マスクとして広く普及しています。
布製マスク
ガーゼや綿でできたマスクで、不織布が登場する前までは布マスクが主流でした。使用ごとに洗濯をして繰り返し使えます。通気性や肌触りがよく、お肌が弱い方や小さなお子さんでも使用しやすいマスクです。
ウレタンマスク
近年普及し始めたポリウレタン等でできた製のマスク。呼吸がしやすく、顔にぴったりくっつく形やさまざまなカラーが発売されていて人気が出てきています。素材によって変わりますが、布製と同じく洗って繰り返し使えるものが多いです。
自分にぴったりのマスクの大きさを知るには?
プリーツ型、立体型といった形が主流のマスク。
やはり自分の顔の大きさにあったものを使うことが、より感染予防の効力を高めてくれます。
とても簡単に、自分にあう大きさをだいたい把握できる方法があるので、ぜひ試してみてくださいね。
1.親指と人差し指を伸ばし「L」の形にする。
2.その形のまま、親指を耳の付け根の上側にあてる。
3.人差し指を鼻の付け根から1cmほど下(不織布マスクをつける時にちょうどノーズワイヤーがくるあたり)にあてる。
4.親指から人差し指までの距離をはかる。その長さがあうサイズのマスクがベストの大きさです。
マスクの種類にもよりますが、
9~11cmが子供用
10.5cm~12.5cmが小さめサイズ
12cm~14.5cmがふつうサイズ
14cm以上が大きめサイズ
として販売されていることが多いです。
不織布マスク、感染予防を高める正しい使い方は?
普及率が高い“使い捨て不織布マスク”、感染予防の効果を高めるには正しい付け方を知ることが大事です。毎日使うものだからこそ、ちゃんと付けることができているか、チェックしましょう。
一般的に使用することが多い“プリーツタイプの不織布マスク”の付け方を簡単にまとめました。
マスクの付け方
1.まずは清潔な手でつけること。マスクを付ける前にせっけんで手洗いするのがベストです。
2.マスクの方向をチェック。ノーズワイヤーが入っている部分を上にして、プリーツのひだが下向きになるのが正しい方向です。
3.プリーツを上下に広げて、マスクを完全に広げた状態にします。
4.マスクを顔にあて、ノーズワイヤーを鼻の部分に合わせて形づけつまみます。もう片方の手でマスクを顎の下までひっぱり伸ばします。
5.マスクを顔にフィットさせながら、耳ひもをかけます。
マスクを付けている間は、できるだけマスク本体や顔に触らないようにすると、より感染予防に効果的です。
マスクの外し方
1.マスクを外すときは、マスク本体には触らずに耳ひもだけに手をかけて捨てる。マスク本体にウイルスが付着している可能性が高いので、フタ付きのゴミ箱やビニール袋にいれて口を閉じて捨てるのがベスト。
2.マスクを外したあとも、せっけんで手洗いしましょう。
使い捨てマスクを交換するタイミングは?
基本的には1日1回程度といわれています。
ただし長時間使用したとき、人混みなど感染リスクが高そうな場所にいた時など、気になるタイミングがあったら交換することも大事です。
繰り返し使えるマスクのお手入れ方法――正しい洗い方を覚えて清潔さをキープ
洗って繰り返し使える布製やウレタンマスクを清潔に保つには、お洗濯がかかせません。
清潔さと、マスクが長持ちする正しい洗濯方法をチェックしましょう!
まずは確認! そのマスクは洗える?
綿やガーゼなどの素材でできているハンドメイドの布マスク、お店で販売されているものだと“手洗い可”という表記があるかどうかを必ず確認しましょう。
ウレタンマスクも洗濯可と表記されているものだったら、布マスクと同じように洗うことができます。
感染予防のためには“分けて洗う”が大切
雑菌、ウイルスの増加を防ぐためにも、できれば使用したその日のうちに洗っておくことがベスト。
ちょっと面倒ですが、マスクは使用する人ごとに分けて洗うようにしましょう。
洗濯方法はやっぱり手洗い。洗い方の正しいステップは?
手洗いは面倒……というイメージがありがちですが、基本の洗い方は簡単な4ステップです。
用意するものはこれだけです。
•洗面器、洗面ボウル、小さめのバケツなど
•中性洗剤(家庭用の洗濯用液体洗剤やおしゃれ着用洗剤など)
•ゴム手袋(手荒れが気になる場合だけで)
•スポンジなど(気になる汚れがある場合)
•清潔なタオル(吸水率の高いマイクロファイバータオルがおすすめ)
洗濯前に、まずはせっけんを使ってしっかり手洗いしましょう。
1.洗面器に洗剤を入れます。お使いの洗剤によって使用量は変わりますので、パッケージをチェックしてみてください。おおまかな目安としては、水2リットルに対して洗剤1.7g(小さいスプーン1杯程度)です。
2.マスクを洗剤液に10分つけておきます。10分たったら手でやさしく押し洗いしましょう。ゴシゴシ洗いはNGです。
※口紅やファンデーションなど気になる汚れがある場合は、洗剤液に浸してスポンジや手で汚れた部分をたたき洗いしましょう。
3.洗剤液をそっと捨て、濡れたマスクを手で挟んで水を切ります。この時ぎゅっと絞らないようにしましょう。すすぎ用の水道水を洗面器にため、水のなかでマスクを振るようにすすぎます。
4.すすぎ終わったら、まずマスクを手ではさんで水を切り、清潔なタオルの間に広げた状態ではさんで上からそっとたたきます。タオルに置く位置を2~3回ずらしながら行うと、よりしっかり水切りできます。
5.洗い終わったマスクは、陰干し・室内干ししましょう。布マスクの場合はゴムの通してある縫い目の縦方向、マスクを正面から見て横方向に軽く引っ張って形を整えるとシワや縮み、型崩れを防げます。
汚れやニオイが気になるときは?
•塩素系漂白剤を使って洗う
洗い方は通常の洗剤と同じですが、塩素系漂白剤は肌に刺激があるため必ずゴム手袋を使用。
すすぎは通常洗剤の時よりも回数をふやし、塩素のにおいがなくなるまで念入りに行ってください。
色・柄のあるものは色落ちする可能性があるので“酸素系漂白剤”にしましょう。
•お湯でつけ置き洗いする
小さなお子さんが使うマスクや、肌が弱い方など漂白剤を使うことを避けたい場合は、お湯洗いをおすすめします。
80度以上のお湯にマスクを浸し、その後はタオルなどに挟んで水を切り、陰干ししてください。
保管方法にも一工夫
お洗濯の終わったマスクの保管にも、ちょっとだけ気を配りましょう。
せっかくきれいになったマスクは、次に使う時まで清潔さをキープしたいものです。
できれば蓋つきのケースや、ジッパー付きのポリエステル袋に保管しましょう。
ここでも使用する人ごとに分けることを忘れないようにしてください。
ケースや袋に名前シールを貼ったり、色分けしたりすると便利です。
使い捨てマスク、洗って繰り返し使えるマスク。
どちらもきちんと使うことが、日々の感染予防の効果をアップしてくれます。毎日使うものだからこそ、基本を振り返って正しく使ってみましょう!