梅雨はカビに要注意!押し入れ・窓での発生は掃除で防止しよう
2021.04.28
お掃除コラム
梅雨時期にぜひ家庭で気にしていただきたいのが「カビ」です。ジメジメした日が続く梅雨のシーズンは、一年で最もカビが発生しやすい季節。カビの発生を抑制するためには、梅雨になる前から「掃除」で対策することがとても大切です。そこで今回は、梅雨直前に行いたい掃除のポイントについて詳しく解説します。
【こちらの記事も読まれています】
・雨が降ると気になるカビ……。梅雨の時期に知っておきたい清掃・掃除の基本的な方法とは
・雨の多くなる季節、梅雨――実はお掃除にはベストなタイミングです!
梅雨にカビが発生しやすくなる理由と事前対策が大切なワケ
なぜ、梅雨になるとカビが発生しやすくなるのでしょうか。それはカビの活動が最も活発になる「温度25~30度」、「湿度60%以上」という条件と梅雨時期の環境が近しいことが上げられます。
普段から同条件になりやすい浴槽や水周りはもちろん、自然環境がカビにとって良いものになるので、その他の場所も注意が必要になるというわけです。
また、梅雨になる前にカビを発生を予防するために掃除が有効な理由としては、小まめな掃除でカビそのものの除去ができるほか、「ホコリ」や「汚れ」といったカビにとっての栄養分を取り除けることが挙げられます。カビは一度発生してしまうと、除去するのに労力がかかってしまうため、梅雨時期になる前にカビが発生しやすい場所を清潔に保っておく必要があるというわけです。
カビが発生しやすい場所と予防のための掃除方法
梅雨時期にカビが発生しやすい場所は、浴槽、キッチン、窓ガラスのパッキン、エアコン内部など様々です。そのなかでも特に重要だったり、忘れがちだったりする場所の掃除方法をまとめたので参考にしてください。
カビ予防のための掃除方法1:押し入れ
押し入れは普段、なかなか目が行き届かない場所の1つ。荷物がたくさんあるので大掃除のときしか、掃除しない人も少なくないのではないでしょうか。ただ、油断していると「衣装ケースの裏や下にカビがびっしり……」という恐ろしい事態になってしまうこともあります。
密閉されて日光が届かない押し入れはカビが発生しやすいだけでなく、ホコリが溜まりやすいため、育ちやすくもあるカビにとっては絶好の環境なのです。そのため、大掃除だけでなく、年2~3回程度の掃除が欠かせません。特に梅雨時期の前は、綺麗に掃除してカビの栄養分になるホコリなどを除去する必要があります。
押し入れの掃除の大まかな流れは、大掃除のときと同様に収容物をすべて出した後、掃除機と拭き掃除でホコリとカビ発生を予防することになります。それぞれの工程の詳細を確認してみましょう。
■押し入れの掃除方法の流れ
1.荷物を取り出す
衣装ケースなど押し入れにあるものをすべて取り出しましょう。1箇所であれば負担は小さいですが、戸建てなど押し入れがたくさんある家庭だと、この作業だけでも重労働になりがちです。衣替えシーズンにまとめて行うほか、家族に手伝ってもらうなどタイミングと計画性が重要になります。また、普段からキチンと押し入れの中を整理できていれば、比較的スムーズに作業を進められるため、整理整頓を心掛けておくことも大切です。
2.掃除機でホコリを吸い取る
空になった押し入れのホコリを掃除機で吸い取りましょう。布団や衣服の種類によっては、半年経つだけでも意外とホコリが積もっていることがあります。床はもちろん、壁面、天井、扉の裏、角などを念入りに吸い取ってください。
3.雑巾で汚れを拭き取る
掃除機をかけた後は雑巾で押し入れの中の汚れを拭き取りましょう。水拭きも悪くありませんが、カビ対策を徹底するのであれば、アルコール除菌液などを含ませるとより良い効果が期待できます。掃除機と同様、全面をくまなく綺麗にしましょう。その際は、押し入れの天井から拭き始めることでより効率的に掃除を進められます。
また、使用する雑巾は新品ではなくても良いですが、清潔で汚れが目立たないものを利用することをおすすめします。
4.十分に乾燥させる
拭き掃除の水分が残ったままだと、収容物を戻して扉を閉めてしまうとカビが発生してしまうリスクも多少なりとも残ってしまいます。押し入れを開けて数時間放置しましょう。その間、部屋の換気をかねて窓も開け放っておくことをおすすめします。
5.荷物のカビをチェックする
せっかく押し入れを清潔にしても、収容物にすでにカビが発生している場合、そこから押し入れの床や天井でも繁殖してしまう可能性があります。収容物にカビが生えていないか確認することが、より強固なカビ予防につながります。
6.荷物を押し入れに戻す
取り出した荷物を押し入れに戻せば掃除は完了です。その際に防カビ剤などを設置したり、入れ替えることも検討してください。
カビ予防のための掃除方法2:窓枠
意外と見落としがちな場所の代表格の1つが「窓枠」です。窓は普段から雨や結露によってカビの好きな水分が多いだけでなく、大気中の汚れ・ホコリも付着しやすいのでカビが発生しやすい環境なのです。梅雨になるとその傾向はさらに強まり、カビが発生してしまうと部屋中にカビが拡散する恐れもあるので、梅雨前にしっかりと対策すべきでしょう。
1.窓掃除の準備を整える
窓掃除する際はしっかりと部屋を換気しましょう。また、事前に窓のパッキンと窓枠を確認して「カビの有無」をチェックすることも大切です。カビが発生していなければ、通常の床洗剤を使った掃除ができますが、既にカビが発生している場合は塩素系漂白剤などカビ取り専用の洗剤を使用する必要があります。今回はカビが発生していない状況を想定した掃除の手順について、以下で進めていきます。
2.窓ガラスを掃除する
窓ガラスに付着したホコリや汚れなどが、パッキンや窓枠に落ちてカビの原因になることも考えられます。窓枠やパッキンを掃除する前にしっかりと窓ガラスを拭き掃除しましょう。
3.サッシ、窓枠、パッキンのゴミを吸い取る
窓の周辺のゴミを掃除機で吸い取りましょう。特にサッシはホコリなどが溜まりやすいので、入念に掃除してください。また窓のアルミの窓枠部分、内側の木製の窓枠部分もしっかりと掃除します。掃除機だけでは付着したゴミを吸い取り切れないケースも多いので、ある程度きれいになったら拭き掃除に移行します。
4.拭き掃除は入念に
窓枠、パッキンなどにスプレータイプの洗剤を吹きかけて放置した後、しっかりと拭き取りましょう。年に1~2回程度しか窓を掃除しない場合、水分を含んだ掃除機では吸い取れない大量のホコリを拭き取ることになるので、雑巾は数枚用意しておくことをおすすめします。また、吹きかけた洗剤を放置する際にその場所をラップでパックするとより効果を高めることができます。また、仕上げの拭き掃除はしっかりと水気を拭き取ることを意識してください。
5.エタノールなどで殺菌する
市販のエタノール消毒剤などでパッキンを吹きかけることで、さらにカビ予防の効果を高められます。
押し入れと窓のカビ予防を徹底しよう!
カビ予防における掃除の重要性と、梅雨入り前に対策しておきたい押し入れと窓枠、パッキンの掃除方法について紹介しました。押し入れと窓のどちらも屋内に複数あるので、一度にまとめて行うと意外に時間と体力がかかってしまうケースがあります。普段から計画的にコツコツと掃除することで、カビの発生を抑えて梅雨を迎えられるのではないでしょうか。