雨の多くなる季節、梅雨――実はお掃除にはベストなタイミングです!
2021.06.23
お掃除コラム
梅雨入りして、雨の日が多くなる6月から7月。
お天気が悪く湿気の多い毎日はうんざりしてしまいますが実は“お家の外回り”のお掃除には
ぴったりの季節なのです。
梅雨のこと、雨の日のお掃除のことをぜひ知ってみましょう!
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■『梅雨』が始まるメカニズム
6月にかけて、天気予報やニュースで『梅雨入り』というキーワードを目にすることが
多くなりますね。
これは、雨を降らせるもとになる『梅雨前線(ばいうぜんせん)』が発生した状態のこと。
・日本の北側にある、オホーツク海方面の高気圧から吹き出す冷たい北よりの風
・日本の南側にある、太平洋方面の高気圧から吹き出す暖かい南よりの風
この2つの風が、上空でぶつかり合う境目のことを『梅雨前線』といいます。
そして冷たい風と暖かい風の2つがぶつかると上昇気流が起こり、雲が発生して雨を降らせるのです。
通常の雨も同じように発生しますが、『梅雨前線』は大気の流れが大きく、たくさんの雨を
降らせます。
■変わりつつある『梅雨』
日本の梅雨は、沖縄から始まり、本州ではだいたい6月上旬から中旬に始まり約40日続きます。
しかし近年、温暖化の影響で全国的に気温の上昇が早くなりつつあります。
気温が上昇すると、梅雨前線の発生が早くなるとともに、梅雨の期間を長引かせる原因になってしまいます。
実際に気象庁が集めているここ100年のデータによると、7月中旬・下旬の降水量は約60%も
増加しているようです。
これまで梅雨がないと言われていた北海道でも、梅雨のような気候が続くこともあり、
今までの『梅雨』の常識が変わりつつあるのかもしれません。
■ジメジメ湿気、実はお掃除にはベスト
雨が続き、ジメジメとした湿気が多くなりがちな梅雨シーズン。
しかしこのタイミングは、普段なかなか手が回らないベランダや玄関ポーチなど、
“家の外回り”のお掃除にはぴったりなのです。
実は湿気は、頑固にこびりついた汚れを柔らかくして落としやすくしてくれます。
特にベランダや玄関ポーチなど、直接雨で濡れている場所は一層汚れがゆるんでいます。
わざわざバケツやホースで水を撒く手間もないので、いつもより楽にお掃除できるタイミング。
また晴れた日に舞いやすいホコリやハウスダストも、湿気によって抑えられます。
ベランダのような、細かい砂ぼこりがたまりやすい場所の掃除にはうってつけです。
■雨のシーズン、お掃除に用意しておきたい便利な掃除道具
ベランダ、玄関ポーチなど“外回り”の掃除道具は、家のなかのものとは別に用意することが多いです。
そこで、あったら便利なお掃除道具をピックアップしてみました。
• ホウキ、デッキブラシ等
穂の部分がナイロンやポリエステルで出来ているものだと、水洗いがしやすくお手入れも
簡単です。最近では柄の先が取り替えられ物もあります。
ホウキ・デッキブラシと用途によって変更できる物が1本あるととても便利です。
• 拭き掃除用クロス
拭き掃除といえば雑巾が一番多く使われていますが、ベランダなど汚れがハードな部分のお掃除に向いているのは、マイクロファイバークロス。
とくに雨上がりの掃除には、水分をよく吸収してくれるのでオススメです。
水洗いで汚れも落ちやすく、カラーによって室外・室内や掃除場所によって分けることもできるので便利です。
•バケツ
床の汚れを流したり雑巾・クロスの汚れをすすいだりするのに必要不可欠なバケツ。
お掃除にはひとつ持っておきたいアイテムですが、場所をとってしまうのが難点のひとつ。
最近はシリコン製で折りたためるものを増えてきました。場所をとらずに置くには便利です。
また、持ち運びに便利な軽い素材でできたものや、柔らかいカラーのもの、水量がわかるメモリのついたものなど様々なバケツが出ています。
• 水切りワイパー
水切りワイパーはゴム製のブレードがついたT字型の道具で、窓などの水分を取り除く道具です。
「スクーパー」「スクイージー」「スキージー」など、様々な呼び方をされています。
ビルの窓清掃作業などではよく見かけますが、近年手持ちの小さいサイズの水切りワイパーが
家庭用に普及しています。
浴室の壁や窓などの水分をしっかり取り除けるので、拭き掃除の仕上げにひとつあると便利です。
■雨あがりはベランダ掃除・玄関まわりのベストタイミング
ステップ①……手すりや物干し竿、室外機の拭き掃除。
ベランダの手すりや柵、物干し竿。
ベランダに置いてあるものが雨で濡れてしまった状態からのお掃除は、汚れがとても落ちやすく
なっています。
雑巾やマイクロファイバークロスで、雨水の水分と一緒に汚れをふき取るだけ。
細かな部分・溝のホコリや汚れには、古歯ブラシなどの小さいブラシを使ってみましょう。
エアコンの室外機は、頻繁に掃除しなくてもOKな場所。
でも表面に黒っぽい砂ぼこりが溜まっていたら、雨で湿っている状態がお掃除しやすいタイミングです。雑巾、マイクロファイバークロスなどで拭き掃除しましょう。
空気の吸い込み口(フィルター)の網にホコリが溜まっている場合も、雑巾やブラシなどで軽く
拭き取ってください。
玄関まわりは、インターホンや表札・ドアの外側などに汚れがたまりがち。
湿気を含んだ状態だとクロスの拭き掃除で簡単に落とせます。
ステップ②……床の掃き掃除。
ベランダや玄関ポーチの砂ぼこりは、湿気を含んで集めやすくなっています。
少し固めの素材でできたホウキを使うのが便利です。
排水溝に枯れ葉やゴミなどがたまっていないかもチェックして、取り除きましょう。
ステップ③……ゴミが取れたら床のみがき掃除。
たまっていた砂ぼこりや排水溝のゴミを取り除いたら、次はデッキブラシ等で床を
こすりましょう。
雨水が残っている場合はそれを利用して、汚れを排水溝のほうに向かって押し出すイメージで
落としていきます。
黒ズミなどの跡が残る場合は、バケツで水を少しずつ流してください。
固まった砂ぼこりや泥汚れなどがたまっている場合は、セスキ炭酸ソーダを使うと
落ちやすくなります。
※タイルの種類によっては使えない洗剤などもあるので、使用前のチェックしてください。
■大雨のあとは、窓と網戸のお掃除を!
窓まで濡れてしまうほどの雨が降ったあとは、窓と網戸掃除にぴったりのタイミングです。
ずっと室外に置かれている網戸や窓の外側は、気づくと真っ黒な汚れがたまっているうえに、
掃除がしにくい場所。雨で汚れが流れ、ゆるんでいる時にいっきに掃除しましょう。
ステップ①……柔らかいスポンジやクロスなどで網戸・窓を拭き、汚れを落としましょう。
黒ズミや汚れが頑固な部分は、中性洗剤やセスキ炭酸ソーダなどを使って拭くと落ちやすくなります。
ステップ②……網戸は乾いたクロスでから拭きして水分を拭き取りましょう。
窓は水切りワイパーを併せて使うと、水分がしっかり取り除けてよりキレイに仕上がります。
※水切りワイパーは、すりガラスなど窓の表面に凸凹があるものには使えないので
注意してください。
■窓掃除の仕上げが変わる、水切りワイパーのコツ
窓掃除の仕上げをキレイにしてくれる水切りワイパー、使い方のコツをぜひチェックしてみてください。
コツ①……ワイパーの動かし方を知る。
水切りワイパーを上手に動かすコツは、ガラスの左右を最後に拭くこと。ワイパーをスムーズに動かせるよう、左右に余裕を残してS字を描くように水を切ります。両端は最後に仕上げていきましょう。
コツ②……いっきに最後まで一筆書きを。
水切りワイパーを窓等の表面につけたら、途中で離さず最後まで動かしてください。
途中で離すとその部分に筋が残ってしまいます。
コツ③……スピードを意識して。
ワイパーを動かすスピードを一定に保つように意識すると、仕上がりのムラや線がなくなります。