TERAMOTO くらしとterakoyaコラム

おうちでリラックス――“ベランピング空間”を作りたい。
2021.09.24 業界コラム

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withコロナの日々で、大きく生活習慣が変わった1年。
気軽な外出が難しくなり、テレワークにより家にいる時間が増えたことから“おうち時間”を快適にするという考えがどんどん広まっています。
そんななか、注目されたキーワードは『ベランダ・グランピング』です。

『ベランダ・グランピング』とは?

最近ではさらに略して『ベランピング』とも呼ばれています。
『グランピング』はもともとは“グラマラス(魅力的な・華やかな)”と“キャンピング”という言葉をかけ合わせた造語です。
キャンピングは、自分でテントや料理道具・食材などをそろえ、山森や湖などで自然を楽しむというもの。
最近ではキャンプ用品のレンタルなども整ったキャンプ場もありますが、初心者には少しハードルの高い趣味のひとつです。
そんななか、2005年ごろにイギリスで新たなキャンプの楽しみ方として生まれたのが“グランピング”でした。
景色の良い場所に、おしゃれなテントやコテージが用意されていて、施設によってはまったくの手ぶらで行っても楽しめるというもの。
まるでホテルに泊まるような感覚で、豪華なキャンプを楽しめる趣味として、日本でも2015年ころから注目されていました。
この『グランピング』の考えをより身近にしたものが、『ベランダ・グランピング』です。
自宅のリビングの一角、ベランダ、テラスなどの一部にチェアやテーブル、ハンモックなどを置き、読書や食事などリラックスした時間を過ごすという人が増えてきています。

『ベランピング』は誰にでもできる?

自宅でアウトドア気分を味わいながら、リラックスしたい……そんな願いを叶えてくれるベランピング。
でも始めるためには広いベランダやテラスが必要で、お金がかかるのでは?
いいえ、そんなことはありません。あくまでも“自分がリラックスできる”空間を作ることが目的なので、わずかな広さでも大丈夫です。

◆室内の一角をベランピング空間にしてみる。
1人暮らしのお部屋などでベランダが狭い、なかなかベランダに出てリラックスしづらい立地などの場合。
お部屋のなかでも窓際などの一角に、お気に入りのラグを1枚引いて仕切ります。
あとは大きなクッションや、ゆっくり座れる折り畳み椅子などを置くだけでリラックスできる“ベランピング空間”になります。関節照明やランタン、小さなテーブルを置いてみるのもいいですね。

◆ベランダ・テラスの一部分でベランピングを楽しむ。
ベランダやテラスには、洗濯干しや室外機置き場など、生活をしていくうえで必ず必要なスペースがあります。
また、ベランピングによく使われている人工芝生やウッドデッキパネルを、ベランダ・テラス全体に敷き詰めるとなると、予算や手間もかなりかかってしまいます。
ベランピング空間の基本は、リラックスのために必要な場所だけを“仕切る”こと。
畳半畳(90cm四方)やピクニックシート程度の大きさぶんだけを快適空間に変身して楽しむこともできるのです。

ベランダ、テラスで『ベランピング』するための下準備

快適なベランピング空間を作るために、ひと手間かける部分がひとつだけ。
それはベランダ・テラスのお掃除です。今まで洗濯干しの時にだけしか出ていなかった……という人も多いかもしれません。
ベランダ・テラスは外に面しているぶん、砂ぼこりなどが溜まりやすい場所。最初に少しだけ丁寧なお掃除をしておきたいですね。特別な洗剤や道具、難しい掃除方法はありません。
あると便利な道具や、掃除のちょっとしたコツとともに、ベランダ・テラスのお掃除についてチェックしてみましょう。

①まずはベランダに置いてある不用品などをお片付け

どのあたりを“ベランピング空間”にするか思い描きながら、いらない物をすっきりさせましょう。

②溜まった砂ぼこり・落ち葉などを掃き掃除

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ベランダなどの掃き掃除は、ホコリが舞いすぎるとご近所迷惑になってしまうかもしれません。
霧吹きで少しだけ床面を湿らしたり、濡れた新聞紙を破いて丸めたものをあらかじめ撒いたりしておくと、ホコリをたてずに掃き掃除できます。

【オススメポイント】
• ホウキ
穂先にコシの強い素材が使われているものがオススメ。砂・小石・落ち葉など大きなゴミから細かなホコリまで掃きとってくれます。
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やしばミックス 短柄」はコシの強いヤシの葉脈にセペット穂を混合しており、小石や落葉などと一緒に細かな砂やホコリも掃き取ります。

• チリトリ
掃き込み口にきちんと傾斜がついているものがオススメ。ゴミ・ホコリを集めるときに便利です。ゴミ袋をセットできるタイプのチリトリだと、外掃除のゴミを手軽に集めて捨てられます。
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③外壁、ホコリの取れた床面をこすり洗い

ベランダ内の壁は、なかなか掃除する機会がない場所。よく見てみると、砂汚れで黒ずんでいるなんて時も……。
床と合わせて、薄めた重曹水や中性洗剤などを使ってこすり洗いすることをオススメします。
ただ、ベランダでは大量の水を流して洗うのは階下への水漏れの危険性もあるので避けておきましょう。
洗剤が泡立たない程度の水量でこすり、汚れを溝のほうへとためていくイメージで流していきます。もしも汚れを含んだ水が多いと感じたら、新聞紙などで吸い取って捨てるのがよいかもしれません。

④床面の洗剤はしっかり落としておくこと

洗剤が床面に残ったままだと、カビの原因になったり、足を滑らせたりしてしまう危険性も。泡立ちがなくなるまで、しっかりと水で洗い流します。

【オススメポイント】
• スポンジローラー
今までは工場のお掃除でよく使われていたスポンジローラーですが、最近は一般家庭用にもホームセンターなどでも手に入ります。
イメージとしては、簡単にしっかりと雑巾がけができるもの。汚れ落としだけでなく、吸水性にも優れていて、床面や窓、壁のお掃除に便利です。
ローラー部分が用途によって取り替えできるものあるので、デッキブラシと合わせて使いやすいものをチェックしてみるのもオススメ。
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⑤手すりなど細かな部分を拭き掃除

ベランダの手すりなどは、重曹や中性洗剤を薄めてスプレーボトルにつめ、全体にふきかけてから雑巾で拭き掃除します。大まかに汚れが取れたら、水拭きして洗剤を拭き取りましょう。
クーラーの室外機などは、水濡れNGな部分が多いので、気を付けながら外側のホコリを拭き取ってください。

『ベランピング』空間を作るために必要なものって?

掃除が終わったベランダやテラスに、いよいよベランピング空間を作っていきます。
DIYが苦手でも、最近は並べるだけで十分素敵な空間を作れる素材がホームセンター、ネットショップなどで手に入ります。
重要なポイントはたったふたつ。

①きちんとサイズを図ってから、必要なものを購入すること。
②どんな空間でリラックスしたいか、自分のなかのイメージを思い描く。

◆床面素材を決めてみよう。

レジャーシート
ベランピングをお試しで始めてみたい時は、レジャーシートから始めてもOK。クッション性の高い厚手のものを選ぶのをオススメします。

人工芝生
手軽に始められて、お手入れも楽なのが人工芝生です。
ロールタイプや、四角いマット型のものを組み合わせていくジョイントタイプなど様々な形で販売されています。
水はけや耐光性に優れた人工芝生を選ぶと、天気を気にせず数年痛まずに使えるものも。
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ウッドパネル
天然木、人工木でできたジョイント式のウッドパネル。色味もたくさんあるので、いろいろなイメージのベランピング空間が作れます。素材によってお手入れ方法やメリット・デメリットも変わってくるので、自分にとって一番使い勝手がよいものを探してみてください。

◆リラックスグッズを探してみよう。

ベランピングでリラックスするために、何が必要なのか思い描いてみてください。
読書がしたい時は、日よけ用のサンシェードとゆったり座れるチェアが必要です。
夜空を見上げながら一杯、なんて時には、小さな机やランタンなどがあるといいですね。
椅子や机を折り畳み式のものを選ぶと、ベランピングしていない時には1か所にまとめておけて便利です。
いつでもまったりできるようにしておきたい場合は、紫外線に強いものや日よけは必須です。

いきなり全部を集めるのではなく、基本の掃除と空間の仕切りさえできてしまえば、ゆっくり少しずつ快適な“ベランピング空間”ができていく――新しい生活の潤いを、ぜひ作ってみてくださいね。

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