豪雨災害後の処理とは?大雨の時の備えを解説【掃除編】
2021.08.25
お掃除コラム
商品の選び方
ゲリラ豪雨(局地的豪雨)による被害は、年々増加傾向にあります。
また雨が降りやすいといわれる山間部だけなく、都市部の発生もあたりまえになってきました。
予測しにくい豪雨の被害から身を守る方法や、冠水・浸水してしまったときの後片付けに役立つ情報をチェックして、「もしも」に備えましょう。
年々増えているゲリラ豪雨
突発的に発生し、局地的に大雨が降るゲリラ豪雨――2008年頃からニュースなどで取り上げられることが多くなった言葉です。
激しい雨や雷、場合によっては雹や突風などもともなうゲリラ豪雨は、年々発生数が増えてきています。
いつどこで起こるかの予測が難しいゲリラ豪雨ですが、過去のデータと長期予報をもとに計算したところ、2021年では7~9月にかけて全国でおよそ75000回発生すると予測されています。これは前年と比べて約1.2倍の数です。
ゲリラ豪雨はいつ・どんなときにやってくる?
ゲリラ豪雨は7~9月にかけて発生しやすいといわれていますが、ピークは8月中旬~下旬と予測されています。
通常の天気予報ではいつどこで発生するかわかりづらいゲリラ豪雨ですが、こんな予兆を感じたときは要注意です。
- 晴れていたのに、突然周りが暗くなる。
- 積乱雲(大きな山のような雲)が見える。
- 真っ黒な雨雲が近づいてくる。
- 雷の音が聞こえてくる。
- 冷たい風が吹いてくる。
通常の雨天では薄い灰色の雨雲がゆっくりと広がりますが、ゲリラ豪雨では晴天の状態からいきなり空や周りが暗くなるのが特徴です。
近年では雨雲をリアルタイムに確認できるウェブサイトや天気アプリもあるので、ゲリラ豪雨の予兆を感じたらチェックしてみてください。
もしもゲリラ豪雨に遭遇してしまったら?
ゲリラ豪雨は局地的・短時間に発生するため、予兆を感じても避けることが難しい場合が多いです。
ですが危険を回避するために、次のような注意点に気を付けて行動しましょう。
野外にいるとき
- 街中にいる場合は、地下鉄・地下施設などは避けてすみやかに建物のなかに移動する。可能であればビルの2階以上へ向かう。
- 急な増水で道路が冠水したときは、側溝との境目がわかりにくくなり危険なので注意する。
- 川の近くや中州にいる時は、すぐに離れて安全な場所へ向かう。その場で雨が降っていなくても要注意。たとえ街中を流れている浅い川でも、上流のゲリラ豪雨が原因となっていきなり増水することがある。
車のなかにいるとき
- 豪雨で視界が悪くなる可能性があるので、できれば減速・停車する。
- 高架下・ガード下・アンダーパスなど冠水しやすい場所には立ち入らない。
室内にいるとき
- できれば2階以上の高さの部屋にいる。雷がひどい時は壁・電気機器・窓辺から離れておく。
- 突風・雹の被害に供えてカーテンや障子などを閉めておく。雷がひどい場合は、電気機器のコンセントを念のため抜いておく。
- 自宅付近の土砂災害の危険性がどれくらいなのか、あらかじめ確認しておく。
また、小さなお子さんがいるご家庭などでは、登下校時や外遊びの最中など大人の目がない場所でゲリラ豪雨にあってしまう可能性もあります。
「こんな時には・こんなことを感じたら、どこへ行くべきか」といった考え方を、家族のなかで共有することも大切です。
豪雨が去ったあとにも、安心できるようにするために
ゲリラ豪雨だけでなく、台風や集中豪雨、近年大きな被害をもたらす原因となっている「線状降水帯(積乱雲がいくつも重なり、広い範囲で豪雨が長時間続く)」など、雨による災害は身近になってきています。
土砂災害、河川の氾濫による浸水といった大きな被害がでる豪雨も少なくありません。
また、そういった大きな被害ではありませんが、ゲリラ豪雨のあとにベランダや玄関ポーチ、テラスが冠水してしまうことはよく聞きます。
予想外に水がたまってしまったベランダ、ポーチやテラスのお掃除はいつもよりも手間がかかります。
また、突風で飛んできた枝やゴミを処理するときには手指のケガにも十分に注意が必要です。
いつやってくるかわからないゲリラ豪雨の後片付けに、普段のお掃除にも便利で、いざという時にきっと役立つアイテムや使い方をチェックして備えておきましょう。
雨のあとのお掃除に便利なアイテムと、使い方をチェック
デッキブラシ
ベランダや玄関、テラスなどの汚れを落とすのには欠かせないアイテムです。
普段のお掃除にはもちろん、雨で砂やホコリが液状になった時は、汚れが定着する前に落としてしまいましょう。
デッキブラシは価格・素材・形状などたくさんの種類が出ていますが、このポイントを押さえて購入するのがおすすめです。
■掃除場所・用途に合わせてブラシの材質をチェック
ブラシの材質は、化繊・天然(シダ等)・ワイヤなどがあります。ベランダやテラス、玄関など室外のお掃除には毛が硬くて丈夫な化繊が向いています。
注意点は保管方法。柄・ブラシがポリエチレンなど天然素材でないものは日光にあたると劣化しやすいので、保管の際は日光にあたらない場所へ。
■ブラシと柄が一体型か、交換型かをチェック
デッキブラシにはブラシの部分が取り外して交換可能なものと、一体型のものがあります。一体型のほうが安価な傾向にありますが、掃除を繰り返すうちにどうしてもブラシ部分は汚れがたまってしまいます。またブラシ以外のヘッド(モップなど)にも取り替えができる多機能タイプもあります。
ヘッド部分を付け替えて多彩な清掃用途に対応。FXハンドルシリーズの製品情報はこちら
FXハンドルにセットできるデッキブラシのヘッドの製品情報はこちら
■機能性をチェック
デッキブラシのヘッド部分が縦に動き、溝や壁沿いを掃除しやすいもの、ホースに接続して水をまきながら掃除できるものなど、掃除するときに便利な機能をチェックしてみましょう。
ホースにつないでブラシ部から水を出せるホースデッキブラシの製品情報はこちら
水切りワイパー
水切りワイパー、ドライワイパー、ドライヤーなど呼び方はいろいろありますが、T字型の先にゴム製の水切りがついた形状のお掃除道具です。
デッキブラシに比べてまだまだ普及していない道具ですが、雨水がたまった状態の場所のお掃除にはとくに役立つアイテムです。普段のお掃除でも、仕上げに水切りをすると汚れがたまりにくく清潔さをアップできます。
■ワイパー部分の大きさ(長さ)をチェック
ゴムで出来ているワイパー部分は、いろいろな長さがあります。長いほうが水切りがいっきにできますが、ベランダや玄関など使う場所の広さに合わせて、取り回しやすい長さのものを選びましょう。
■ワイパー部分のエッジや柔らかさをチェック
ワイパー部分のゴムのエッジが鋭いかどうか、ゴムが硬すぎないかを確認しましょう。硬すぎるものは、タイル地やエンボス地(わずかに凹凸がある床面)では水切りがしっかりできない場合があります。
耐切創手袋
耐切創手袋とは、ガラスや刃物を触っても切れにくい繊維でできている手袋です。主に工場や建築現場などで使われますが、最近では家庭用としても普及しています。
耐切創手袋は「どれくらい切れにくいか」のレベルによって分かれており、数字が大きくなるごとに耐切にすぐれています。
軍手などに比べて格段にケガを防ぐ機能が高く、万が一ガラスが割れてしまった際や、木の枝など鋭利なものを片づける際には必須なアイテムです。
雨水・冠水した水にはゴミだけでなく細菌なども潜んでいる可能性が高いため、指先のケガには十分に注意しましょう。