衣替えのタイミングは日々の気温予測でチェック!~タンス・クローゼットをすっきりキレイにして季節の変わり目を迎えたい
2021.11.24
お掃除コラム
1年を24等分にして季節を表す呼び名をつける二十四節気(にじゅうしせっき)で、11月は『立冬』にあたります。『立冬』は秋が深まり、空気が冷たくなっていよいよ冬が始まるというタイミング。
11月上旬に迎えることの多い『立冬』の日から、暦のうえでは秋から冬へと切り替わるとされています。
気温で感じる、衣替えのタイミング
温暖化の影響で、夏から秋~冬といった穏やかで過ごしやすい季節が年々短くなっています。
とくに10月中旬まで夏の暑さが引っ張られ、下旬にかけていっきに気温が下がり、
秋を飛ばして冬がいきなりやってくるようなことも珍しくありません。
そんな季節の移り変わりが激しい近年、困るのは衣替えのタイミング。
急に寒くなってきたのに、衣替えがまだ終わっていない――なんてことも。
衣替えのタイミングを決めるのに重要なのは、外の気温です。
日々の最高気温/最低気温が天気予報で発表されていくので
その数字をチェックしながら衣替えタイミングを見計らうのも1つのポイントです。
多くの人が衣服について判断している気温とは――
- 20℃以上だと、長袖・半袖などの春・夏もので過ごしたくなる
- 15℃~20℃ではカーディガンやジャケットなど上に羽織るものが欲しくなる
- 15℃以下だと冬服やジャンパー、コートなどが必要になる
と言われています。
秋冬ものへの衣替えは、最高気温が20℃を下回り始めるタイミングで取り掛かるのがオススメです。
そして、衣替えはタンスやクローゼットのお掃除のタイミングでもあります。
衣類から出るホコリは予想外に多くたまりやすく、カビなどの原因になってしまいます。しっかりキレイにお掃除して、冬を迎えましょう!
タンスのお掃除
収納家具といえば、やっぱりタンスを使われているご家庭が多いと思います。
軽くて便利なプラスチック製のもの、しっかりとした木製のもの。
どちらのタイプにもお掃除のときに共通するのは『湿気を残さない』『ホコリをしっかり取る』の2つです。
タンス掃除におすすめなツール
- 消毒用アルコール(キッチン用エタノールでもOK)、除菌シート
引き出しやタンス掃除は、湿気を残してはいけません。基本的には乾拭きか、すぐに乾く消毒用アルコールもしくは除菌シートを使いましょう。
- 掃除用ふきん
タンス掃除は乾拭きをして、衣類から出た細かいホコリを取るのが目的。
布製の雑巾よりも、マイクロファイバー製や不織布のふきんを使うほうがベストです。
使い捨てタイプのふきんやキッチンペーパーといった普段使っているのを流用するのもOKです。
※マイクロファイバークロス エコノミー(10枚入)
- ホコリ取り用の刷毛
ホコリ掃除に向いているのは、毛の密度が高めのものがオススメ。
特に乾いたホコリの多い引き出しの掃除には刷毛が大活躍します。
掃除専用ではない天然毛製、摩擦による静電気でホコリを引き寄せる化繊製など種類や大きさも様々あるので、いくつか用意があると便利です。
- 新聞紙、除湿シート
ホコリを掃除したあと、衣類をしまう前に引き出しの底部分に敷いておくと湿気・カビ発生予防になります。
昔ながらの新聞紙を敷く方法や、引き出し専用の除湿シートも安価で販売されているので用意しておくことをオススメします。
タンス掃除の手順
①まずは引き出しのなかの衣類をすべて取り出します。この衣類にもホコリが溜まっていることが多いので、ベランダ等でホコリを落としながら干すとベストです。
②掃除機の細口ノズルを使い、引き出し内のホコリを吸い取ります。引き出しの角やL字になっている部分は特にホコリが溜まりやすいので、掃除機と刷毛を合わせて使うと効果的です。
③消毒用エタノールをつけた掃除用ふきんやキッチンペーパーを使い、引き出し内部を拭きます。底面・横側や手前面・角と拭き残しのないようにしっかりと。
見落としがちなのは、引き出しを引いた時の上側の部分。ここも衣類のホコリが付着していることが多いので忘れずに拭いておきましょう。
④すべての引き出しの拭き掃除が終わったら、しっかり乾燥させることが大切です。引き出しを開けたままで、室内の風通しをよくして乾燥させてください。扇風機やサーキュレーターを使って風をあてるのも効果的です。
1時間ほど放置してしっかり乾燥させ、引き出しに衣類をしまう前に新聞紙や除湿シートを敷いておくと湿気予防に役立ちます。
※桐製のタンス、木製タンスの外面(塗料やワックスがけがされている部分)は、変色・変質が起こる場合があるので、柔らかい布を使った乾拭きや刷毛掃除のみをオススメします。
タンス掃除のポイントはなによりも「湿気予防」
タンスにとって一番の敵はカビ・湿気。なんとカビはプラスチック製のタンスや衣装ケースの中に発生することもあるのです。
引き出し内部にカビが発生すると、衣類の痛んでしまう原因になってしまいます。また木製のタンスに湿気がたまると、全体が歪んで開け閉めがしにくい状態になることも。
クローゼットのお掃除
洋服を収納するもうひとつの場所として多いのが、クローゼット。
クローゼットの多くは室内に作り付けられていて、ハンガーパイプや収納棚のスペース等があります。
奥行きも50~60㎝ほどあり、裾の長い衣類(ワンピースやコートなど)・スーツ一式などをそのまま吊るしてしまうことができる大変便利な収納です。
クローゼットのお掃除も、基本はタンスと同じように『湿気を残さない』『ホコリをしっかり取る』が重要です。
クローゼット掃除におすすめなツール
まずはタンス掃除と共通の2アイテム。細かいホコリを拭き取るのに欠かせません。
- 消毒用アルコール(キッチン用エタノールでもOK)、除菌シート
- 掃除用ふきん(不織布、マイクロファイバー製、キッチンペーパー等)
タンスと違い高さがあるスペースの掃除なので、こんなアイテムがあるとより便利です。
- ハンディモップ(柄の長さが変わるものがオススメ)
掃除道具の定番ハンディモップは、高い部分や、床・隙間にたまったホコリを取るのに最適。手にもつタイプ、柄が伸びるタイプ、モップ部分の形状や幅の広さの違うものなどいくつか使いやすいものを用意しておくと便利です。
※MMフラワークリーン
クローゼット掃除の手順
①クローゼット内にある衣類をすべて取り出します。衣装ケースなどを内部に置いている場合は、それも取り出して別途ホコリ掃除をしてください。取り出した衣類はタンスの時と同じく、一度外干しすることをオススメします。
②クローゼット内の高い場所から低い場所にかけて、ハンディモップを使いホコリを落とします。この時、ホコリが舞い上がらないように、優しく掃うよう気を付けましょう。
③高いところから落としたホコリ、隅に残っていたホコリをハンディモップで集めて取ります。できるだけクローゼット内部のホコリが減った状態で全体に掃除機をかけましょう。
④消毒用アルコールをつけたふきん、除菌シートを使いクローゼット内部を拭き掃除。クローゼット上部や扉の裏側・開閉部分・取っ手など普段は目に付きづらい部分もしっかり忘れずに。
⑤クローゼットの扉を開けたまま、風通しをよくしてしっかり乾燥・換気させましょう。クローゼットはアウターを収納することも多いので、匂いなどが気になる場合は専用消臭剤や重曹(お茶パックに30g程度いれたもの)を置くと効果的です。
クローゼットは、収納率を80%程度にしておくと湿気やホコリがたまりにくいそうです。
衣替えが終わってスッキリしたあとも、ホコリたカビの発生を抑えるために定期的な換気とお掃除を心がけましょう。