1月――新しい1年が始まる月に、お家の「顔」をキレイにしてみませんか。
2022.01.19
お掃除コラム
1月のもうひとつの呼び方――睦月(むつき)
カレンダーでよく見かける、月を漢字で呼ぶ名前。
これは旧暦で使われていた『和風月名(わふうげつめい)』からきています。
和風月名は、旧暦の季節に行われる伝統的な行事などに合わせて付けられたとも言われています。
本来、旧暦は現在と約1~2ケ月ほどずれているのですが、カレンダーなどではその月に合わせた和名として明記されていることが多いです。
1月の 和風月名は『睦月(むつき)』。
呼び方の由来は諸説ありますが、お正月にいつもは離れている親族や家族が集まり、仲睦まじく過ごす月であることから――と言われています。
1月の豆知識
1月は、新しい年が始まる、最初の月。
やっぱりお正月といったイメージが大きいですね。
お正月といえば最初の三日間を差す「三が日」が一般的です。
門松やしめ縄などのお正月の飾りは、1月7日まで飾る地域が多いですが、地方によっては15日までを『松の内』と呼び、飾りをそのまま置いておく場合もあるそうです。
初詣や年始まわり、年賀状に書初めなどお正月にまつわる習わしはたくさんありますが、現在では多様な過ごし方が受け入れられています。
三が日を過ぎても、1月には伝統的な行事がいくつかあります。
代表的なものをあげてみると、
1月7日……人日(じんじつ)の節句
別名「七草粥」の日。春の七草と呼ばれる、せり・なずな・ごぎょう・はこべら・仏の座・すずな・すずしろ(大根)の入ったおかゆを食べて、一年の無病息災を願います。
始まりは平安時代、宮廷の儀式として行われていたものが、江戸時代に庶民に定着しました。
1月初旬……鏡開き
お正月に飾っていた鏡モチを下げて食べる行事。地域によって日にちは異なるが、神様にお供えしたものを下げ、無病息災を祈ってお汁粉や雑煮、あられにして食べる。
1月初旬……出初め(でぞめ)式
消防士や消防団など消防関係者が行う仕事始めの行事。起源は江戸時代の火消しの習わしで、梯子乗りや一斉放水などが行われる。
1月の第2月曜日……成人の日
「大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます日」として祝日に定められています。
20歳になった新成人たちが、振袖やスーツ、はかま姿などで集まり、市町村ごとに成人式が行われます。
新しい年の始まりは、いつものお掃除とはちょっと違う視点で
お正月にやってはいけないこと、としてよく言われているのが『お掃除』『お料理』『洗濯』。
これは元旦に福を運んでくる「年神様」が家にやってくるため、掃除をすると福をはらってしまうから、と言われています。
お料理や洗濯も、火や水に宿る神様に休みをとってもらうためという言い伝えがあります。
このため、三が日は掃除や料理をしなくても良いように年末に大掃除をしたり、保存の効くおせち料理を作るといった慣習が根付いています。
家電や掃除機といったものが無く、家事が重労働ともいえた時代、三が日だけはのんびり過ごしたいという思いがこめられているといった説もあるようです。
三が日をのんびり過ごしたあとは、1年の始まりにぴったりの“いつもと少し視点を変えた”お掃除をしてみるのもいいかもしれません。
お家の「顔」をチェック! 玄関まわりをいつもよりしっかりキレイに。
お正月は、友人や親戚が家に集まるタイミング。
年末にしっかりお掃除していても、出入りが多いとどうしても埃がたまりやすい場所です。
また大掃除ではキッチン・お風呂・リビングなど、いつも人がいる場所や水回りを中心にがっつりとお掃除する人も多いのでないでしょうか。
ここではそんな、お家の顔とも入れる玄関をキレイにするお掃除のコツを紹介します。
玄関掃除に用意しておきたい、便利なお掃除道具
•ハンディモップ
お掃除道具の定番ハンディモップは、細かい埃の多い玄関掃除には必須アイテムです。
モップ部分が取り替えられるものがベスト。
※商品ページ:コップ・ハンディモップ
•チリトリ、ホウキ、掃除機
たたき掃除用のもの、靴箱掃除用のもので、大小サイズがあるとより便利です。
※商品ページ:MMテーブルホーキセット
※商品ページ:オシャリーナ
•マイクロファイバークロス
安価で枚数を用意しやすく、雑巾とちがって拭き掃除をしても繊維が落ちません。
※商品ページ:マイクロファイバークロス エコノミー(10枚入)
•綿棒、古歯ブラシ、新聞紙
表札やインターフォン・ドアスコープなど凹凸の多い細かな場所の掃除に役立ちます。新聞紙は掃き掃除のときに濡らしてちぎった物をまいたり、靴箱の脱臭にも。
•重曹、エタノール
重曹は水に溶かして洗剤変わりに使ったり、粉のままお茶パックに入れて脱臭剤に。エタノールは靴箱掃除の仕上げに除菌効果をプラスできるので欠かせないアイテムです。
•ぼろ布
玄関たたきの仕上げ拭き掃除は、しっかり汚れがついてしまうので捨てられるぼろ布があると便利です。
玄関掃除の手順と、効果的にキレイにできるコツ
●まずはお掃除しやすいように準備
玄関掃除をスムーズに行うために、靴や傘立てなど、置いてあるものは全てどかして、玄関スペースをスッキリさせておきます。
靴箱も一緒に掃除するときは、中の靴もすべて出して風通しをしっかりしてください。
●ドアとインターホンの汚れもチェック。実は汚れがたまりやすい場所です
玄関ドアは外部に接している場所。ドアノブやスコープも汚れやすい場所です。
①ドアのお掃除は内側を先に、外側を後にしましょう。モップや繊維の出にくいマイクロファイバークロスを使って、埃を上から下へと落とします。
②ドアノブは手あかが溜まりやすい場所なので、固くしぼったクロスで拭く方法をおすすめします。薄めた重曹水などを使うとより効果的です。しっかり乾拭きして、水分を残さないように。
③ドアスコープ、インターホン、表札などは、綿棒や古い歯ブラシを使って細かい汚れをかき出してみましょう。
●靴箱掃除も忘れずに!
靴箱は思っているよりも砂埃や湿気がたまりやすい場所。
半年に一度お掃除をするだけでも匂いやカビなどを防ぎやすくなると言われています。
①靴箱のなかの靴を全て外に出す。
②小さいホウキやチリトリを使い、ごみや埃を掃き出す。靴箱の角はより重点的に。
③エタノールを含ませた雑巾で、靴箱内を拭き掃除。角や扉の内側、棚板の側面・上面も忘れずに。
④水気をしっかり乾かしたら、靴を元に戻す。詰め込みすぎずゆとりある並べ方をすると、湿気がたまりにくくなります。靴箱用の防臭剤や、お茶パックに重曹を入れた物などを置いておくと、臭いを抑える効果があります。
●たたきの汚れは土埃。舞い上がらないようにするコツは?
玄関のたたきに溜まっている汚れの大半は、土・砂埃です。お掃除は風が強い日は避けてください。
①玄関を開けて換気をよくした状態で、ホウキを使い掃き掃除。新聞紙を濡らしてちぎったものを撒いてから掃くと、細かな砂埃をからめとってくれます。
②チリトリを使って砂埃を集めます。念入りにしたいときは掃除機で吸い取ってください。
③たたきに汚れがまだ残っていたら、古い布などを使い水拭きしましょう。汚れがよく落ちるコツは、拭く方向を一定にすること。水を流せる玄関の場合は、デッキブラシ・タワシなどを使って汚れをこすり取り、洗い流しましょう。
※天然石(大理石・御影石など)やコンクリートなど、たたきに使われている素材によっては、水や洗剤の使用ができない場合があるので必ず確認してください。
1月のお掃除は、いつもはあまり意識していない場所から始めることで、1年の始まりをすっきりキレイに迎える気分になれるかもしれません。ぜひお家の「顔」をチェックしてみてくださいね。