マンションやオフィスビルの日常清掃と定期清掃、特別清掃の違いとは
2022.02.09
業界コラム
人が出入りするようなマンションやオフィスでは、訪れた方に対して悪印象を与えないよう常に清潔にしている必要があります。とはいえ、あまり人の目につかないような場所でさえ、毎日細かく掃除していてはいくら時間があっても足りません。
また、清掃するだけでも大変な場所は、まとまった時間と専門的な知識を持った清掃員が必要となるでしょう。そこで、多くのマンションやオフィスでは、清掃箇所の重要性、優先度に応じて「日常清掃」「定期清掃」「特別清掃」の3段階に分けています。
以下では、どのような個所がそれぞれに振り分けられているのかを紹介しつつ、オススメの掃除道具も紹介していきます。
※おすすめ記事1:客室清掃は日常清掃。ホテル清掃の定期清掃の種類と外注のメリット・デメリット
※おすすめ記事2:オフィスやビル、公共施設など。プロのトイレ清掃マニュアルと掃除道具
日常清掃とは
日常清掃とは建物の内部や周辺環境を景観維持や衛生面への配慮を目的に清掃する業務を指します。日常と名のついている通り、高い頻度でこまめに行うのが特徴です。清掃場所としては、通路やエントランスの床、トイレ、ゴミ回収場所などがあげられます。清掃道具も掃除機やほうき、ちりとり、ブラシ、タオルなど一般的なものを使用します。
あくまで日常的な軽い清掃なので、刺激の弱い中性洗剤を使用します。そのため、こびりついた頑固な汚れは日常清掃だけでは除去しきれないでしょう。日常清掃にて取り除けない汚れは定期清掃にて清掃業者に依頼するのがオススメです。
定期清掃とは
定期清掃とは、日常清掃で落としきれない汚れの除去を目的にした清掃業務です。基本的には毎月1〜2回程度の頻度で行います。しかし、企業によっては半年に1度しか行わないこともあり、清掃箇所によっても頻度を変えるケースもあるので一概には言えません。
清掃用具も日常清掃とは異なり、ポリッシャーや高圧洗浄機などの業務用清掃道具を用います。中性洗剤では落としきれない汚れを除去するので、アルカリ性や酸性の刺激の強い洗剤を使用します。
そのため、専門的な知識や適切な研修を受けた清掃員が必要となり、業者に依頼するのがほとんどです。
清掃の重要性
定期清掃や特別清掃もそれぞれ役割がありますが、日常清掃は日々の業務や私たちの健康にも大きく関係し特に重要です。
例えば、日常清掃を怠り、廊下の隅や床にほこりが積もると、それだけでマンションの居住者やビルの訪問者からの印象は悪くなります。
その結果、入居者の減少や取引先との商談がうまくいかないといった事態につながり、収益の悪化につながるでしょう。
また、窓についた雨水や給湯室にカビが生えてしまうと、従業員の健康状態を害します。喘息持ちの方や鼻炎を患っている方であれば、ホコリや砂といった粉塵でも体調を崩し、生産性の悪化、さらなるトラブルの可能性があります。
ものづくりの業界では「汚い職場から良い製品は生まれない」と言われるほど、日常清掃は重視されています。自分たちにとっては気にならなくとも、少し溜まったホコリでさえ不快に感じる方もいらっしゃるため、常に清潔にしておくのが良いでしょう。とはいえ、自社のスタッフから清掃員を捻出できないという場合もあるかもしれません。もし、資金的に余裕があるのであれば、日常清掃を業者に依頼してみてはいかがでしょうか。
日常清掃を業者に依頼するメリット
自社スタッフから清掃員を選出できない、清掃範囲が広いので日常清掃でも人手が必要という場合は、業者に依頼するのもオススメです。清掃業者に依頼すると、契約した日数、時間に清掃員が訪問して、あらかじめ指定した清掃箇所を掃除してくれます。
業者に依頼するメリットとしては高品質の清掃業務を行ってくれるという点でしょう。適切な研修をうけた経験のあるスタッフが清掃業務に従事してくれるため、限られた時間でも効率よく身の回りの掃除を行います。
これにより、常にマンションやオフィスの清潔は保たれ、従業員の負担を増やすことなく、心地よく過ごせます。しかし、当然ながら業務範囲が広くなるほど、契約料金も高くなってしまうでしょう。そのため、負担が少ない清掃箇所は従業員が担当し、それ以外を清掃業者に依頼するのも有効な手段です。
日常清掃でのオススメ清掃道具
清掃に関する知識や技術を持っていないスタッフが日常清掃を担当する場合、高い品質を求めるのであれば、清掃道具に拘るのも重要です。以下では日常清掃でのおすすめ清掃道具を紹介していきます。
EFスイッチスィーパー
EFスイッチスィーパーはポール自体が伸縮するだけでなく、モップ部分もフラットな状態からVの字型に変形させることが可能なワイパー型清掃道具です。これにより、テーブルの脚や装飾が施された壁でも簡単に掃除することができます。
従来であれば、これらの場所を掃除する度に膝を汚しながら屈んだり、脚立を用意しなければいけませんでしたが、可変式ヘッドによって立ちながらでも簡単に清掃できるようになっています。
また、モップに使用されている糸にはコットンやレーヨンではなく超極細繊維であるマイクロファイバーが使用されています。これによって、小さな隙間に入り込んだホコリも絡み取ることが可能です。モップ部分は洗濯によって複数回使用でき、経済的にも衛生的にも優しい商品です。
※関連製品:EFスイッチスィーパー
EFラグブルーム
EFラグブルームは前と後ろにてヘッド部分の長さが異なるのが特徴の室内用ほうきです。この特徴によって力が先端にまで伝わりやすくなっており、掃除機や粘着ローラーでは取り出せなかった毛髪や糸くず、砂ホコリまでかきだしてくれます。
また、フローリングだけでなくラグでも使用できるため、室内の床清掃をこれ一つで完結させることが可能です。掃除の際に複数の清掃用具を取り出す必要がなく、どこでもワイパーを使用しているかのように楽に掃除できるでしょう。長期間での使用によって汚れてきたり、へたれてきたら付け替えることで新品同様の性能に戻せます。
※関連製品:EFラグブルーム
日常清掃を実施し、快適に過ごそう
清掃は相手からの印象が変わるだけでなく、従業員の健康や生産性にもかかわる重要な業務です。特に業者に任せきりにはできない日常清掃をどれだけ効率的に、効果的に行うかが清掃のポイントといえるでしょう。
もし、清掃業者にすべての清掃を任せるほどの資金を用意できない場合は、今回紹介した清掃道具を導入し、効率的に日常清掃を行ってみてはいかがでしょうか。