キレイをキープしたい!キッチンシンクのお掃除をピカピカにするコツとは?
2022.04.20
お掃除コラム
リモートワークや感染症対策を経て、多くの人の生活スタイルが変化しました。
おうちで過ごす時間が長くなったり、自炊する回数が増えたりと、キッチンを利用する頻度が今までより多くなっている方も多いのではないでしょうか。
ファミリー世帯や一人暮らし、自炊の有無や調理の頻度など、ライフスタイルの形はたくさんありますが、どんな生活においても清潔なキッチンを保ちたいものです。
今回は、できるだけ手間をかけずに、キッチンの衛生を保つコツやポイントをご紹介します。
まずは知っておきたい、キッチンシンクの素材
家庭用キッチンに使われる素材には、いくつかの種類があります。素材の種類と性質を理解すれば、より効果的な衛生対策ができるでしょう。
ステンレス
大半のキッチンに採用されているのが、ステンレス素材です。
ステンレスは耐熱性と耐久性、摩擦に強いのが特徴で、シンクやキッチンの天板にぴったり。
荒めのスポンジでこすっても傷が残りにくいので、日々のお掃除がとてもしやすい素材です。
人工大理石
人工大理石は人造大理石とも呼ばれる、樹脂で作られた大理石調の素材です。
加工やカラーリングがしやすいのが特徴で、カラーはホワイトが定番ですが、最近はインテリアやキッチンの壁紙の色に合わせられるよう、さまざまなカラーが展開されています。
天板とシンクのつなぎ目がまったくないデザインのものもあり、見た目の良さと手入れのしやすさに優れているのがポイントです。
ステンレスと人工大理石のミックス
デザインと耐久性を兼ね備えたキッチンを実現するために、シンクにはステンレスを、天板には人工大理石を採用するケースもあります。
シンクを丈夫なステンレス素材にすることで、汚れをゴシゴシとこすって落とせます。天板には滑らかで凹凸の少ない人工大理石素材を採用することで、拭き掃除などがしやすくなるのです。
キッチンシンクの素材と、お手入れ方法の注意点
以下に、それぞれの素材ごとのお手入れの注意点をまとめました。
素材によっては、間違ったお手入れをすると色あせや傷の原因になってしまうものもあるので、必ずチェックしてくださいね。
ステンレス素材のお手入れ
● スポンジでゴシゴシと磨いても傷が付きにくい
● 磨くときにスポンジを平行に動かす(ステンレスに筋目があるときはその方向に沿って動かす)
● 塩や醤油といった塩分を含むものが残っていると、サビの原因になるので必ず洗い流す
● 水垢落としにクエン酸など弱酸性の洗剤を使っても影響が出にくい
● 頑固な汚れ落としに、メラミンスポンジやクリームクレンザーを使っても傷が付きにくい(まずは少しだけ磨いてチェックしてみる)
人工大理石素材のお手入れ
● ステンレス素材よりも柔らかいので、スポンジの柔らかい面のほうで磨く
● 磨くときにスポンジは円を描くように動かす
● クエン酸など弱酸性の洗剤は、変色したり表面コーティングがはがれたりする場合があるので避ける
● クリームクレンザーを使う場合は、スポンジや柔らかい布に少しだけ付け、力を入れずに優しくクルクルとこする
キッチンシンクの汚れの種類と原因
シンクにたまりやすい汚れには、大きく4種類あります。
それぞれの汚れの原因や特徴について解説します。
水垢
シンク全体が曇ったように白く見えたり、ウロコ状に見えたりする汚れの正体は「水垢」です。
水垢は、水道水に含まれるミネラル成分が固まってできる汚れです。軽い汚れのうちは簡単に落ちますが、きちんと水分を拭き取らないままで水垢が積み重なっていくと、石のように固くなってしまいます。
ぬめり
ぬめりとは、料理を作ったときや食器を洗ったときに出る油や生ゴミ、食べカスなどから発生するぬめぬめ汚れのことです。その正体は、食材から発生した雑菌が繁殖したものです。シンクの排水口カバーやゴミ受け、三角コーナーなど、水分がとどまる場所にたまりやすい汚れです。
放っておくと茶色く変色し、嫌なニオイや排水口が詰まる原因になってしまいます。
油汚れ
油汚れは、調理器具や食器に付着した油や、調理中に飛散した油などが飛散して付きます。放置すると、シンクの表面から排水溝にまで油汚れが広がり、頑固な汚れとなって掃除が大変になるので注意が必要です。
また、酸化した油は悪臭の原因にもなるので、におい対策のためにも、まめな掃除を心がけたいところです。
カビ
黒カビにも十分気を付けましょう。
特にシンク周りのパッキンなどに食べカスなどの汚れが付着していると、黒カビが発生してパッキンの奥深くまで根を張ってしまう可能性があります。
黒カビがパッキンなどに根を張ってしまうと、掃除が難しくなるだけでなく、パッキン自体の劣化にもつながるため、早めの駆除をおすすめします。
キッチンシンク汚れの掃除方法
それぞれの汚れは、どのように掃除すればよいのでしょうか?
ここでは、キッチンシンク汚れの掃除方法を解説します。
水垢
キッチン用の洗剤を使って掃除することもできますが、水垢はアルカリ性なので、酸性の洗剤を使うことで落としやすくなります。
おすすめなのが、自作の「クエン酸スプレー」です。100mlの水に小さじ1/2程度のクエン酸を溶かし、スプレーボトルに入れるだけ──と、とても簡単かつ安価に自作できるのが特徴です。
水垢の掃除だけでなく、キッチンシンクの普段のお手入れにも使えます。
クエン酸スプレーを使った水垢のお掃除方法は、次のとおりです。
1. クエン酸水スプレー(水200mlにクエン酸小さじ1を溶かしたもの)や酢酸成分の入った洗剤を、シンク全体にたっぷり吹きかける
2. スプレーした部分に、上からキッチンペーパーをかぶせてクエン酸となじませ、そのまま1時間程度放置する
3. キッチンペーパーを取り除き、スポンジでしっかり水洗いする
4. マイクロファイバークロスやキッチンペーパーで、残った水気をしっかり拭き取る
ぬめり
軽度のぬめり汚れには、重曹やセスキ炭酸ソーダを用いた掃除が効果的です。ぬめり汚れに直接重曹を振りかけて掃除するほか、セスキ炭素ソーダ水の自作スプレーを作って使う方法があります。
ぬめりの多くは酸性なので、アルカリ性の洗剤を用いることで落としやすくなります。しかし、中にはアルカリ性のぬめり汚れもあるので、重曹やセスキ炭酸ソーダを用いても汚れが十分に落ちない場合は、クエン酸スプレーで試してみましょう。
重曹スプレーの作り方はとても簡単です。100ml程度の水に、小さじ1の重曹を混ぜるだけ。セスキ炭酸ソーダで自作のスプレー洗剤を作る場合は、500ml程度の水に、小さじ1~2のセスキ炭酸ソーダを溶かすことで自作できます。
自作重曹スプレーやセスキ炭酸ソーダスプレーを使った掃除方法は、次のとおりです。
1. ぬめりが気になる場所に、スプレーをまんべんなくたっぷりかける。排水口カバーやゴミ受けを取り外し、それぞれに直接かけて、15分ほど放置する
2. 熱めのお湯にクエン酸を溶かし、スプレーをかけた排水口や各部品にかける
3. 泡が発生するのを待ち、5分~20分ほど置いてから洗い流す。水でもよいがお湯で洗うとより効果的
4. しっかりと水気を拭き取る
油汚れ
油汚れの掃除には、食器用洗剤が効果的です。スポンジに適量の食器用洗剤と水を付け、泡立たせてから油汚れを拭き掃除しましょう。
なかなか落ちない頑固な油汚れには、重曹やセスキ炭酸ソーダなどを用いるのがおすすめです。
カビ
黒カビの掃除には、漂白剤が効果的です。カビの菌糸は意外としつこく、実は生命力も高いため、除菌程度の掃除では歯が立ちません。漂白剤を用いてしっかりと根絶やしにすることが大切です。
また、黒カビは見た目にもよくなく、キッチンの景観を大きく損ないます。そのため漂白して目立たなくさせるのも、キッチンの美観を保つために必要な工夫です。
ただし、プラスチック部分や木材部分など、漂白剤のような強力な洗剤を使用したくない箇所は、アルコール除菌スプレーなどを用いて丁寧に掃除するようにしましょう。
キッチンシンクをきれいに保つために
クエン酸スプレーや重曹、セスキ炭酸ソーダなど、キッチンシンクの掃除に便利なアイテムは多々あるものの、キッチンシンクをきれいに保つため一番に心がけたいのは、やはり毎日のまめな手入れです。
キッチンシンクは毎日使う場所ですから、当然汚れやすいです。水垢汚れにしろ油汚れにしろ、多くの汚れは長らく放置されることで頑固な汚れとなり、掃除が難しくなります。ですから、日ごろからできるだけ汚れをためないよう、まめに掃除する習慣を付けましょう。
シンク掃除にオススメのグッズをチェック
毎日のキッチンシンク掃除のために備えておきたい、おすすめのお掃除グッズをご紹介します。自宅にこれらの備えがあるか、チェックしてみてください。
● スポンジ…食器洗い用として販売されている一般的なスポンジでOK
● 中性洗剤(食器用洗剤)…食器洗いに使っている洗剤でOK
● マイクロファイバークロス…吸水率・速乾性に優れたクロスは、シンク掃除の重要アイテム。使い捨てのペーパータオル・キッチンペーパーを使用してもOK
● 古歯ブラシ・細めのブラシ…排水口カバーやゴミ受けなど、スポンジではうまく磨けない場所の掃除に
● クエン酸…水垢やぬめり対策用。お酢やレモン汁、酢酸成分が入ったキッチン用洗剤などで代用可能
● 重曹…排水口など、ぬめりがたまってしまった場所の掃除に有効。クエン酸と合わせると、発泡して汚れを浮かして落としやすくなる効果も
● メラミンスポンジ・クリームクレンザー…汚れが頑固に固まってしまった場所に。強くこすりすぎないように注意。まずは目立たない場所で試してから使うと◎
毎日のお掃除習慣を実現する、簡単お掃除3ステップ
キッチンシンクのお掃除で重要なのは、汚れをためないことです。
毎日続けられて、水垢とぬめりをためずにキレイをキープするポイントはたったの3つ。
1つ目は、食器などを洗い終わる夜に、キッチンシンクの掃除を行うこと。
2つ目は、キッチンシンクの掃除を効率化する、適切な道具を使うこと。
3つ目は、キッチンシンクの水気をしっかりと拭き取ること。
キッチンシンクを掃除する際は、次の3ステップを意識して掃除をしてみてください。
1. スポンジにたっぷり水を含ませ、食器用洗剤でシンク内全体をこすり洗いする
2. ゴミ受けにたまった生ゴミを捨て、排水口カバーとゴミ受けをサッと洗う。その日一日の汚れを落とすだけなので、力強くゴシゴシしなくてOK
3. 洗剤を水で洗い流し、最後にマイクロファイバークロスやキッチンペーパーでしっかりと水気を拭き取る
スポンジ・食器用洗剤・マイクロファイバークロスの3つのお掃除道具は、この3ステップを効率よく完了するために必要な3種の神器です。
シンク掃除のコツは、最後にしっかり水分を拭き取ること。
使い捨てのキッチンペーパーや、水分を吸収しやすく速乾性の高いマイクロファイバークロスは、お掃除の習慣化に欠かせないマストアイテムです。
※関連商品:マイクロファイバークロス エコノミー
汚れが頑固にたまっていたら? 月1のしっかりお掃除で汚れをリセット
「シンクの汚れがたまってしまった……」
そんなときは、キッチンシンクを丁寧に掃除しましょう。
月に1回程度は、キッチンシンクを丁寧に手入れし、汚れをリセットしたいところです。定期的なしっかりお掃除は、汚れの予防やキッチンシンクの劣化予防にも効果的です。
毎日のお掃除習慣と併せ、月1程度の定期的なしっかりお掃除を実践すれば、衛生的で気持ちの良いキッチン環境を維持できますよ。
ポイントを押さえてキッチン掃除を効率化しよう
最後に、キッチンシンクを清潔な状態に保つためのポイントをおさらいしてみましょう。
● 汚れの性質を理解し、適切に対処する
● 一日の終わりにキッチンシンクを掃除する
● 簡単お掃除3ステップで、キッチンシンクの掃除を効率化する
● 掃除に適切な道具を用いる
● 水気をしっかり拭き取る
● 月に1回程度はしっかり掃除する
キッチンシンクは、毎日使う場所だからこそ汚れがたまりやすい場所です。水垢汚れやぬめり汚れなどを頑固な汚れへと成長させないためにも、まめなお手入れと適切な掃除方法を意識しましょう。