TERAMOTO くらしとterakoyaコラム

広がってゆく、“ごみゼロ作戦”の波~新たな地域清掃活動のカタチ、若い世代へ~
2023.02.08 お掃除コラム

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「地域清掃活動」というコトバ、どんなイメージがありますか?
例えば町内会で、1か月に1度程度、自分たちの住んでいるエリアの清掃や雑草取りを行う。
学校行事やサークル活動として、学区内や決めた場所での清掃活動を行う。
こういった光景を思い浮かべることが多いかもしれません。
そんななか、年代も住んでいる所も、職業や学校も違う人たちが、自分たちの生活エリアではない場所の清掃活動を行うムーブメントがあります。
この新しいボランティア+地域清掃活動の動きは、いろいろな呼び名が付いています。
なかでもよく使われるのが“ごみゼロ大作戦”です。

“ごみゼロ大作戦”のこと、知ってる?

ごみゼロ大作戦は、主催者が地域清掃活動のボランティアを募って、ゴミ拾いなどの清掃活動を行います。
主催者は、市や地域を主体とした社団法人、企業、学生団体、ボランティア団体、アーティストやインフルエンサーといった個人までさまざまです。

地域の清掃活動が、大きな波へ

ゴミ拾いの呼びかけ運動のきっかけは、1970年代の愛知県豊橋市から始まりました。
豊橋市東部の丘陵地帯は、天然記念物をふくんだ豊かな自然に恵まれていましたが、観光客が増えるにつれゴミの散乱が目立つようになりました。
そこで、当時の山岳会会長が「530(ゴミゼロ)運動」という語呂合わせで、自分の出したゴミは持ち帰ること、ゴミを減らすことなどを訴えかけました。
わかりやすく親しみやすい「530運動」という呼び名とともに、どんどん全国に広がっていきました。
1993年には、厚生省が5月30日を「ゴミゼロの日」と正式に制定。
現在は5月30日から6月5日までの1週間を「ごみ減量・リサイクル推進週間」として、全国一斉のゴミ拾いの呼びかけなどを行っています。

ごみゼロ大作戦が、若い世代のなかへ

ごみゼロ大作戦という呼び方が広まったきっかけの1つは、今から20年前。
沖縄出身の歌手が、生まれ故郷の海や砂浜にごみが溢れていたことを悲しみ、ごみ拾いをテーマにした曲を作りました。
そのとき、自らボランティア募集を呼びかけてゴミ拾いをすることを『ごみゼロ大作戦』と名づけました。
彼女の行動はニュースやドキュメンタリー作品となり反響を呼びました。
“ごみゼロ大作戦”といったネーミングや、ボランティアを募ってゴミ拾いをするといった考えが広まっていき、「身近な場所・住んでいる地域」以外への清掃活動に参加する人たちが増加しています。
さらにこういった清掃活動に対して、企業や各都市の自治体が協賛する流れもできています。

“ごみゼロ大作戦”はどんな場所で行われているの?

ゴミ拾いボランティア活動は、規模や場所もさまざまです。
なかでも代表的なのは、
・海、砂浜、河川、森林地区や自然公園など
・お祭り、花火、フェスやイベントなど人がたくさん集まる場所
といった場所での活動です。

【海ごみゼロウィーク】
日本財団と厚生省が共同で呼びかけている、海洋ごみ削減のための運動。
春と夏の2回、全国一斉にイベントなどを開催し、ゴミを拾う・ゴミを出さない・ゴミを捨てないといった行動を広げています。

【渋谷ごみゼロ大作戦】
10月末、仮装した人たちが集うハロウィンイベント。
ここ10年ほどで盛り上がり、とくに渋谷では多くの人々が集まるようになりました。
同時に、ハロウィン後の渋谷の街に溢れるゴミ問題がニュース等で取り上げられ広まります。
そこでハロウィンの翌日、渋谷の街をきれいにしようとゴミ拾いを行うボランティア団体による活動が始まりました。
数年前からは実行委員会や企業による清掃活動サポートや、清掃道具の貸し出しも行われています。

【祇園祭ごみゼロ大作戦】
日本三大祭りのひとつ、京都の祇園祭。
毎年多くの観光客がやってくる行事で、屋台や夜店が立ち並びます。
大量の可燃ゴミが年々増加していくことを問題視し、京都市や公益財団、大学などの呼びかけで2014年から「祇園祭ごみゼロ大作戦」が始まりました。
ゴミ拾いやゴミステーションの設置だけでなく、夜店や屋台へリユース食器の使用を呼びかけるという日本初の活動を開始。
活動前は60トン近くあった可燃ゴミの量を34トンまで減らすことに成功しました。

私もゴミ拾いボランティアに参加したい、と思ったら

ボランティア活動に興味を持って、自分自身でもゴミ拾いをやってみたい――そう思ったときのヒントをまとめてみました。
自分のなかに生まれた「ゴミ拾い」への思いを大事に育てるために、ボランティア参加の際に気を付けたいことも併せてチェックしてみてくださいね。

ゴミ拾い活動をするとき、気を付けること

【なにより気を付けたい、安全対策】

・海浜、河川、森林など自然環境でのゴミ拾いの場合
砂浜や川岸など自然環境では、思いがけず足をとられたりするような場所があります。
とくに夏場は急に天候が変化して、危険な状況になる場合もありえます。
急な移動などが必要になった場合にすぐ対応できるよう心がけましょう。
また、有害な毒を持つ生物が落ちている場合もあるので、誤って触れてしまわないような対策も必要です。

・街中でのゴミ拾いの場合
街中のゴミ拾いで注意したいのは、交通安全です。
とくにイベント後は、道路のちょっとした段差にタバコの吸い殻やゴミが溜まっていることが多くあります。
ゴミ拾いに集中するあまり、車・バイク・自転車の往来に気づきにくい状況にならないよう気を付けましょう。
また人が多く集まるイベント・祭りのあとのゴミ拾いでは、長時間同じ場所に留まると通行人の妨げになってしまいます。

【体調管理は自分でしっかりと】

ゴミ拾い活動は、1時間程度のちょっとしたものから、数時間かけてしっかり清掃するものまで様々です。
とくに夏場の水分補給や熱中症対策はしっかり行ってください。
急な気温変化に対応できる服装や、歩きやすい靴を選ぶ、両手をあけておけるようリュックやボディバッグを利用するなど気を付けましょう。
少しでも体調不良や疲労を感じた場合は、遠慮せず休憩をとることや参加辞退を申し出てください。

【衛生面もちゃんと意識しよう】

散乱しているゴミで多いのは、ペットボトル・空き缶・空き瓶・タバコの吸い殻・ビニール袋・使い捨ての容器などです。
こういったゴミを素手で触れることは絶対にNG。
思いがけないケガや感染対策のためにも、ゴミ拾いは長めのトング(火バサミ)を使用しましょう。
厚手の軍手やゴム手袋で、手指の保護をすることもおすすめします。

【情報はしっかり把握しておく】

自分の住む地域ではない場所での清掃活動では、きちんとマップを確認することも重要です。
ゴミ拾い活動の場合、どの範囲を、どれくらいの時間で行うのか。
集めたゴミの集積場所はどこにあるのか。
清掃道具やゴミ袋の用意は個人で行うのか、貸し出しがあるのか。
こういった情報は必ず確認しておきましょう。

ゴミ拾いボランティアに参加してみましょう

各地で行われている“ごみゼロ大作戦”をはじめとして、地域清掃活動はさまざまな規模や場所で行われています。
まずはwebなどで「ゴミ拾いボランティア+地域名」などで検索をかけてみましょう。
主催者を確認したり、参加条件などをチェックして、参加できそうなところに問い合わせます。
活動時間や場所によっては、未成年が参加できない場合もあります。

ゴミ拾いにおすすめの用具

最後に、テラモトで販売しているゴミ拾いにおすすめの掃除用具をご紹介します。

BM-2ホーキ30

アルミ柄で軽量かつ使いやすい、柄が180度動き床面にフィットするほうきです。
清掃道具を持ちながら歩く清掃活動では軽量のものがおすすめです。

BM-2ホーキ30

※商品ページ:BM-2ホーキ30

エコBM-2チリトリ

フタを開いた状態にロックでき、手を汚さずにゴミを簡単に捨てることができます。

エコBM-2チリトリ

※商品ページ:エコBM-2チリトリ

2wayチリトリ

ベランダの溝やU字溝の砂埃もカンタンに集められるチリトリです。
横にすれば広い掃き込み口として、縦にすれば側溝などの細い場所でお使いいただけます。

2wayチリトリ

※商品ページ:2wayチリトリ
ボランティア参加の際に大事な点は3つ。
・無理をしないこと
・できることから始めること
・疑問に思ったことは必ず確認すること
この3つをしっかり頭のなかに置いて、ボランティア活動に参加してみましょう。

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