TERAMOTO くらしとterakoyaコラム

ホテルのハウスキーピングに必要なもの ~スピード感と丁寧な清掃をこなすための強い味方とは~
2023.03.27 ホテル全コラム ホテル清掃効率 業界コラム

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コロナ禍において大きなダメージを受けたホテル業界ですが、少しずつ勢いを取り戻しつつあります。
そんなホテルの清掃業務は、従来の業務にくわえて感染症対策にも力を入れなければなりません。
スピード感と丁寧さが求められる客室清掃“ハウスキーピング”とは、どんなものなのでしょうか。

ハウスキーピングとは?

語源となる英単語「housekeeping」では、直訳すると「家事」「家の維持」「家政」という意味。
古くはヴィクトリア朝時代のイギリスにおける女性家事使用人の一部を“ハウスキーパー”と呼び、上流階級の家庭の使用人のなかでもかなり地位の高い職種でした。
現在、「ハウスキーピング」は、主にホテルなどの宿泊施設で使われる用語で、心地よく泊まれる客室を保つための仕事のことを指しています。
フロント業務とは違い、表に立って行う業務ではありませんが、ホテルにとってとても重要なのが、ハウスキーピング。
客室の清潔さと快適さを整え、誰がいつ泊まっても同じように居心地の良さを感じてもらう。
縁の下の力持ちとしてホテルを支える業務とは、一体どんなものでしょうか。

ハウスキーピングって、どんなお仕事?

ホテル・宿泊施設のハウスキーピングは、基本的に客室内に宿泊客がいない状態で行われます。
ホテルに泊まった時に、ハウスキーピングを行うためにワゴンカートを押しているスタッフとすれ違ったことがある人は多いはず。
そんなスタッフたちが行っている主な業務や流れを、簡単に紹介してみます。

客室の清掃とチェック

ハウスキーピングの業務の要となるのは、宿泊客が泊まったあとの客室清掃。
清潔さを保つためにはもちろん、コロナ禍となってからは感染症対策としても大変重要な仕事です。

換気とニオイの除去

ホテルの客室では、宿泊中に窓を開けることはほとんどありません。
閉め切っていた室内には、香水や体臭、食べ物のニオイがこもっている場合があります。
感染症対策として、室内の空気を完全に入れ替える必要があるため、換気は重要な業務となっています。

床清掃、各所の除菌

洋室が中心のホテルでは、室内に靴のまま入ります。
目では見えにくい砂塵・汚れ・ホコリなどを、掃除機やモップなどを使い取り除きます。
そしてコロナ禍では、テーブル・椅子・スイッチ・ドアノブなど、宿泊客が触れる各所の除菌作業も徹底して行われます。

水回りの清掃

トイレ、バスルーム、洗面所など水回りはとくに汚れが残りやすい場所。水回りの清掃が行き届いていないと、清潔感がいっきに下がってしまうため丁寧な作業が必要です。
髪の毛や水滴、指紋などが残らないように清掃しつつ、除菌作業もしっかり行います。

ゴミ回収とチェック

客室やバスルームなどに置かれたゴミ箱の中身を回収します。
ゴミ箱以外の場所にも、ペットボトルや空き缶、食品のパッケージなどが落ちている場合も多いので、室内チェックをくまなく行います。
このとき、宿泊客の忘れ物がないか同時に確認することも多いです。

ベッドメイキング

ホテルの印象を大きく左右するものが、ベッドメイキングです。
シワひとつなくきれいに整えられたベッドは、部屋にはいった瞬間に居心地の良さを感じさせるもの。
ホテルのハウスキーピングといえば、ベッドメイキングの作業をイメージする人も多いと思います。

リネン交換

ベッドのシーツやカバー、布団カバーなどをまとめて“リネン”と呼んでいます。
使用済みのリネン類をすべて取り外し、ベッド本体に汚れや破損がないかを確認したあと、新しいものに交換します。

ベッドを整える

新しいものと交換したシーツや布団を、シワがないようピンと伸ばした状態に整えます。
枕や布団をどの位置・向きに置くか、細かくマニュアル化されていることが多く、とても手間がかかる作業です。

設備と備品の点検・補充

清掃とベッドメイキングが済んだら、最後に設備の点検・備品の補充を行います。
快適に宿泊してもらうため、補充忘れや備品の故障を見逃さないように気を付けて作業していきます。

設備の点検

テーブルや椅子といった家具類に破損がないか、照明器具やテレビ・ドライヤーなどの電化製品が正常に動くかを点検します。

備品(アメニティ)の補充

室内の備品には主に
・水回りの消耗品(シャンプー類、歯ブラシやカミソリ、化粧品類など)、コーヒーや紅茶類のパックといった使い捨てのもの
・タオルやパジャマ・ガウンなどの洗って繰り返し使用するもの
の2種類があります。
どちらも漏れのないようにチェックしながら、決まった場所へ補充します。
昨今、使い捨てのアメニティはロビーに置き、宿泊客が必要なぶんだけを持っていくタイプのホテルも多くなってきています。

ホテルの客室清掃で求められる、丁寧さとスピード感

ホテルのハウスキーピング業務は、チェックすべき箇所やリネン交換・補充など、一部屋で行う内容が大変多いです。
さらに、丁寧な清掃作業とともに求められるのはスピード感。
ホテルによって時間は前後しますが、前宿泊客が午前中にチェックアウトしてから次の宿泊客がチェックインする午後までの数時間で、数多くの客室を清掃しなければなりません。
限られた時間のなかで、満足度の高い客室を作り上げることは簡単ではありません。
そんな客室清掃の強い味方が、ハウスキーピングワゴンです。

清掃用のワゴンは、ホテル以外の施設でも数多く使われています。
ホテルの客室清掃では、他の場所とは違う機能や利便性が求められています。

テラモトでは、作業現場のニーズに合わせたワゴンを販売しております。

ホテルリネンワゴン

狭い廊下や、幅の狭いドアでも使いやすい

ホテルによっては、廊下やドアの幅が狭い場合があります。
数室ぶんのリネン交換やアメニティ補充に必要なものを充分に乗せることができて、コンパクトなサイズのものが求められています。
ホテルリネンワゴンは、狭い通路でもお客さまの通行を妨げないコンパクトサイズです。
頑丈なフレームパイプとナイロンカバーの組み合わせで、耐久性と軽量性能を両立。女性でも操作しやすい軽さです。
ホテルリネンワゴン
※関連商品:ホテルリネンワゴン

ハウスキーピングワゴン

人手が少ない状態でも・誰が使っても、作業効率を落とさないようにしたい

スピードと確実さを求められるうえに、限られた時間のなかで何十室も清掃をこなさなければいけないホテルのハウスキーピング。
ワゴン内にあるものを細かく仕切り、清掃のルーティンワークに沿った形に配置することで、一部屋にかけられる人手が少ない状態でも効率を落とさないようにします。ハウスキーピングワゴンは、長年にわたるカートづくりのノウハウを投入した、こだわりのホテル専用ワゴンです。使いやすさを追求した機能性に優れているので、効率よく作業を行えます。
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※関連商品:ハウスキーピングワゴン

ハウスキーピングの仕事は多岐にわたりますが、どれも宿泊客が快適に過ごせるようにするために必要な仕事です。
私たちが美しい状態の客室でくつろげるのも、清掃もベッドメイクも備品管理も心を込めて丁寧に行われているからなのです。
繁忙期などにはスピードも求められる際は、テラモトの製品を検討してみてはいかがでしょうか。

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