引越し時には要チェック!忘れちゃいけない各種手続きと、引越しをスムーズにするポイント
2023.05.31
業界コラム
1年を通して、春は引越しが多い季節です。
実家から初めての1人暮らしにチャレンジするひと、家族みんなで新しい家でスタートするひと、誰かと一緒に暮らすことを選んだひと……引越しには様々な形があります。
そしてどんな引越しであっても、忘れてはいけないのは必要な手続きです。
お部屋探しや契約、掃除や荷造りでバタバタしてしまうなかでも、見落としていけない手続き関連をまとめてみました。
そして引越しで1番大変な「荷造り・荷ほどき」をラクにするコツをピックアップしてみました。
引越しする前・後に忘れてはいけない各種手続き
引越し前に行う手続きチェック
役所関連の各種手続きは、引越し日2週間前から可能なものがほとんどです。
リストにまとめて抜けがないよう、早めに始めましょう!
役所で行う手続き
役所で各種手続きを行う場合は、「印鑑」「身分証明書(運転免許証、マイナンバーカード、パスポート等)を持っていくとスムーズです。
- 住民票の変更
- 国民健康保険の変更手続き
- 住民税、所得税の住所変更手続き
- 各種福利関連(介護保険、医療費助成、児童手当など)がある場合は変更手続き
- 電気、水道の停止手続き
- ガスの閉栓、開栓(新居)の手続き
- インターネットプロバイダの解約、新規契約
- 郵便物の転送届
- 住民票の変更
- 国民健康保険の加入手続き
- 国民年金の住所変更手続き
- 住民税、所得税の住所変更手続き
- 各種福利関連(介護保険、医療費助成、児童手当など)がある場合は変更・加入手続き
- 原付、小型~大型バイクがある場合は登録変更手続き
- 電気・水道の利用開始連絡(新居に備え付けられている申込書を郵送)
- 銀行、クレジットカード会社、携帯電話会社の住所変更
- 各種保険(生命保険・損害保険・自賠責保険など)の住所変更
- 各種ネット通販の配送先変更
- 運転免許証(転居先の警察署、免許センター、運転免許試験場)
- 車庫証明書(転居先の警察署)
- 車検証(普通車は転居先の陸運局、軽自動車は軽自動車検査協会、ディーラー等での代行も可能)
同市区町村への引越しの場合は転居届、マイナンバーカードの住所変更も同時に可能
異なる市区町村への引越しの場合は転出届を出し、転出証明書を受け取る
同市区町村の場合は住所変更のみ
異なる市区町村の場合は「資格喪失」、転居日を有効期限にして前もって手続き可能
会社員など雇用先の健康保険・年金に加入している場合は、雇用主に住所変更の手続きを申告しましょう。
就職・転職で新しい雇用先の社会保険・年金に入るときは、いつから加入ができるか確認してタイムラグができないよう気を付けましょう。
印鑑登録をしている場合は、役所に印鑑・登録証・本人確認書類を持って廃止手続きを行います。
何の変更が必要なのか不安な場合は、役所で確認しましょう。
ネットや電話でも可能な手続き
電気、水道は引越し日が決まったら、停止日を指定して連絡しましょう。
ガスは閉栓時の立ち会いは不要ですが、開栓時には必要です。転居先で使用するガス会社に、転居日に近い日取りで指定しましょう。引越しシーズンは混みあう場合が多いので早めの手続きをオススメします。
他にも、新聞や自宅配達サービスを利用している時は停止・住所変更手続きを忘れずに。
ネット通販などを利用している場合は、配送タイミングに注意して届け先変更をしましょう。
引越し後に行う手続きチェック
引越し後は荷ほどきや掃除で大変なタイミング。
そんなかでも注意したいのは、役所や運転免許に関わる変更です。転居日から14日以内に行わないといけない手続きも多いので、気を付けましょう。
役所で行う手続き
転入届と同時に新旧住所の掲載された住民票を数枚発行しておくと、その後の手続きで使用する際に便利です。
異なる市区町村からの引越しの場合は、転出証明書を提出し転入届を行う。
マイナンバーカードの住所変更も同時に行うとスムーズです。
印鑑登録を引き続き行う場合は、転居先の役所で登録手続きが必要です。
また、犬を飼っている人は転居先で登録が必要です。以前に登録した時の鑑札や狂犬病予防注射済票がいる場合があります。
ネットや電話・郵送でも可能な手続き
※ガスの開栓は前もって指定した日時に立ち会いが必要です。
車を持っている場合に必要な住所変更手続き
ナンバープレートの変更が必要な場合は車を持ち込む必要あります。
車検証の変更と同時に、自動車税の納付先も自動変更されます。
引越し時の大変を少しでも減らす、荷造りのコツは
新居探し、転居前後のお掃除に荷造り、さらにはたくさんの手続き……引越しにはいくつもの〝大変〟が重なります。
そんな引越し作業を少しでもラクにするコツを、いくつか紹介します。
転居先の間取り図を持って、サイズを測っておく
転居先が決まったら、まず知っておきたいのは部屋の詳細なサイズです。
間取り図は数枚コピーして持っておきましょう。
新しいお部屋の契約後、各部屋の床面や壁面の長さ、窓・ドア・キッチン・洗面所・洗濯機置き場などの幅などを測ってしっかり記します。
この時、室内の写真を撮っておくのもポイント。
家具のレイアウトの参考にできますし、もし気になるキズや破損個所があったら記録しておきましょう。
今ある家具、新しく購入する家具をイメージしてレイアウト
間取り図を見ながら、新しい部屋のリビングやキッチン、自室のどこに何を置くかを考えましょう。
家具や家電のサイズを測って、きちんと置けるかどうかを先に把握することが重要です。
とくにカーテンは引越してすぐ必要なものですが、サイズがわからない今あるものが使えるかわかりません。
また、部屋の大きさを知ることで、置ける物の量もイメージしやすくなります。
新居のレイアウトを詳しく考えることは、実はその後の荷造りにも関わってくる重要なポイントです。
荷物は場所ごとのカラーリングでわかりやすく
段ボールの中に何が入っているのか書いておくのは、荷造りの定番作業です。
その時に使うガムテープ、実は定番の茶色以外にもいろいろなカラーのものが販売されています。
カラーテープを使って、梱包時から荷物を「置く場所」ごとに仕分けておくと、とてもラクになります。
ざっくりと以下の4つくらいに色分けしてみましょう。
・キッチン
・リビング
・自室
・水回り関連(お風呂・洗面所・トイレなど)
もちろん、引越しする人の家族構成や部屋数によっては、もっと細かくカラーリングしてもかまいません。
段ボールの底面やフタを閉めるのは通常のガムテープで行い、仕分け用のカラーテープは箱の角に貼っておきます。
対角に2か所ほど貼っておくと、荷物を積み重ねてもわかりやすくなります。
また、テーブルや棚、カラーボックスなどの家具・家電にも、配置場所ごとに目印として貼っておくとより便利です。
すぐ使う&手続きに必要なもの、貴重品はわかりやすく
引越し後の荷ほどきですぐ必要になりそうなものは、一箱にまとめてわかりやすくしておく。
・荷ほどき用のカッター、ハサミ、軍手等
・ゴミ袋、トイレットペーパー2巻ほど、タオル数枚、ウェットティッシュ、ビニールテープ等
・ボールペン、マジック、ガムテープ等
・絆創膏、消毒液など
各種手続きに必要なもの、貴重品などはまとめて手持ちにしておく。
・変更手続きに必要な書類
・ハンコ
・銀行の通帳
・常用薬
引越し時の荷物運びいれの目印に
カラーリングしたテープは、引越し当日にも活躍します。
部屋の入口に、置く場所ごとに分けたカラーテープを目印のように貼っておきましょう。
引越し会社の方に、あらかじめ色分けしてあることを伝えておくと、指示が少なく済み、置き間違いも起こりにくくなります。
引越しは人生のイベントのなかでも、ストレスフルで体力が必要なもの。
早めに動く・やることリストを作ることはベストですが、深呼吸と休息も忘れずに!