ホテル清掃・客室清掃の内容と代表的な使用道具｜効率化のポイント
2023.05.01
ホテル全コラム
ホテル清掃効率
宿泊するお客様に快適に過ごしてもらうためにも、ホテルの客室清掃は非常に重要な業務です。
しかし、時間をかけて丁寧に清掃ができるわけでもなく、手早く迅速に掃除を完了させなければいけません。
ホテル清掃員として働く方の中には、どうすれば効率的にすればよいのか分からないという人もいるでしょう。
ホテルの客室清掃を効率的に行うためには、使用道具にもこだわる必要があるのです。
ここでは、ホテルの客室清掃で押さえておくべきポイントと、効率化を促進するおすすめの清掃道具を紹介していきます。
客室清掃の全体の流れ
はじめに、一般的な客室清掃の流れを確認していきます。
細かい部分で順番や掃除方法に違いがある可能性があります。
その場合は都度ホテル側が推奨する方法に合わせましょう。
①：不在確認
客室清掃を行う前に、宿泊客が退室されているかしっかりと確認しましょう。
伝達ミスや手違いなどがあった場合、まだ宿泊客が室内に入っているかもしれません。
そのため、室内から物音がしないか、ノックをしても返事が無いかなどを確認してから室内に入ると良いでしょう。
②：換気、ゴミ回収
続いて清掃に入る前には、換気とゴミ回収を行いましょう。
窓やドアを閉め切った状態で掃除をはじめると、清掃中に空中に舞ったホコリが室内に残ってしまい、室内全体がホコリっぽくなってしまいます。
そのため、清掃前には室内の窓やバスルームのドアなどを、しっかりと開けて換気をします。
また、清掃前にゴミ回収を行うようルール付けしておけば、うっかり忘れていたということも無くなるでしょう。
ゴミ回収をする際にゴミ袋を大きく広げておくと、各場所の清掃時に発生したゴミを速やかに処分できるのもポイントです。
③：ドア周辺の清掃
清掃する準備が整ったら、客室内の清掃にとりかかりましょう。
ドア周辺では砂やホコリを取り除き、スリッパやハンガーなどの備品が不足していないか、元の場所に戻してあるのか確認します。
ホテルによっては備品を取り換える場合もあるため注意が必要です。
④：ベッドメイキング
ベッドメイキングではベッドのシーツや枕カバーを取り換えます。
シーツのシワやたるみが発生しないよう、手早く美しい状態に整えましょう。
また、枕の裏側やシーツが左右均等となっているのかなども、美しさに影響します。
⑤：バスルーム、水回りの清掃
浴槽や浴室の壁、シャワーカーテンはもちろん、洗面台やトイレ、鏡も綺麗に清掃します。
また、浴室や洗面台の排水溝も確認し、髪の毛が詰まっていないかチェックしましょう。
歯ブラシや歯磨き粉、シャンプー、トイレットペーパーなどのアメニティが不足していないか、取り換え忘れていないかも確認が必要です。
⑥：室内清掃
最後に室内清掃へと移ります。
室内清掃ではテーブルや椅子、ソファなどの備品を布巾で綺麗に拭き、元の場所に戻します。
その後、掃除機や粘着テープなどを駆使しながら、細かいゴミやホコリを取り除いていきましょう。
ティッシュやお茶パックなど、細かいアメニティも取り換えれば完了です。
ホテルの「除菌・消臭」のポイントと清掃用具
清掃では、目に見えるゴミやホコリを取り除くのが基本です。
しかし、コロナウイルスをきっかけに、ホテルの客室清掃でも「除菌・消臭」が重視され始めています。
どういったポイントに注意すればよいのか、またおすすめの清掃用具についても紹介していきます。
アフターコロナで重要性が高まる除菌・消臭作業
コロナウイルス騒動も少しづつ落ち着きを見せはじめ、観光地への旅行も再び盛り上がっています。
しかし、完全に以前の状態に戻ったわけではなく、まだまだ感染症対策を実施していかなければいけません。
実際、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会、日本旅館協会、全日本シティホテル連盟からは「宿泊施設における新型コロナウイルス対応ガイドライン」が発表されており、宿泊施設が実施すべき感染症対策が指摘されています。
こうした中で、もし十分な除菌が実施できていなければ「あのホテルから感染症が出た」という悪評が広まる恐れがあります。
また、感染症対策は換気が大前提であるため、臭いが残っていると「空気の入れ替えが十分にできていないのでは？」と不審に思われてしまうでしょう。
このように、宿泊客が安心して利用できる環境を整えるためにも、ホテルの客室清掃では除菌・消臭作業が重要なのです。
※出典：日本旅館協会「宿泊施設における新型コロナウイルス対応ガイドライン（第4版）」
ホテル用の除菌、消臭用具
テラモトでは客室清掃で活用できる、除菌・消臭用具も販売されています。
除菌グッズとしては「FXウェット除菌クロス」がおすすめです。
テーブルやドアノブ、ソファといった宿泊客が触る箇所を拭き取るだけで除菌効果が期待できます。
20枚入り、24個セットといった業務用の販売もできるため、業務用としても十分に活用できるでしょう。
※商品ページ:ＦＸウェット除菌クロス（ケース販売）
気になる臭いがあり、換気をする十分な時間が無ければ「ナノトタル 消臭・抗菌スプレー」がおすすめです。
スプレーを吹きかけるだけで天然ミネラルが悪臭を分解消臭します。
詰め替え用も販売されているため、業務使用にも最適です。
※商品ページ:ＦＸウェット除菌クロス（ケース販売）
ベッドメイキングのポイントと清掃用具
続いてベッドメイキングを行う上でのポイントと、ベッドメイキングを効率化させるおすすめの清掃用具を紹介していきます。
丁寧かつ効率の高い作業が求められる
ベッドメイキングではシーツやまくらカバーを取り換え、シワやたるみが発生しないように整えます。
こうしたベッドメイキングが綺麗に実施されているか否かは、全ての宿泊客が意識するポイントです。
そのため、ベッドメイキングは宿泊客が気持ち良く過ごせるかどうかを決める部分でもあり、客室清掃の中でも重要な業務と言えるでしょう。
しかし、客室清掃中は他にも清掃すべきポイントも多いため、ベッドメイキングだけにかけられる時間は多くはありません。
つまり、いかに少ない時間で丁寧かつ効率の高い作業を行えるのかが重要となってくるのです。
リネンの「持ち運び」の重要性
ベッドメイキングを効率的に行うためには、作業自体を素早く実施するだけでなく、リネン類の運搬作業にも目を向ける必要があるでしょう。
この運搬作業を効率的に行うためには、リネン類の交換に特化したワゴンの導入がおすすめです。
ハウスキーピングワゴン
「ハウスキーピングワゴン」は、テラモトが長年にわたるカートづくりのノウハウを投入したホテル専用のワゴンです。
高級感のある現代的な外観となっており、たとえ清掃中に宿泊客に見られたとしても、宿泊体験を損なわないようになっています。
リネン類を収納する大きなポケットが2つついており、十分な収納性があります。
また、アメニティを収納できる小さなポケットも8つついているため、これ一つで客室清掃をこなせるでしょう。
ホテルリネンワゴン
「ホテルリネンワゴン」は取り換え用のリネンを運ぶことに特化したワゴンです。
縦に3段のリネン収納スペースがあり、抜群の収納力を誇ります。
一方で、横幅自体はコンパクトな仕様となっており、通路に設置しても宿泊客の移動を妨げません。
チェックシートやマニュアルなどを収納できる大型ポケットが付いており、新人作業員でも安心して利用できるでしょう。
キャスターにはストッパーが付いているため、客室清掃時も安心して通路に設置できます。
リネン回収ワゴン
「リネン回収ワゴン」は、その名の通り使用済みリネンの回収に特化したワゴンです。
折りたたみ式であるため、使用時は広げて大容量の回収ワゴンに、収納時は折りたたむことで場所を取りません。
同じ商品を複数用意すれば、連結させることが可能です。
連結させた状態で移動もできるため、一度に運べる量が増え作業者の負担を抑えられます。
バスルーム・床清掃のポイントと清掃用具
バスルームと床清掃についても押さえるべきポイントを紹介していきます。
また、おすすめの清掃用具も紹介していきますので、効率化を考えている方はぜひ導入を検討してみてください。
水回りの作業には細心の注意を払う
水回りの清掃では、浴槽や浴室の壁、シャワーカーテンはもちろん、洗面台やトイレ、鏡も綺麗に拭き落とします。
汚れや水垢を見つけた際は、洗剤を用いてしっかりと洗い落としましょう。
この時、水滴が残ったままでは水シミになる恐れもあるため、乾いたタオルで拭き取ります。
水回りの臭いや汚れ、洗い残しは比較的クレームにつながりやすいため、細心の注意をはらって行いましょう。
FX制菌クロス(TioTio)
「FX制菌クロス(TioTio)」は制菌力と抗菌防臭効果を兼ね備えた、清掃用クロスです。
表面は凸凹になっており、効率的に汚れを落とします。
また、乾きやすい素材であるため、悪臭の原因となる雑菌を繁殖させません。
抗菌防臭効果のTioTio加工によって、雑菌の繁殖を防ぎ、衛生的な状態を保ちます。
※商品ページ：ＦＸ制菌クロス（ＴｉｏＴｉｏ）
Squeegee mini[スキージー・ミニ]
スクイジーには業務用・家庭用などさまざまな種類がありますが、狭い水回りには「Squeegee mini[スキージー・ミニ]」のようなコンパクトかつ機能性の高い製品を活用することで効率性の向上を図れます。
スキージー・ミニは小回りのきくサイズなので、洗面台のコーナー部分もさっと一拭きで水滴を除去しやすく、浴槽や鏡などの水垢、カビの発生を抑制できます。
さらにタオルハンガーにかけても保管可能。省スペースで保管できるので、備品全体の整理整頓もしやすくなるでしょう。
※商品ページ：Squeegee mini[スキージー・ミニ]
床清掃は清掃用具を使い分けよう
床清掃は最も基本的な清掃であり、ホコリやゴミを取り除きます。
客室を一通り清掃するだけでなく、トイレの床や部屋の隅など細かい場所まで忘れずに清掃しましょう。
特に髪の毛は不快感につながりやすいため注意が必要です。
客室清掃における床清掃では、基本的に掃除機を用います。
しかし、床の材質や清掃範囲、清掃の品質によって使用する道具を使い分けると、より効率的に清掃ができるでしょう。
例えば、ツルツルとした材質の床では布巾やほうきが有効であり、毛足のある素材の床ではコロコロやガムテープが有効です。
オフィスコロコロ 伸縮
「オフィスコロコロ 伸縮」はカーペット専用の粘着モップです。
業務用の商品であり、家庭用の物に比べても、大容量となっています。
清掃する客室数が多くても、安心して活用できます。
フローリングやクッションフロアのような、ツルツルとした素材の床で使用するとテープが張り付いてしまうため、使用する箇所には注意しましょう。
特に、トイレや洗面台といった水回りの床では、使用しないよう注意が必要です。
※商品ページ：オフィスコロコロ 伸縮
掃除機
床清掃では使用する掃除機の種類も重要です。
客室清掃に用いる掃除機ならば、「持ち運びやすさ」と「使いやすさ」に着目しましょう。
掃除機はどの客室であっても用いるため、清掃の際は常に持ち歩かなければいけません。
そのため、持ち手やキャスターの有無が重要になります。
また、必要以上に小さいサイズ感では、中腰の状態で作業をしなければならず、作業員の負担も大きくなります。
こうしたポイントを踏まえた上で、客室清掃では充電式のハンディ掃除機がおすすめです。
持ち運びやすさにも優れており、清掃時における作業員の負担も小さくなります。
コードを抜き差しする手間がないため、客室清掃をより効率的に実施することができるでしょう。
ホテルの客室清掃は使用道具にも着目しよう
ホテルの客室清掃は非常に重要であり、宿泊客の満足度にも大きく影響します。
もし清掃内容に不備があれば、クレームや悪評につながる恐れもあるでしょう。
とはいえ、客室清掃は実施する部屋数も多く、次々と宿泊客が訪れるため、あまり時間はかけられず効率の良さが求められます。
作業自体を手早くスピーディに実施するのも重要ですが、使用道具にも着目してみましょう。
もし、客室清掃の効率化を目指しているのであれば、今回紹介した清掃道具を導入してみてはいかがでしょうか。
