梅雨シーズン到来、浴室のカビ対策ってどうしたら効果的?
2023.07.06
お掃除コラム
毎年6月から7月下旬にかけてやってくる、じめじめシーズン、梅雨。
地域によって差はありますが、日本で1年で湿気が高くなるタイミングは6月から始まり、だいたい9月上旬まで続くと言われています。
体調管理はもちろんのこと、毎日の暮らしのなかで気になるのは家のなかのカビ。
とくにお風呂のカビは、ほんのちょっと放置しているとあっという間に広がってしまう困った存在です。
お風呂に発生するカビは2種類
家のなかには、実はさまざまなホコリやカビが潜んでいます。
お風呂で見かけるカビは、ヌメヌメとした〝赤カビ〟と、タイルや壁、ドアパッキンなどに発生する〝黒カビ〟。
この2つの正体は、一体どんなものなのでしょうか?
赤カビ
排水口付近や床面などでよく見かける、ピンク色のヌメヌメとした汚れ。
赤カビと呼ばれてる汚れの正体は「ロドトルラ」という酵母菌で、実はカビではありません。
ロドトルラは顕微鏡でしか見えないほど小さな菌ですが、繁殖スピードがとても速く、たった2~3日で目に見えるほどの汚れに成長します。
黒カビと違って根を張らないので、洗剤でこすり洗いするだけで比較的すぐに落とせます。
しかし赤カビは、黒カビにとって栄養源になるもの。放置せずにこまめに掃除する必要があります。
黒カビ
タイルの目地やドアの四隅など、黒くぽつぽつとしたシミのように見える黒カビ。
正式名称は「クラドスポリウム」といういうカビの一種です。
クラドスポリウムは土壌や空気中にも存在しているありふれた菌ですが、水分や湿度の高い場所を好みます。
黒カビは目に見える状態になると、すでにしっかりと根を張っている場合が多いです。
頑固な汚れを落とすには、強い洗剤が必要になってくるので、できるだけ黒カビが広がらないように予防することをオススメします。
なぜカビはお風呂に発生しやすいの?
カビは家のなかのどこにでもいる、ありふれたもの。
とくに黒カビはわずかな水分や湿気でも繁殖するので、水回りだけでなく、エアコンのフィルターや湿気のこもるクローゼット、押入れのなかにも発生しがちです。
そのなかでも、お風呂は最もカビが発生しやすい場所――そのワケは、カビの好むものにあります。
赤カビ・黒カビが好む「繁殖しやすい条件」をチェックしましょう。
- 湿度……60~70%以上になると活発になる
- 温度……20~30度で繁殖しやすい
- 栄養……皮脂、石鹸カス、赤カビなど
この3つの条件が揃いやすいのが、お風呂という場所なのです。
お風呂の湿度と室温をあげないためには?
浴室掃除のほかにも、日々のちょっとした習慣で赤カビ・黒カビ予防ができます。
シャワーだけを主に使うときも、浴槽にしっかりつかる場合でも、気を付けたいポイントは2つです。
「浴室内に残った水分をしっかり拭き取る」
「浴室内の室温をできるだけ下げる」
お風呂あがりのちょっとしたひと手間にオススメの方法やツールをピックアップしてみました。
冷水シャワーで室温を下げる
お風呂あがりに、水シャワーを床面にむけてまきましょう。
ムッとした浴室内の温度が下がるのが、しっかり感じられます。
浴槽のフタを忘れずに
浴槽のお湯を抜かない場合は、フタをかぶせて浴室内の温度があがらないようにしましょう。
浴室の換気扇はフル利用する
お風呂内に設置されている換気扇は、できれば24時間利用することをオススメします。
浴室を使ったあとも利用することで、湿度を安定して抑えられます。
水切りワイパー
ワイパーで、壁や床・鏡などの水滴をいっきに落とします。
ハンディタイプや、柄の部分を伸ばせるものもあり、浴室内で使いやすいサイズを選びましょう。
クロスを挟んで使用できるタイプのものなど、便利な機能があるものはよりオススメです。
Squeegee
テラモトが展開しているブランド「tidy」から、水切りに便利なスクイージーをご紹介します。
お風呂上りにサッと使える、バスルームの壁・鏡などの水切りに便利なスクイージーです。
タオルハンガーや蛇口に掛けて保管できるので場所をとりません。
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EFフィットワイパー 伸縮S
鏡やガラス面を傷つけない樹脂製ヘッドの伸縮式水切りワイパーです。
ネック部分が左右に曲がり、柄の動きに柔軟に対応できます。柄を持ち変えたり、身体の位置を変えたりせずにラクに清掃作業が行えます。
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吸水スポンジ・マイクロファイバークロス
通常よりも吸水率の高いスポンジや、吸水・速乾性の高いマイクロファイバータオルを利用して、水分を拭き取ります。高い部分などは、モップに挟んで使用すると便利です。
FX制菌クロス(TioTio)
優れた制菌力と抗菌防臭を兼ね備えたお掃除クロスです。
生地はマイクロファイバーでミクロの汚れまで拭き取ります。
清掃時の拭き残しやクロスずれがなく作業精度の向上と作業時間の短縮もできますよ。
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きちんとおさらいしたい、お風呂掃除の手順
スポンジに洗剤をつけて浴槽を洗うイメージが大きいのが、お風呂掃除。
もちろんそれも、汚れをためないためには大事な工程のひとつです。
せっかくしっかりお掃除するのなら、より効果的にキレイにできる手順や方法を押さえてみましょう。
①汚れは「上」から「下」へ
掃除の基本「上から下へ」はお風呂掃除でも共通です。
とくに天井は水分が付きやすく、カビの胞子がたまりやすい場所。中性洗剤を含ませたスポンジやマイクロファイバータオルを使って、撫でるように拭きましょう。
天井の次は壁面、浴槽、床といった順番で上から下へと浴室内全体を掃除していきます。
②全体掃除は中性洗剤で
天井~壁・床といった全体的なお掃除は、中性洗剤でも十分汚れが落とせます。
肌への刺激も少なく、手軽に使える中性洗剤は、広い面を洗うのにオススメです。
ヌメヌメした赤カビはしっかりとこすり落としましょう。
③細かい部分汚れは、洗剤の特性を見極めて
全体の掃除と一緒に忘れてはいけないのが、シャワーヘッドや浴室内の小物置き、蛇口といったこまかな部分です。
シャンプーなどの容器の底は、ヌメリや水垢がたまりやすい場所。
容器と接している部分の汚れをしっかり落としましょう。
蛇口など、水垢や石鹸カスなどの白い汚れが目立つ部分は、酸性タイプの洗剤や、クエン酸水などを使うと効果的です。
④仕上げの乾拭きは忘れずに
浴室内全体とこまかな部分の掃除が終わったら、最後にしっかり乾拭きをして水分を落としましょう。
水切りワイパーやマイクロファイバータオルを利用すると便利です。
赤カビやヌメリが気になっていた場所は、消毒用アルコールを使ってさっと拭いておくと、カビ予防により効果があります。
S字フックなどを利用して、シャンプーやボディソープ等の容器・掃除道具などを床や壁に接しないように工夫するのもオススメです。
汚れがたまりにくく、掃除の手間が少なくなります。
S Hook
テラモトが展開しているブランド「tidy」から、S字フックをご紹介します。
モノを掛けたり取ったりする時もバーからはずれにくく掃除道具などを掛けて収納するのにオススメです。
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黒カビ落としは、じっくり浸透させて
浴室掃除の一番の難関は、なんといっても黒カビです。
ドアの隅やタイルの目地などにできた黒カビは、根を張っていてなかなかキレイにできません。
そんな黒カビ掃除に有効なのは、塩素系漂白剤。
とても強い洗剤なので、利用するときには気を付けるべきポイントをしっかり守りましょう。
マスク・手袋・眼鏡でしっかり保護
塩素系漂白剤は、とても刺激が強い性質です。
肌についたり、ニオイを吸い込むのを避けるために、マスクやゴム手袋は必須です。
また誤って目に液体が入ってしまわないよう、眼鏡をかけておくこともオススメします。
換気しっかり&単独で使う
塩素系漂白剤を使って掃除するときは、換気扇や浴室の窓・ドアを開けてしっかり換気しましょう。
小さなお子さんやペットがいる場合は、漂白剤のニオイなどが届かないように気を付けてください。
また塩素系漂白剤は、他の洗剤と混ざると有毒ガスが発生する恐れがあります。
他の洗剤で掃除している場合は、別日に単独で使用しましょう。
しっかり浸透、ゴシゴシ洗いはNG
塩素系漂白剤を使って黒カビを掃除するときに大事なのは、しっかり浸透させること。
漂白剤を黒カビの上に拭きつけたあと、ラップで覆って20分ほど放置します。
20分たったらラップを取り除き、漂白剤を水で洗い流します。
このとき、ブラシなどでゴシゴシ洗うのはNG。カビの胞子をまき散らしてしまいます。
その後、水分をしっかり拭き取り乾燥させます。
もしも黒カビが残っていたら、何度か浸透を繰り返してみましょう。
浴室は、1年を通していつでも黒カビ・赤カビが発生する条件が揃いやすい場所。
とくに梅雨シーズンは、少し放置するだけで大繁殖しがちです。
お掃除のコツと習慣を押さえて、しっかりカビ予防してみましょう!