お墓参りと墓石のお掃除のコツ ――意外と知らなかったこと、効率的にキレイにするポイントとは――
2023.09.14
お掃除コラム
商品紹介コラム
最近、お墓参りに行ったのはいつだったか覚えていますか?
なかなか帰省ができなかったり、家族や友人知人同士が集まる機会がなかったり。
ご先祖様や故人を偲ぶことはいつでも、どこでもできます。
しかし墓石を長くきれいに保つためには、季節の変わり目を目途にお掃除しておきたいもの。
お墓参りと墓石の掃除について知っておきたいポイントをまとめてみました。
お墓参りはいつ行く? 気を付けたいことは?
お墓参りのシーズンと言えば、お盆(7月・8月)、お彼岸(3月・9月)という方も多いはず。
基本的にお墓参りはいつ行ってもかまいません。
命日に合わせた法要や年末年始など、親族やお参りする方が集まりやすいタイミングで訪れる場合もよくあります。
訪れる時間帯も決まりはありませんが、一般的に日が落ちるまでに済ませることが多いです。
また、霊園によってはお参りできる時間が決まっているので、必ず確認しましょう。
気を付けたいのは、お墓参りする日の気候です。
夏のお盆シーズンや、まだ暑さが残る9月のお彼岸はとくに熱中症対策が必要です。
暑い時期のお墓参り、気を付けるべきこと
- 熱中症予報をチェックして、暑さが危険な日は行かない
- 寝不足など体調不良の状態では行かない
- 朝や午前中など、気温が高くならない時間帯にお参りする
- お茶やスポーツドリンク等は多めに用意し、水分補給をしっかり行う
- 帽子やアームカバー、日焼け止めを使い紫外線対策をする
- 首元を冷やす保冷グッズなどで熱中症対策をする
- ひとりで行かず、複数人でお参りする
お墓参りに持っていくもの
お墓参りは、故人を偲ぶ大切な時間です。
手を合わせて祈るだけでも十分ですが、墓石周りの掃除とお供えを持っていく場合が多いです。
霊園のタイプや宗派によって持ち物は変わりますが、一般的に揃えたいものをチェックしましょう。
お参り・お供え用品
- 数珠
- 線香、ローソク
- お花、お供え(故人の好きだったものなど)
- ライターなど線香、ローソクに火をつける道具
- 半紙(お供えの下に敷くため)
- はさみ(花をの茎などを切るため)
お掃除用品
- 拭き掃除用の雑巾、クロスなど
- 柔らかいスポンジ
- 歯ブラシ、毛先の柔らかい柄つきブラシなど
- 軍手、ゴム手袋
- バケツ
- ゴミ袋
墓石の周りに植木や植栽がある場合は、植木バサミなどを用意しておくと便利です。
墓所や霊園には、水道や水を組むための「手桶」「ひしゃく」が置かれていることが多いですが、必ず確認しておきましょう。雑草や花などの燃えるゴミが捨てられる場所があるかどうかも、チェックしておきたいポイントです。
お墓参りの流れ
お墓参りの基本的な流れは、まずはお掃除をして墓所を清めることから始まります。
1.雑草や落ち葉などを取り除き、墓石本体や周辺、花・ローソク立てを掃除します。
2.掃除が終わったら、花やローソク・線香などをお供えし、きれいな水を墓石にかけて清めます。
3.半紙を敷き、墓前にお供えを置きます。
4.静かに故人・先祖の冥福を祈ります。
5.お供えなどの後片付けをします。とくに線香やローソクの火はしっかり消して持ち帰ります。
お墓参りのときに、注意しておきたいポイント
うっかりやってしまいがちな、気を付けたいことをまとめてみました。
・備え付けの「手桶」「ひしゃく」の扱い方
霊園・墓所に備え付けの手桶とひしゃくは、きれいな水を運び、墓石を清めるためのもの。
手桶のなかで汚れた雑巾やスポンジなどを洗わないようにしましょう。
・墓石には水以外をかけない
お供えとして、故人の好きだった飲み物を持っていくことがあります。
しかし、お茶やお酒など墓石を直接かけるのは劣化の恐れがあります。水以外はかけないようにしましょう。
飲み物は瓶や缶のままか、コップに移し替えてお供えしてください。
・ローソクや線香の火は、手であおいで消す
墓前に供えるローソク・線香の火を消すときは、息を拭きかけずに手であおぐようにして消します。
生きている人の息を吹きかけることは、穢れと考える場合が多いので避けましょう。
・お供えは全て持ち帰る
食べ物・飲み物などのお供えは、腐ったりカラスや野犬などに荒らされたりする恐れがあるので、必ず持ち帰りましょう。封を開けていないお菓子や缶飲料なども同じくです。
使用済みのローソク、線香もしっかり火を消したことを確認して持ち帰ります。
お供えの花もその日に持ち帰りますが、霊園・墓地によっては生花を燃えるゴミとして収集してくれる場合もあるので確認しましょう。
墓石の掃除
お掃除の流れ
1.墓石のまわりの雑草や落ち葉などを取り除きます。
2.まずは乾いた柔らかい布やブラシを使い、墓石に付いた砂ぼこりや花粉などをはらい落とします。
3.墓石全体に水をかけて、布やスポンジなどで上から下へと丁寧に擦り洗いし、汚れをとります。
4.墓石に彫られた文字の部分や、水鉢、香炉など凹凸がある部分の汚れを、ブラシでしっかりと磨きます。
5.花立てや線香皿など取り外せる部分は、柄付きブラシ・スポンジなどで汚れをこすり洗いで落とします。
6.乾いた布で、全体を乾拭きします。
墓石の汚れの原因とたまりやすい場所
墓石の汚れの原因は、大きく分けて2つあります。
- 大気中のホコリ、土、砂埃、花粉、鳥のフンなどが積もったもの
- カビ、苔、水垢、黒ずみなど、水分や湿気によって発生するもの
この2つの汚れは、墓石にある凹凸部分や、石の継ぎ目といった場所にたまりやすい性質を持っています。
墓石のお掃除、注意点とコツ
専用洗剤などもありますが、基本的に墓石の掃除は水洗いのみをおすすめします。
タワシなど固い毛足のものでゴシゴシと磨くのもNG。石の表面を傷つけてしまう恐れがあります。
墓石全体をお掃除するときは、軽く水を含ませたスポンジなどで、上から下へ優しく円を描くように汚れを落としましょう。
汚れやすい石の継ぎ目・凹凸部分、カビや苔・固まってしまったホコリには、歯ブラシや柔らかいブラシを使います。
しっかり落とすコツは、ブラシの角度。
歯磨きのように、凹凸部分にしっかりとブラシがあたる角度を保って、小刻みに磨きます。
お墓の掃除道具、チェックポイントは?
テラモトで販売している商品の中から、お墓掃除で便利に使える商品をご紹介します。
スポンジ
墓石全体を洗うためのスポンジは、食器や浴槽を洗うような、表面が柔らかい素材を選びましょう。
水切れがよいもの、スポンジの面積が大きいもの、持ちやすいものがオススメです。
tidy・BorderSponge(ボーダー・スポンジ)
空気の通りがよい脱膜スポンジを使用しているため、洗剤の泡立ちが良く
波形の凹凸が、墓石の角にフィットして汚れをしっかり落とせます。
※関連商品:BorderSponge(ボーダー・スポンジ)
tidy・HandySponge(ハンディスポンジ)
ハンドル付きのスポンジです。手を濡らささないで、力をいれて擦ることができます。
ミクロブラシの硬い毛で水垢やぬめりをしっかり落とせます。
※関連商品:HandySponge(ハンディスポンジ)
雑巾・クロス
繊維製の雑巾、タオルのほかに、速乾性・吸水性の高いマイクロファイバークロスがあると便利です。
大き目のサイズで、水拭き用・乾拭き用と2枚ほど用意しましょう。
ブラシ
凹凸部分や石の継ぎ目にしっかりと毛足があてられるよう、柔らかい毛足のものを選びます。
歯ブラシや、毛足が少し長いブラシ、花立てなどを奥まで洗える柄付きのブラシがあると便利です。
tidy・Platawa for Sumi(プラタワ・フォースミ)
スポンジでは落としづらい細部の汚れを落とせるブラシです。
墓石の彫りやミゾの部分等の汚れをこすり落とします。
※関連商品:Platawa for Sumi(プラタワ・フォースミ)
tidy・Platawa for Bottle(プラタワ・フォーボトル)
長い柄付きのブラシで、花筒の内側や底のぬめりをキレイに落とせます。
水はけも良いので使わないときも清潔に保管できます。
※関連商品:Platawa for Bottle(プラタワ・フォーボトル)
バケツ
バケツは軽量で持ち運びがしやすいコンパクトなものが便利です。
折り畳めるもの、仕切りがついていて道具が入れやすい形など、いろいろな種類があります。
他の掃除道具と合わせて、お墓参りに持っていきやすいものを選びましょう。
仕切付きバケツⅡ
お墓の掃除道具の保管としても便利に使えるバケツです。
仕切板のセットアレンジで様々な収納スタイルに対応可能です。
底面のみメッシュになっているので通気性を確保し清潔に掃除道具を保管できます。
※関連商品:仕切付きバケツⅡ
他にも、墓石敷地が大きい場合や、落ち葉などが多い場所にある場合は、ちりとりやホウキがあると便利です。
ビニール袋を直接取り付けられるちりとり、コンパクトでホウキと一体型のものなど、持ち運びしやすいものを選んでみましょう。
ちりとり捨楽
市販のゴミ袋をセットして、そのままちりとりとして使えます。落ち葉などのゴミを集めてそのまま楽に捨てられます。落ち葉など、かさばるゴミを集めるのに便利です。
※関連商品:ちりとり捨楽
墓石の汚れは時間がたつほどに落ちにくくなり、石自体の劣化をすすめてしまいます。
使いやすい掃除道具をまとめておくと、お墓参りの準備もスムーズ。
お掃除のコツを知ると、ゆっくり心を落ち着けながらお墓参りに赴きましょう。