トイレ掃除は、基本をおさえて簡単に――ちょっとしたコツでキレイな空間を保つワザ
2023.12.27
お掃除コラム
道具の使い方
トイレはどんなライフスタイルでも、毎日使う場所。
でも、忙しい日々のなか、毎日きちんとお掃除はなかなか難しいもの。
できるだけ手間をかけず、トイレをキレイに保つコツと、掃除道具を選ぶ時の注目ポイントをまとめてみました。
トイレ掃除、どれくらいの頻度でやるのがベスト?
なかなか他人には聞けない、トイレ掃除の頻度。
どれくらいの間隔で行うのがベストなのかは、使用する回数や人数によってまちまちです。
ひとり暮らしで、朝晩や休日にしか家にいない場合は、週に1回程度でも問題ありません。
2人なら週に1~2回、3人以上だったり家にいる時間が多い場合などは2日に1回などマメなお掃除が必要です。
トイレの汚れは、たまりすぎると一般的な掃除方法では落とせなくなってしまう可能性があります。
やはり最低でも月に1度はトイレ掃除することをオススメします。
ササっと拭くだけ+放置系洗浄で1日の汚れをリセットルーティン
1日の終わりに、トイレの汚れをリセットできるポイントをチェック!
ほんの数分、他の用事のあいまにできるひと手間お掃除です。
①トイレットペーパーで、フタ・タンク上部、レバー・操作ボタンパネル等のホコリを乾拭きする。
②いつも使っている洗剤を、便器の内側やフチ裏へ全体的に吹きかける。
※この時、①で使ったペーパーを水たまり部分に捨ててもOK
③すぐに流さず、お風呂など他の用事をしているあいだ、放置する。
④用事を済ませたあと、トイレの水を流す。
これだけで、便器内にたまりがちな汚れやニオイの原因を防げます。
消臭・除菌効果のあるものや、便器内にとどまりやすい泡・ジェル状の洗剤を使うと、より効果的です。
週に1度の〝汚れスポット〟改善で、キレイをキープ!
毎日のルーティンお掃除をしていても、汚れがたまりがちな場所があります。
そんな〝要注意スポット〟を、週に1度チェックして汚れを落としましょう!
イヤなニオイの元も防げて、キレイなトイレを保てます。
汚れがたまりやすい要注意スポット
・便座の裏がわ
・便器のフチの上
・便器内のフチ裏まわり
・トイレの床(便器の真下部分)
汚れスポットのお掃除の流れ
①便器内・フチの裏側へもしっかりと洗剤を吹きかける。
②すぐに流さず、使い捨てシート等を使って便座の裏側、便器のフチの上、床部分を拭く。
③フチ裏や水たまり部分の黒ずみ・汚れをブラシを使ってこすり洗いする。
④水を流し、水たまり部分で使用したブラシをすすいでから、しっかり水切りする。
※使い捨てシート・ブラシヘッド等は、詰まりの原因になるので一度にたくさん流さないようにしてください。
見落としがちなスポットは、月1のチェック&お掃除を忘れずに
トイレ掃除で見落としがちなのが、トイレの壁と床・トイレタンクの手洗い管部分です。
壁・床のお掃除
壁や床にわずかなアンモニアが残ってしまうと、ニオイの原因になってしまいます。
普段手の届きにくい便器の後ろ側は、ホコリも溜まりやすい場所。
フローリングワイパー等でホコリを除いてから、壁・床の拭き掃除に取り掛かります。
・お掃除シート
・中性洗剤、クエン酸スプレー(ぬるま湯200mlに小さじ1程度)を吹きかけた雑巾
で、拭き掃除を始めましょう。
※壁・床の素材によっては、シミや痛みが発生する場合があるので、目立たない場所で試しましょう。
トイレタンク
トイレタンク上部の手洗い管と呼ばれるノズル部分は、白くてカリカリとした「水垢汚れ」がたまりがち。
この汚れには、床掃除でも活躍する「クエン酸スプレー」が効果的です。
スプレーをふきかけて、少し置いてから古歯ブラシなどでこすり洗いしましょう。
汚れが頑固なときは、クエン酸スプレーをかけてペーパーでくるんで時間を置くと、落ちやすくなります。
タンク内の汚れは、タンク専用洗剤を内部に入れて落とすことをオススメします。
トイレ掃除におすすめな道具や洗剤は?
ブラシや洗剤など、トイレ掃除用と呼ばれているものはたくさん出ています。
いろいろと便利なグッズがありますが、まずは掃除に欠かせない基本のおすすめ道具と洗剤をチェックしてみましょう。
トイレブラシ
トイレ掃除で欠かすことができないブラシ。
選ぶときに注目したいポイントを押さえて、使いやすいものを探してみましょう。
- ブラシの形
- ブラシ部分の素材と固さ
- 収納のしやすさ
- 中性タイプ
- 酸性タイプ
- 塩素系タイプ
- トイレタンクの手洗い管の下に設置する「置き型タイプ」
- 便器内部に洗浄成分をくっつける「スタンプタイプ」
- トイレ内に置く物をできるだけ少なくする。
- 床・便座マットなどは、布製ではなく拭き掃除しやすい素材のものを使用する。
- 尿ハネを少なくするよう、座って用を足す・フタを閉じてから流すようにする。
ブラシの形が丸くなった半球タイプは、便器内など広い面をいっきに磨けます。
先が曲がって細いタイプは、便器のフチや水溜まりの奥など細かい部分の汚れ落としに便利です。
トイレブラシの先端部分は、主に2つのタイプがあります。
プラスチックなどの硬めタイプは、汚れをこすり落としやすいブラシです。水切れが良い半面、ハネやすくなります。
スポンジなどの柔らかいタイプは、便器の表面にしっかりフィットして落としますが、頑固な汚れには向いていません。
ブラシのヘッド部分を使い捨てできるタイプは、掃除のたびに交換できるので衛生的です。
ブラシと収納ケースがセットで販売されている場合が多いですが、ヘッド部分が直接ケースに触れない・水切れがしやすいものがオススメです。テラモトが展開しているブランド「tidy」から、収納がしやすく隅々の汚れまでしっかり落とせるトイレブラシをご紹介します。
●プラタワ・フォートイレ・コンパクト
すみずみまでフィットして汚れを落とす、小回りのきくトイレブラシです。コンパクトなサイズなので、狭いスペースにもすっきり収納できます。
※関連商品:プラタワ・フォートイレ・コンパクト
使い捨てお掃除シート
汚れを拭いてそのままトイレに流せる使い捨てシートは、毎日のちょっとしたお掃除に便利なアイテムです。
分厚めのシートは、破れにくくトイレ掃除にぴったりです。
シート部分が乾燥してしまわないよう、密閉できる容器を用意しておきましょう。
洗剤
トイレ掃除用の洗剤は、汚れのタイプ別に成分が3種類あります。
まずは用意しておきたいのが中性洗剤。一般的な汚れを落とせて、刺激が少ない洗剤です。
便器や便座だけでなく、床や壁掃除などオールマイティに使えます。
除菌成分や消臭効果のあるタイプもオススメ。
尿汚れを放置していると、黄ばみや尿石といった頑固になりニオイの原因になります。
便器の黄ばみ・尿石、ノズルなどについた白っぽい水垢汚れを落とすには、酸性洗剤が効果的です。
床や壁に使うときは、洗剤を水で薄めて拭いたあと、しっかり水拭き・乾拭きします。
便器の水たまりに沿って、円を描くようにできてしまう黒ずみライン。その正体はカビです。
カビ落としには、塩素系洗剤が効果的です。
ジェル状のタイプだと、汚れにしっかり吸着してこすらずにを落とすことができます。
酸性タイプと塩素系タイプの洗剤は、混ぜると有毒ガスが発生します。
絶対に混ぜないように注意してください。
酸性・塩素系洗剤を使うお掃除は、別日に行うことをオススメします。
どちらも刺激が強いので、換気に気を付け、眼鏡やゴム手袋などを使用しましょう。
置き型タイプ・スタンプタイプ洗浄剤
水を流すたびにトイレ内をキレイにする洗浄剤も、汚れをたまりにくくしてくれます。
トイレに汚れをためない工夫
トイレ掃除をラクにするには、汚れをためない工夫も大切なポイントです。
トイレ掃除のポイントは〝汚れをためない〟こと。
掃除の頻度や道具も意識しながら掃除を行い、キレイをキープできるようにしましょう。