お家のカビ、意外な場所にもご注意を! ――水回り以外でカビが生えやすい場所と、効果的な対策・掃除方法
2024.07.18
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湿度が高くなると、気になるのはお家のなかのカビ。
カビは湿度が60%を超えると、活動的になり発生しやすくなります。
湿度は梅雨のシーズンから夏にかけてが高くなるイメージですが、東京都では4月頃から10月にかけて、相対湿度が60%を超えているというデータもあります。
〝ここは気をつけなきゃ〟とカビ対策を頑張る水回り以外にも、お家の中には意外なカビ発生スポットがあります。
室内でカビが生えやすい意外な場所と、オススメなカビ対策や掃除方法について紹介します。
〝扉を閉める場所〟は要注意!
カビが生えやすい場所――やっぱり気になるのは、浴室やキッチンなどの水回りです。
でも、カビ対策に気を付けたい場所は意外な場所にもあります。
それは【クローゼット・たんす】【押入れ】【靴箱】【パントリー】【食器・収納棚】などの、扉で密閉される場所です。
どうして扉を閉じる場所はカビが生えやすい?
密閉空間で通気性が悪い
扉で閉ざされた空間は、空気の流れが悪くなりやすく、湿気がこもりがちです。
また、昨今の住宅は昔に比べて気密性が高くなっています。
梅雨から夏にかけて室内の湿度が高いシーズンは、クローゼット等の密閉空間はさらに高湿度状態に。カビが繁殖しやすい環境になってしまいます。
収納物が多く空気の流れが悪い
クローゼットや押入れなどに物を詰め込みすぎると、空気の流れが悪くなってしまいます。
特にタオルや衣服、寝具といった布製品や紙製品は湿気を吸収しやすく、カビの発生源になることが多いです。
温度差ができやすい
冬は外気温と室内の温度差で、クローゼットや押入れなどの内側に結露が発生しやすくなります。
夏でもエアコン使用時の室内の温度差により、密閉空間内が高湿度状態となって、カビが発生しやすい状態になってしまいます。
〝扉を閉める場所〟のカビ対策
クローゼットや押入れなど、通気が悪く湿気がこもりやすい場所でも、効果的なお掃除と対策を行うことでカビ発生を防げます。
清潔で快適な収納スペースを維持するために、気を付けるポイントをまとめてみました。
定期的な換気
天気が良く湿度が低いタイミングで、クローゼットや押入れなどの扉を明けて風を通します。
週に1回、30分程度で行うと効果的です。
サーキュレーター等を利用すると、廊下に面した収納場所や洗面所といった狭い空間でも効果的に換気が行えます。
除湿剤、乾燥剤を使う
湿気を吸収してくれる「除湿剤」を設置すると、密閉された空間の湿度を下げることができます。
また、衣類や布団・タオルといった湿気を吸いやすい物をしまう場所には、シリカゲル等の「乾燥剤」を使うとカビの発生防止に効果的です。
防カビシートの利用
市販されている防カビ効果のあるシートを、クローゼット・押入れ・靴箱などの底面に敷くと、カビ発生を抑えられます。
収納物の量を見直す
棚いっぱいに物を詰め込みすぎず、適度なスペースを作って空気の流れを良くしておきましょう。
すのこ等を使って底上げをすることでも、湿気がこもりやすくなるのを防げます
濡れたものを収納しない
水分を含んだものを入れてしまうと、湿度がこもりカビが発生しやすくなります。
衣類やタオル、布団などはしっかり乾燥させてから収納しましょう。
とくに雨天に利用した靴は、靴底だけでなく内部の水分もしっかり取り除いてから靴箱にしまいます。
押入れやクローゼット、効果的なお掃除方法は?
湿気のほかにも、カビ発生の原因となるのが〝ホコリ〟です。
押入れ・クローゼット・靴箱などはホコリの温床になりやすい場所。
カビ発生を防ぐためには、2つのお掃除方法が効果的です。
【こまめなホコリとり】
定期的な換気と一緒に行いたいのが、ホコリを取り除くこと。
使いやすいハンディモップなどを利用し、壁面だけなく上部や床面、扉部分にホコリがたまらないようお掃除することをオススメします。
【しっかりとカビ対策】
半年に1度程度、カビ対策をしながらしっかりとお掃除します。
掃除の際はホコリが舞い上がりやすいので、マスクや眼鏡の着用をオススメします。
アルコール除菌スプレーや消毒用エタノールは火気の近くでは使用せず、窓を開けたり換気扇を利用して、しっかり換気を行ってください。
- 中に入っている収納物をすべて取り出す。取り出した収納物は風通しの良い場所で乾燥させておく。
- 掃除機で内部のホコリを取り除く。とくに角や隅、棚板の下などはホコリやカビの胞子がたまりやすいので念入りに行う。
- アルコール除菌スプレー、スプレーボトルに入った消毒用エタノールを柔らかい布に染みこませ、隅々まで拭き掃除する。
- 拭き掃除が終わったら、内部をしっかり乾燥させるため、扉を大きく開けて1時間以上換気する。
- 収納物を戻す際に、除湿剤・乾燥剤。防カビシートなどの交換を行う。物を詰め込みすぎないように、適度なスペースを空けながらしまう。
※プラスチック樹脂製品、液晶、革製品、仕上げ材(ワックス)でコーティングされている木材など、アルコールで変質してしまう素材かどうか必ず確認してください。
エアコンと窓周りのカビは、放置しないで!
エアコンのカビ
エアコン内部は、冷房・暖房のどちらで利用していてもカビが繁殖しやすい場所です。
エアコンのカビを放置していると、部屋中にカビの胞子が拡散されてしまうことも。
拭き出し口の汚れや、ホコリっぽいニオイがする時は、カビが発生しやすくなっています。
【エアコンのカビ対策】
- 冷房利用のあとに、30分~1時間ほど送風運転を行い、エアコン内部の湿度を下げる。
- 定期的にフィルターを取り外し、水洗いしてしっかり乾燥させる。
- ニオイが気になるようになったら、プロに依頼してエアコン内部のクリーニングを行う。
- 掃除機や固く絞ったハンディモップを利用し、フィンや吹き出し口の汚れ・ホコリを落とす。
※エアコンの機種によってお手入れ方法が変わります。必ず確認してから行ってください。必ず電源をオフ、コンセントを抜いてから清掃してください。
手の届きづらいエアコンの吹き出し口や本体のホコリ取りには「EFフリーフィット伸縮」がおすすめです。清掃場所に合わせてヘッドを自由なカタチに曲げられるので、届きにくい場所のホコリをしっかり拭き取ります。糸は超極細繊維で、ホコリや皮脂などを洗剤なしでスッキリおとします。
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窓周り、カーテンのカビ
夏場の湿度が高い時期、冬場の室内と外気の気温差など、窓周りは結露がしやすい場所です。
その水分を吸収すること、室内のホコリがたまりやすいことから、窓枠やカーテンはカビ発生ポイントになってしまいます。
【窓周りのカビ対策】
- 定期的な換気、窓ガラスの拭き掃除を行う。
- 結露防止シート、スプレーなどを利用してガラス面の結露を抑える。
- 速乾性や抗菌加工のされたカーテンを利用する。
- 洗濯が可能なカーテンの場合、厚手なら年に1回・レースカーテン等は2回程度洗う。
カビは見た目だけでなく、健康にも悪影響を与える原因になってしまいます。
高温多湿なシーズンが年々長くなるなか、カビ対策は快適な生活のために欠かせないものです。
早めの対策と定期的なお掃除で、カビの発生を防ぎましょう。