雨が降ると気になるカビ……。梅雨の時期に知っておきたい清掃・掃除の基本的な方法とは
2019.06.03
お掃除コラム
梅雨の時期は湿度が高く、ジメジメとした毎日が続きます。そんなときに気になってくるのが「カビ」ではないでしょうか。
カビは黒ずみの原因になるだけでなく、放置しておくと健康にも悪影響を与える可能性があります。
百害あって一利なしのカビの発生を防ぐためには、日頃のお掃除がとても大切。そこで、今回はカビ予防のための清掃方法をご紹介します。
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カビの発生しやすい場所
カビは温度が「25から30℃」、湿度が「60%以上」のときに発生しやすくなります。
空気が乾燥する冬場よりも、気温が高くなりジメジメとした日が続く梅雨時にカビが発生しやすくなるのはこのためです。
また、湿度が高く、栄養源があるところでカビは繁殖しやすくなります。
・浴室
・洗面所
・キッチンなどの水回り
・結露のつきやすい窓枠
・締め切った状態の押し入れ
家の中でも上記の場所は、カビの発生しやすい場所になるので特に注意して掃除する必要があります。
カビが引き起こす健康被害
厚生労働省によると、カビはシックハウス症候群を引き起こす原因の1つとされています。
カビが発生した場所では、カビの胞子が空気中に大量に飛散し、知らず知らずのうちにカビの胞子を体内に吸い込むことになります。
夏に発生することが多い「夏型過剰性肺臓炎」は、カビの胞子を繰り返し吸入することで発症するアレルギー性の肺炎です。
また、「アスペルギルス」というエアコンやカーペットに発生しやすいカビは、免疫力が低下している場合や肺に疾患がある場合には、肺に菌糸や血の塊が形成され、咳や痰が続くなど喘息のような症状を引き起こすことがあります。
その他にもカビ自体がアレルギー源となり、喘息や鼻炎、皮膚炎などを発症する場合もあり、抵抗力が弱まっているときや小さな子ども、高齢者の場合は重症となる可能性もあります。
※出典元:厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000124201.html
カビが発生しやすい場所別!カビを防ぐ掃除の方法4選
浴室
浴室はお湯を使うことから湿度も温度も高くなりやすく、カビの栄養分になる石鹸や皮脂も豊富なため、カビが発生しやすい条件が整っている場所です。
少し意外かもしれませんが、浴室のカビを防ぐのにベストな掃除するタイミングはポイントは「入浴後」とされています。
まず壁に温水のシャワーをかけて飛び散った石鹸や皮脂などの汚れを洗い流すことです。その後に冷水のシャワーをかけて流し、浴室内の温度を下げます。
仕上げに、水切りワイパーや雑巾などで水分をしっかりふき取り、換気扇をつけておきましょう。
キッチン
水とカビの栄養となる食べ物が飛び散りやすいキッチンも防水コーキングやタイル目地、シンク回りなどにカビが生えやすい場所です。
料理や食器洗いを終えた後は、飛び散った水や汁などをしっかりふき取っておきましょう。
もしすでにカビが生えてしまっていた場合はカビ取りジェルを使い、その後消毒用アルコールを吹き付けておくとカビの予防になります。
窓枠
窓枠のゴムパッキンには結露やホコリが溜まりやすく、カビが生えやすい場所です。
カビの栄養となるホコリをこまめにふき取り、その後消毒スプレーを吹きかけておくとカビの発生を抑えやすくなります。
押し入れ
押し入れは湿気とホコリが溜まりやすい場所です。
普段は目が届きにくい押し入れは、掃除はもちろんのこと、カビが発生しにくい環境を整えることが重要です。
普段から扉の左右両方を少し開けておきましょう。すのこの上に布団を乗せて、除湿剤を置き、定期的に中に入れた布団を外に干し、押し入れの中のホコリを掃除することも大切です。
水分と栄養分を取り除くことがポイント
カビの発生しやすい条件である「湿度が高く、栄養分が多い」という状態を避けるためには、日頃の掃除が大切になります。
浴室やキッチンは、水分や汚れを放置したままにせず、入浴の後や食器洗いの後などに、周辺をふき取っておくだけで、カビの発生を抑えることができます。
押し入れやクローゼットなどは、除湿剤を置いて、たまに扉を開けておくと風通しが良くなります。
梅雨の時期は、特にカビが発生しやすいシーズンとなり、カビによる健康被害も心配になります。
カビが繁殖する前に水分と汚れを取り除き、風通しを良くして、清潔な部屋で快適に過ごせるようにしたいものですね。