相次ぐ介護施設での転倒事故。課題の一つはトイレやベッド周りの環境整備
2020.01.08
業界コラム
介護施設では様々な事故が起こり得ますが、その中でも多いのが転倒事故・転落事故です。そして、お年寄りの転倒や転落は深刻な結果につながりかねません。そこで、転倒や転落の原因や例、および事故を未然に防ぐための環境整備の方法についてまとめました。
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ベッドの転倒・転落事故の例と原因
まず介護施設での転倒・転落事故が多い場所として、ベッドが挙げられます。ここでは、ベッドでどのようにして事故が起こるのかをみていきましょう。
移乗・移動時にベッドから転落する
お年寄りにとって車いすは普段の生活に欠かせませんが、ベッドから車いすへの移乗時に転倒・転落することは少なくありません。その原因の1つとして、車いすの不具合が挙げられます。ブレーキが効いていない、タイヤが消耗しているなどの状態だと、正しい手順で移乗させても転倒・転落してしまいます。
また、介護者とお年寄りのタイミングが合わないことによってスムーズに移乗できず、事故につながってしまうこともあります。そのため、移乗を行うたびにしっかりと意思確認を行う必要があります。
ベッドサイドに座った状態からずり落ちる
動いていない状態から転倒・転落することはないと思ってしまいがちですが、ベッドサイドに座った状態からずり落ちてしまうケースもあります。長時間座っているのは、お年寄りにとって苦痛なものです。そのため、手助けしてくれる人がいないと自力で身体をずらそうとしてしまいます。その結果、徐々に姿勢がずれて転倒事故へとつながってしまいます。
ベッドから転落する
ベッドに寝ていたお年寄りが、ベッド柵のない部分から転落してしまう場合もあります。ベッド柵があるのに転倒するのは考えにくいと思う人もいるかもしれませんが、介護保険制度では「身体拘束廃止」が義務とされているため、ベッド全体を柵で囲むことはできません。そのため、ベッド柵の隙間から転落する、あるいは乗り越えて転落してしまうという事故が起こるのです。
トイレの転倒・転落事故の例と原因
ベッドと同様に、トイレ周りでの転倒・転落事故も多くあります。例えば、トイレで用を足すときにはしっかりと手すりにつかまることで転倒のリスクを軽減することができます。しかし、とくに認知症などの症状があるお年寄りの場合には、手すりにつかまるのを忘れてしまうことが少なくありません。このようなことが原因で、転倒につながってしまいます。
転倒防止と怪我軽減には「マット」が有効
ここでご紹介したように、ベッドやトイレでの転倒・転落事故は後を絶ちません。そこでおすすめしたいのが、TERAMOTOが販売している「安心クッションマット」です。
安心クッションマットは厚さ15㎜と極厚で、さらに裏面には低反発マット素材を採用しています。そのため、高い衝撃吸収性があり、ベッドやトイレで転倒してしまったときの衝撃を大幅に和らげてくれます。衝撃の緩和度を実証する実験では、約1mの高さから生卵を落としても割れないという結果になりました。これなら、万が一のときにも安心ですね。
さらに、クッション性が高いため医療従事者や介護従事者の足腰にかかる負担を和らげてくれる効果もあります。身体への負担の軽減は、よりクオリティの高いサービスにつながるといえるでしょう。
もちろん、介護施設で起こる転倒・転落事故はベッドやトイレのみで起こるわけではありません。歩いているときに転倒する、椅子から転落するなどの事故も少なくありません。そのような事故に対しても、しっかり対策を立てることが重要だといえるでしょう。
転倒・転落事故に備えた環境整備を
身体の不自由なお年寄りは、いつどこで転倒・転落するか分かりません。さらに、たった1回の転倒によって寝たきりになってしまう、最悪の場合は死亡してしまうことさえあります。だからこそ、転倒・転落事故に備えた環境整備は必要不可欠です。事故を防ぐためにも、ぜひ安心クッションマットを利用してみてはいかがでしょうか。