【5S、HACCP(ハサップ)】食品工場清掃のポイントと清掃道具
2020.02.05
業界コラム
2021年には、食の安全を確保するの管理手法である「HACCP(ハサップ)」が日本でも義務化されます。HACCP(ハサップ)とは「Hazard(危害)」、「Analysis(分析)」、「Critical(重要)」、「Control(管理)」、「Point(点)」の5つの単語の頭文字を取ったもので、これを実践することによって異物混入による被害をはじめとしたトラブルを未然に防ぐことができます。
そして、HACCP(ハサップ)を導入するにあたってぜひ見直したいのが5Sです。だれでも耳にしたことがある5Sですが、詳しくは知らないという人は多いかもしれません。そこで、ここでは5Sの概要や掃除するときのポイント、食品工場の清掃におすすめの掃除用具などについてご紹介します。
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整理、整頓、清掃、清潔、習慣化の5Sについて
食品工場にて安全・安心な食品を製造するためには、従業員全員で5Sに取り組む必要があります。5Sとは、「整理」、「整頓」、「清掃」、「清潔」、「習慣化」の5つのこと。ここでは、これら1つひとつの詳しい内容についてみていきましょう。
整理
整理とは、それぞれの物の必要性を明確にしたうえで要らないものを処分することを指します。整理することで手持ち在庫が減ってスペースを広く使えるようになるほか、物の価値を正しく見極める訓練にもなりますよ。
整頓
整頓とは、定められた位置に物を置くことをいいます。このときに注意したいのは、ただきれいに並べて見た目を良くしただけでは作業効率は上がらないということです。仕事の無駄を減らせるように置き場所を工夫することが大切だといえるでしょう。
清掃
清掃とは、汚れやゴミをなくすことで身の回りをきれいにすることです。日頃から丁寧な清掃をすることで職場環境が良くなり、設備性能の向上にもつながります。さらに、災害発生要因が減るのもメリットだといえます。
清潔
清潔とは、整理、整頓、清掃を継続的に行うことによってきれいな状態を維持することをいいます。常に清潔な状態をキープすることで、品質向上や能率向上が期待できます。なお、清潔には洗浄・殺菌なども含まれます。
習慣化
習慣化とは、決められたルールを守ることが風土化されている状態のことを指します。全員が自発的にルールを守ることで職場内での人間関係が円滑になり、1人ひとりの意欲向上にもつながります。
清掃のポイント
食品工場には、清掃するべき箇所がたくさんあります。ここでは、清掃するときのポイントを場所別にご紹介します。
部品、工具類の清掃
使わない部品などを分別して処分することで、探す無駄を省くことができます。また、整然と保管することで紛失を防ぐことができます。
書籍、ロッカーの清掃
よく使う書類と普段は使わない書類に仕分けしておくことで、そのときに必要な書類をすぐに取り出すことができるようになります。さらに書類の整理をすることで頭の中も整理され、作業効率アップにつながります。
製造設備の清掃
食品の衛生を保つためには、製造設備の油漏れや汚れ、ゴミの体積などをこまめにチェックする必要があります。異物混入を防ぐために、部品などもしっかりと確認しましょう。
配管、配線の清掃
工場での清掃において見逃せないのが、配管や配線です。被覆剥がれやペンキ剥がれ、漏れ、サビなどがないかどうかをチェックしましょう。
テープ類の清掃
食品工場には、テープ類が多くあります。切れ、剥がれ、文字の不鮮明などを確認してください。
掲示物の清掃
工場の掲示物の汚れや変色、シミ、めくれを確認しましょう。そして、必要であれば修復あるいは新しいものに交換するようにしましょう。
隙間の清掃
ちょっとした隙間から虫やネズミ、風雨などが侵入することは珍しくありません。侵入を防ぐ対策をすること、侵入があったときに速やかに対処することが大切です。
頭上、足元の清掃
頭上や足元は見逃しやすいため、清掃のときにはとくに意識する必要があります。落下物などを確認することで、工場内での事故を未然に防ぐことができます。
手洗い、設備の清掃
手洗いの設備が清潔に保たれているかを確認します。また、従業員が正しい方法で手洗いをできているかもチェックしましょう。
健康管理の清掃
従業員の健康状態を常に把握することで、安全確保をするとともに能率もアップさせることができます。手指に傷などがないかどうかを確認することも大切です。
食品工場で活躍するテラモトの清掃用具
テラモトでは様々な清掃用具を販売しており、食品工場での清掃に役立つものもたくさん取り揃えています。より効率的に5S活動に取り組むためにも、ぜひここでご紹介する清掃用具をチェックしてみてください。
吸水スポンジローラーボルト
吸水スポンジローラーボルトは、ローラーを転がすことで吸水してくれます。床との摩擦が少なくゴミが出にくいのが特徴で、異物混入を未然に防ぐことができます。また、軽い力で転がすだけでいいのも嬉しいところ。モップやスポンジは水を吸うと重くなりますが、吸水スポンジローラーなら片手でも簡単に作業できますよ。
セーフコール65
セーフコール65は、安全性の高い中世のアルコール製剤です。使い方は、洗浄後に水気を拭き取ってから全体にかかるように噴霧するだけ。食品工場では、他の向上以上に工場内を衛生的に保つことが大切ですよね。セーフコール65を使って、より除菌を徹底してはいかがでしょうか。
ドライヤー60・90・120
工場での水切りに欠かせないのが、ドライヤーです。ドライヤー60・90・120は高さ約12㎝の大型ゴムを使用しており、広いスペースで多量の水を処理したいときに最適。幅は60㎝、90㎝、120㎝の3種類があるので、工場の広さなどに合わせて選ぶといいでしょう。またキャスター付きのタイプを選べば、楽に移動できますよ。
ストークホーキ
工場の清掃とオフィスの清掃の大きな違いとして、工場には鉄屑などの重いゴミがあるということが挙げられます。そして、重いゴミをしっかりと掃き取ってくれるのがストークホーキ。ヤシの葉脈を使用しているので、コシの強さは抜群です。なお床に置くと毛先が広がってしまうため、吊り下げて保管するようにしてください。
モップハンガーヘッドホールド(12本掛)
5Sの1つである「整頓」を実践するためには、清掃用具の収納方法も重要なポイントになります。モップハンガーヘッドホールドはたくさんの清掃道具を効率的に収納できるため、スペースの有効活用が可能。普通サイズのモップはもちろんのこと、小型モップやホーキなどもまとめて収納できますよ。
BMダストカー
BMダストカーは、資材分別や運搬、回収など幅広い用途で使用することができます。サイズはミニ、小、大の3種類で、回収量や工場のスペースに合わせて選ぶことが可能。さらに7色のカラーが用意されているため、細かい分別も容易に行うことができます。さらに別売されているオプションポケットを付ければ、さらに使い方の幅が広がりますよ。
HACCP(ハサップ)の導入に向けて5S活動に取り組んでみては?
多くの企業で取り組んでいる5Sですが、なかなか徹底できていないというのが実情かもしれません。しかし、整理、整頓、清掃、清潔、習慣化の5つを実践することでトラブルや苦情の減少やコスト削減などにつながります。
そして、5S活動を行うにあたって一番大切なのは従業員全員で取り組むということです。2021年のHACCP(ハサップ)の導入に向けて、まずは全員で5Sへの意識を高めてみてはいかがでしょうか。
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