学生が新しい物・サービスを考える「新サービス研究開発プロジェクト」に千葉商科大学OB・OGのテラモト社員が講師として参加させていただきました。


学生・教授がテラモトへ来社-千葉商科大学×テラモト-

サービス創造学部の学生さん(20名)、今井副学長がテラモトに来社され、プロジェクト内容の説明、会社案内をさせていただきました。

「SDGs・分別の重要性」を講義

テラモト社員が大学に訪問し、「SDGs・分別の重要性」の講義をすることで、分別に対しての意識を高め、学生さんからの質問や意見交換を行いました。

大学内のゴミ箱 現状と課題について

大学内に設置されているゴミ箱は何台あるのか、どこに設置されているのか、どんな分別で回収されているのかについてプロジェクトメンバーに調べてもらいました。

実際にゴミ回収や清掃を行っている業者の方にヒアリングをするなど、学生さんも現場の視点でゴミ箱について考えてくれました。

また、他大学や空港、スタジアム、屋外公園に設置されているゴミ箱の調査もチームごとで行い、大学にどのようなゴミ箱を設置するべきかについてディスカッションをしていただきました。

普段生活をしている中ではなかなか注目しない点ではありますが、今回の講義を通して学生さんたちも何気なく設置してあるゴミ箱をしっかりと調べることで、施設ごとに様々な特徴があり、管理者や製造会社のこだわりがあることに気づいていただくことができたのではないかと思います。


上勝町視察

日本で初めて「ゼロ・ウェイスト宣言」を行った上勝町がどのような取組を行っているのか、プロジェクトメンバーとともに現地訪問をしてきました。

リサイクルすることによってお金になるものや、逆にお金をかけて処理するものをすべて住民の方々に公開しており、リサイクルへの意識を向上させているとのことでした。私たちが普段出しているゴミが、上勝町の住民の方々にとっては全て資源化されているのを目の当たりにすると、自分自身の行動を見直すきっかけになりうるのだと感じました。


※上勝町について

徳島市内から、車で約1 時間。大部分が標高700m 以上の山地に覆われ、急な斜面に棚田や段々畑の風景を残す徳島県上勝町人口約1500 人徳島県上勝町。

2003 年に自治体として日本で初めての『ゼロ・ウェイスト(Zero=0、Waste=廃棄物)宣言』を行いました。

上勝町のごみをゼロにする=ごみをどう処理するかではなく、ごみ自体を出さない社会を目指し、上勝町ではごみ収集を行わず、生ごみなどはコンポストを利用し、各家庭で堆肥化。

瓶や缶などのさまざまな「資源」を住民各自が『ごみステーション』に持ち寄って45 種類以上に分別、『ゼロ・ウェイスト宣言』から17 年経過した現在、リサイクル率80%を超えています。


大学に必要なゴミ箱とは

大学内の現状分析や上勝町の視察等から得た学び・経験を活かし、学生さんに「大学にはどのようなゴミ箱が必要か?」考えてもらいました。まずは学生さんでデザイン・仕様等を考えてもらい、それに対してゴミ箱メーカーであるテラモトとしてもアドバイスをさせていただきながら進めました。学生さんならではのアイディアがたくさん飛び交い、私たちメーカーとしても勉強になる時間となりました。

最終的には、講義のみにとどまらず、大学内のゴミ箱を変えたいという学生さんの思いから、下記3つのコンセプトをもとに大学に対しての提案を実施することとなりました。

  •  ・景観を守るゴミ箱を~統一されたゴミ箱でキャンパスを美しく
  •  ・地球を守る仕組みづくり~分別をしっかり行うことで地球に優しく
  •  ・学生によるゴミの資源化~学生が自ら分別やリサイクルをやってみる

今回の講義に参加させていただき、自社の商品開発・改良にもつなげていけるような学生さんたちの新しい発想もあり、環境美化用品を製造・販売するメーカーとして非常に刺激をもらうことができました。今後もこのような活動を大学や自治体などと共同で行なっていくことで、より良い世の中の「快適環境創造の実現」に向けて取り組んでいきたいと思います。